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更新日:2016年12月25日

知事会見(平成24年(2012年)11月9日(金曜日) 11時00分~11時50分 県庁:会見場)

項目

知事からの説明

  1. 台湾での知事トップセールス(報告)、上野駅での長野フェア「長野のもの」開催、諏訪湖環境改善行動会議(仮称)の設立、メガソーラー事業の連携協定及び土地賃貸借仮契約、「誰もが活躍できる協働社会実現フォーラム」の開催について

取材者からの質問

  1. メガソーラー事業の連携協定及び土地賃貸借仮契約について
  2. 県立4年制大学設立について(1)
  3. 県立4年制大学設立について(2)
  4. 大学の認可の在り方について
  5. オスプレイの飛行訓練について(1)
  6. オスプレイの飛行訓練について(2)
  7. 入山税について
  8. 「ゆるキャラグランプリ」に参加中の「アルクマ」について

配布資料一覧

知事による台湾での観光・農産物等プロモーションについて(PDF形式:1140KB)
諏訪湖環境改善行動会議(仮称)の設立について(PDF形式:230KB)
県営富士見高原産業団地におけるメガソーラー事業の連携協定及び土地賃貸借仮契約の調印式を行います(PDF:92KB)

本文

知事からの説明

 1 台湾での知事トップセールス(報告)、上野駅での長野フェア「長野のもの」開催、諏訪湖環境改善行動会議(仮称)の設立、メガソーラー事業の連携協定及び土地賃貸借仮契約、「誰もが活躍できる協働社会実現フォーラム」の開催について

長野県知事 阿部守一
 それでは、11月9日の会見を始めさせていただきます。まず、中身に入る前にこちらのシクラメン、飾らせていただいておりますけれども、長野県のシクラメンは、皆さんご承知の通り生産量全国1位という状況です。主な産地は下伊那・上伊那・諏訪ということになっております。展示されているシクラメンは、昨日開催された第44回鉢花類コンクールで上位入賞されたものであります。伊那市産でございます。長野県の初冬を代表する鉢花でありまして、11月が出荷の最盛期でございます。ぜひ、ご家庭・職場におきまして、この長野県産の花卉(かき)類を積極的に飾っていただきたいと思います。
 それでは、今日5点ほどお話を申し上げたいと思います。まず、お手元に資料をお配りしているかと思いますけれども、10月31日から11月3日まで、4日間、5人の市町村長の皆さんをはじめ、観光関係者、市町村関係者など、総勢106名の皆さんと台湾訪問をさせていただきました。長野県にお越しになる外国からの宿泊客の約3割が台湾からのお客様でございますし、また、教育旅行については、約半分の皆さんは台湾からお越しいただいているということで、長野県にとりましては、人的交流という側面から最も有力な、規模的にも大きい相手方ということで、プロモーション活動をさせていただきました。今回、現地旅行社あるいはメディアの皆さま方を対象として、「観光説明商談会」を開催致しました。県内、軽井沢あるいは白馬村において、ミュージックビデオを撮影した台湾の歌手 林宥嘉(りん・ようが)さんの協力も得て、温泉、農村体験、あるいはウエディングといったさまざまなテーマごとに長野県の観光資源のPRをさせていただきました。また、台湾政府教育部の林次長、観光局の劉副局長、さらに、地方政府としては、高雄市の陳市長、台中市の胡市長、彰化県の卓県長をはじめ、トランスアジア航空の李副社長、高雄女子高級中学や台中文華高級中学の校長先生などとも懇談をさせていただいて、長野県の魅力をご紹介させていただきながら、教育旅行の誘致等について懇談をさせていただくと同時に、協力を要請させていただきました。また、彰化県のスーパー裕毛屋におきまして、飯田市の水引の実演をご覧いただきながら、長野県産の農産物、リンゴ・ブドウ等の農産物、あるいは日本酒等を紹介する長野フェアを開催致しました。今回の訪問にあたりましては、これまでも教育旅行の誘致、あるいは農産物の輸出促進に多大なご支援、ご協力をいただきました3名の皆さま方に感謝状を贈呈させていただいたところでございます。高雄市顧問の范さん、それから、台中文華高中校長の薛さん、それから株式会社裕源の謝社長、お三方に、私の方から感謝状の贈呈をさせていただきました。また、高雄市そして彰化県政府との間では、観光振興と青少年の交流を目的とした覚書を長野県としては初めて締結致しました。教育旅行に関してはこれまで台湾の北部、台北周辺の学校が多かったわけでありますけれども、今後は今回訪問した中部、彰化県、あるいは南部、高雄市、こうした地域の学校の皆さんもぜひ、大勢長野県にお越しいただけるよう取り組んでいきたいと考えています。非常に長野県に対して大勢の皆さま方が良い印象、イメージを持っていただいているということを今回の訪問で改めて認識致しました。これまで、台湾との関係、いろいろな方が切り開いてこられたわけでありますし、今回も同行いただいた青春村の小林村長も本当に一生懸命長野県の農山村のPRをいただきましたし、人的ネットワークも随分築かれてきていただいています。また、(台湾の)多くの関係者の皆さま方からは、これまで一生懸命教育旅行に取り組んでいただいている長野県学習旅行誘致推進協議会の恵崎常務理事のお名前もあげていただいて、やはり地域と地域の関係というものも単なる組織対組織ではなくて、人と人とのつながりが基本であると改めて認識致しました。これからも台湾の皆さんといろいろな形で協力関係を進めていきたいと考えています。
 それから大きな2番目でございますけれども、11月2日にすでにプレスリリースさせていただいているところでありますけれども、11月7日から27日までの3週間、JR上野駅の中央改札口外の「のもの」店舗内で長野県の特設コーナーを設置してPRを行います。“長野のもの”を開催致します。本企画はJR東日本の地域再発見プロジェクトの一環として行われるものであります。各地域の物産情報・観光情報を、JR東日本の交通機能、駅機能、販売機能を活用して消費者の皆さま方にお届けする、伝えていくというものでございます。長野県としては、おいしい信州ふーど(風土)をテーマとして、旬のリンゴやおやき、あるいは原産地呼称管理制度認定のワインや日本酒等を紹介させていただきます。また旬のリンゴ等の販売を行うマルシェの設置でありますとか、あるいは長野市が市町村コーナーで、えびす講煙火大会などについて首都圏に向けて発信をする予定になっております。期間中の21日から23日には「のもの」の隣接スペースにおきまして恒例の信州産直市を開催して、併せて県内各地の観光PR等も行ってまいります。ぜひ大勢の皆さんお越しいただけるように取り組んでまいります。
 それから大きな3点目でございますが、諏訪湖の関係でございますが、諏訪湖環境改善行動会議を、これまだ仮称でありますけれども、来週月曜日、11月12日に私も出席をさせていただいて、設立する予定になっております。この会議は行政と民間が協働して諏訪湖の環境改善に取り組む体制を整えるというものであります。関係団体、市民団体をはじめ、行政機関も含めて37の団体機関がご参加をいただく予定になっております。諏訪湖、一定程度浄化進んできておりますが、さまざままだ課題があるわけでありますが、諏訪湖の問題については、行政も決して縦割りの対応では本格的な対策は講じられないと思いますし、加えて行政も県だけでは無理で、市町村の皆さんの協力を得なければいけないと、さらに地域の諏訪湖を愛してさまざまな活動を行ってらっしゃる皆さんと協力していくことが大事だということで、こうした会議を設置して大勢の皆さんの思い・意識を共有して、具体的な行動につなげていきたいと考えています。諏訪湖の漁獲量も30年前と比べて激減しているというような状況の中で、ぜひ「諏訪の湖には魚多し」ということで信濃の国にも歌われている諏訪湖をしっかりと美しい湖として再生をしていきたいと考えています。
 それから大きな4点目でございます。メガソーラーの関係でございますが、県営富士見高原産業団地におけるメガソーラー事業に関しまして、連携協定、それから土地賃貸借仮契約の調印式の日程が決定致しましたので、お知らせを致します。お手元にお配りした本日付けのプレスリリースの通り、11月14日に仮契約の調印式を執り行いまして、11月県議会に議案を提出してご議決いただいた上で正式契約をしてまいりたいと考えております。土地賃貸借契約につきましては、シャープ株式会社が富士見高原産業団地メガソーラー事業用に設立致しました、特定目的会社であります合同会社シャープ富士見ソーラーエナジーと契約して、円滑な発電事業や賃料収入の確保を図ってまいります。また、シャープ株式会社との連携協定によりまして、企画提案をいただいた際の地域貢献策の実現、あるいは太陽光発電事業の普及のための総括的な協力関係を築いていきたいと考えています。すでに6月以降シャープには、諏訪東京理科大学あるいは、諏訪圏ものづくり推進機構との共同研究の検討をしていただいておりますし、また、夏には信州環境フェア2012へエコキッズセミナーということで参加をしていただいています。こうした地域貢献策についても、引き続き着実に進めていただきたいと思っています。
 それから大きな5番目でございます。これも11月2日にプレスリリース済みでありますけれども、誰もが活躍できる協働社会実現フォーラムを開催します。11月18日の日曜日、信州科学技術総合振興センター、信州大学工学部内でございます。新しい公共、あるいは県民協働、長野県としても力を入れて取り組んでおりますが、県民の皆さんに広くこうした取り組みについてご理解いただいて機運を盛り上げていきたいと考えております。第1部、フォーラムとして新しい公共のデザインに関するパネルディスカッションということで、私もパネラーとして参加をしてまいります。また、鎌田實先生によります記念講演も予定をしています。また、第2部におきましては、交流会として、参加者同士の交流、情報交換の場を作っていきたいと思います。誰もが活躍できる協働社会の実現に向けた機運を、このフォーラムを通じてさらに高めていきたいと思っています。
 私の方からは以上5点でございます。よろしくお願い致します。

取材者からの質問

 1 メガソーラー事業の連携協定及び土地賃貸借仮契約について

朝日新聞 浅野有美 氏
 2点お伺いします。知事がおっしゃったですね、メガソーラーの関係なのですけれども、シャープがですね、この間連結、3月期の連結決算のところで、4500億円の赤字ということで出ているんですけれども、そういった企業が厳しい中でですね、もう少し調印に向けては検討してもいいんじゃないかというのもあると思うのですが、その辺りはどういった向こうから説明を受けているのか、事業の見通しは大丈夫なのかという点を教えください。

長野県知事 阿部守一
 もちろん調印に向けてはいろいろな検討、「もう少し」という趣旨が分からないですけれども、われわれも当然いろいろな検討をしてきています。今回、合同会社シャープ富士見ソーラーエナジーという特定目的会社が設立されたわけでありまして、この会社の事業としては、国の再生可能エネルギー固定価格買取制度を基盤とした事業展開を行うわけでありまして、そういった意味で、円滑な事業実施が可能だと考えています。また、契約、これは一般的なことも含めてですね、私どもも、当然長期間に及ぶ事業でございますので、県側のリスクもでき得る限り回避するという観点で、違約金であるとか、あるいは事業が中途で、万が一にも中断するような場合には、工作物の撤去費相当額を担保するとか、そうしたものを契約の中に、折り込んでいきたいと考えています。

朝日新聞 浅野有美 氏
 社長との懇談があったと思うのですけれども、赤字の話が出て以降ですね、直接関係者とお会いしたとか、そういったことはありましたか。

長野県知事 阿部守一
 私自身はありませんが、商工労働部の方で調整をしてきております。先ほど申し上げましたように、ご提案いただいたときの地域貢献策も含めて、シャープの皆さま方には、お取り組みをいただけることを期待しています。

 2 県立4年制大学設立について(1)

朝日新聞 浅野有美 氏
 2点目ですが、県立大の関係で伺います。先日、県議会との懇談会の中でですね、年内にこだわらず検討されるということをおっしゃっていたんですけれども、それによってスケジュールが今後どう変わってくるのかというのを、知事の考えを伺いたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 これは、県民の皆さま方の中からもいろいろなご意見があるわけでありますし、私としては50年、100年先を見据えて、しっかりした形の大学、多くの皆さんに理解と協力をいただける、そして子どもたちが学びたくなる、そして長野県という地域社会にとってもプラスになる、そうした大学にしていかなければいけないと思っていますので、いろいろ私どももさらに詰めていかなければいけないところも多々あるわけでありますので、そうしたものと全体のスケジュールをにらみ合わせながら、具体的な段取りは考えていかなければいけないと思っています。

朝日新聞 浅野有美 氏
 年度内に基本構想をまとめるというような具体的なそういったお考えはありますか。

長野県知事 阿部守一
 これはいつまでということではないですけども、われわれとしてはできる限り早く方向付けはしていかなければいけないと思っています。ただ他方で、今回大学の認可に関して国の文科省、あるいは大臣の対応がやや迷走したところもあると思いますし、しかしながら大学の在り方について一石が投じられた部分もありますので、国の動向等もしっかり踏まえてですね、県としての対応を考えていかなければいけない部分もあると思っています。

朝日新聞 浅野有美 氏
 いま触れられた文科省の関係なんですけれども、認可の時期について大臣が一石投じられたということなんですが、知事ご自身はこういった大学の認可の在り方についてはどのようなお考えがあるかというのを教えていただけますか。

長野県知事 阿部守一
 大学の認可の在り方はたぶんいろいろな見方があり得るなと思います。私とすれば、大学という切り口で見たときには国立も私立も公立もいろいろある中で、一定程度文部科学省が権限と責任を持ってやっていただかなければいけないという部分はあると思いますが、他方で分権をしっかりしていくという中で、どこまで地方公共団体が指導的に設置しようとする大学に関してもですね、文部科学省が細かな指導をしていくことが必要なのかというところはいろいろな見方があると思います。私としては大学、高等教育全体の方向性とか在り方、例えば入試制度がいろいろな教育の弊害を生んでいるのじゃないかという問題がありますけれども、そうした部分については文科省がもっと踏み込んで、これはオールジャパンの問題ですから、考えてもらう必要があると思いますけれども、個々の大学のありようみたいなところについて、あまり細かいことまでですね、国がどうこうするということが本当にいいのかというところは、いささか疑問があるなと思っています。

 3 県立4年制大学設立について(2)

中日新聞 小西数紀 氏
 今の関連で県立大のお話なのですけれども、先日、共産党の県議団の方の要望の席上で、知事さんが大学、どういう大学を作るかという知事の思いが必ずしも伝わっていない部分があるというようなお話がありました。それで知事は新しい大学を作られるとき、どんな大学を作られたいのかという思いを改めてお伺いしたいのと、伝わってない部分があるとすれば、どういったところが伝わっていないのかということをちょっとお伺いしたいです。

長野県知事 阿部守一
 大学の在り方というのは、私は県立大学、県立短大の4年制化という議論ではありますけれども、長野県の高等教育全体の中で、県立大学の位置付けというものをしっかりとしていかなければいけないと思っていますし、また、学部・学科の話も、管理栄養士のところだけややクローズアップされている感がありますが、確かに栄養士の課程をどうするかということは論点としてあると思いますけれども、ただ今回の大学の準備委員会の方から示されているものというのは、むしろ大学教育、本当にですね、しっかり学問をしてもらう、当たり前なのですけどね、要は今回の文科大臣の方からの話もあったように、大学は入ればですね、入る時は一生懸命やって、入ったらなんとなく卒業できてしまいますみたいな形ではない大学にしていかなければいけないと思っていますし、また、私自身も地方自治行政にずっと携わっていますけれども、先ほど台湾のお話もさせてもらいましたように、地域の課題というのはまさに常に海外と直結している課題ばかりと言っても差し支えないほどグローバル化が進んでいる中で、そういうグローバルな社会に対応できる人材をどう育てていくか、これも4年制大学ということの狭い話だけではなくて、長野県の高校教育だったり、あるいは義務教育だったり、そうしたところのこともですね、視野に入れながら4年制大学というのは議論されなければいけないのだろうと私は思っています。そういう意味では私どもの検討準備委員会の方から出されたものに対して、私の率直な思いとしては、まだまだわれわれの発信が足りてないなと思いますし、ぜひ、そういう本質的な部分、大学の在り方も含めてですね、ぜひしっかりとした方向付けをわれわれもしていかなければいけませんし、県民の中でもご議論いただいて、今回パブリックコメントも出てるんで、そうした内容もわれわれよく、何て言うか、件数が多いところだけに目が行くんじゃなくてですね、少数の意見であってもわれわれしっかり考えなければいけないものもあるんじゃないかと思いますので、そういうものも踏まえて対応をしていきたいと思っています。

中日新聞 小西数紀 氏
 今の思いの中で、例えば、今反対されてらっしゃる方にうまく伝わってない部分というのは、どういったような点が伝わってないなというふうに感じられますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 私は反対しているとか、反対されてないとかっていうよりは県民全体にあまり伝わってないなという感じはしていますね。それはもっとわれわれ、これから努力していかなければいけないと思いますし、これまでもいろいろな皆さんからのご意見を聞いたりしてきていますけれども、さらに工夫・努力をしていかなければいけない部分があると思っています。

 4 大学の認可の在り方について

日本放送協会(NHK) 梅村洋次 氏
 引き続き大学の関係なんですけども、先ほど田中大臣の一連の対応の件で迷走という言葉を使われたと思うんですが、今回不認可から一転して認可という一連の流れをご覧になっていてですね、いろいろな見方があって、ちゃぶ台返しであるとか、悪しき政治主導だとかっていう見方がある一方で、教育の、大学の認可の在り方について一石を投じたという見方もあると思うんですが、知事ご自身は今回田中大臣の対応についてどういうふうにお感じになられましたか。

長野県知事 阿部守一
 そうですね、大臣の対応の仕方としてはやはり問題があったと思いますね。ただ、何と言うか、粛々と予定調和的に行政が進んでいくこと自体に対しての問題提起という部分は、これはポジティブに評価をしてもいい部分もあるんじゃないかと思います。政権交代、政治主導という話があって、おそらく私も霞が関にいましたから分かりますけれども、いろいろなことが詰められて最後大臣のところに上がってきてもですね、なかなか政治主導っていっても、しづらいところは今の仕組みの中ではずいぶんあるんじゃないかなと思います。だからといって今回のような対応が是認されるものではないと私は思いますけれども、しかしながら行政の意思決定のプロセスというものが、今までどおり粛々と淡々と予定調和的に行われていくということが、これ大学の設置認可に限らずですけれども、いろいろな側面で私はあるんではないかなと思います。国民の代表者としての政治家がリーダーシップを振るうということを考えた時には、行政の在り方、行政の意思決定のプロセスとそういうものに関しても、やはり変えるべきところは変えていかなければですね、いけないのではないかと率直に私はそういう思いはもっています。

日本放送協会(NHK) 梅村洋次 氏
 今回その大臣の対応の仕方としては問題があったというふうにおっしゃいましたけれど、具体的にどういったところが問題だったと感じられましたか。

長野県知事 阿部守一
 問題提起をするのであれば、もっと別の問題提起の仕方もあったと思いますし、個別の大学の是非を論じる部分と、一般的な、先ほど言ったような行政プロセスの話が一緒くたに論じられてしまっているということは、やはり当事者からすればですね、大変な問題であるし、行政の在り方としては必ずしも適当ではないだろうと思います。

日本放送協会(NHK) 梅村洋次 氏
 今回その田中大臣がですね、今後その大学の認可の在り方について新しく審査基準を設ける抜本的な改革を目指していかれるということなんですけども、その点については知事としてはその大学の認可の在り方を変えていくということについては、どういうふうに思われますか。

長野県知事 阿部守一
 さっきも申し上げましたけれども、文科省が仮に変えるとしたらどういう方針でやるのかまったく分からないので、なんともコメントのしようが無いですが、分権の議論、分権的な視線では、箸の上げ下ろしみたいなところまで、あるいは、学校の自由度と言えることから考えても、箸の上げ下ろしみたいなところまで文部科学省が細かく采配するというような方向ではあまり適切ではないのではないのかなと思います。ただ、文科省がやらなければいけない大きな枠組みの話、それは教育全般を見たときに、先ほどもちょっと申し上げましたけれども、日本の大学は入るときまで一生懸命やって、あとはなんとなく卒業できちゃうという問題だったり、あるいは入学試験の勉強のためにみんな一生懸命勉強するけれども、本当にそういう勉強が人間形成にとって役立つような内容になっているのかというと、いかにもそうじゃないですよね。そういう意味では、大学の在り方というのは、かなり高校であったり、義務教育であったりの在り方とも関係してくる部分があると思いますので、そうしたことも十分念頭においた上で、大学の在り方というのは考えていく必要があるのではないかと思います。

日本放送協会(NHK) 梅村洋次 氏
 今後その県立大学4年制化に向けてですね、年内というのにこだわらず幅広く調整していくということだと思うんですが、どんな新しい基準ができるか分からないんですけども、まだ現時点では。今後どういったふうに検討されていかれるかというのを改めて聞かせてください。

長野県知事 阿部守一
 まず、県民の皆さんからいろいろ出てきているご意見に対してのわれわれの考え方というのは、整理していかなければいけないだろうなと思いますし、また、まだ構想素案の段階では、深掘りできてない部分もたくさんあるわけですから、そうしたことをしっかり固めていくということが、まずは必要だと思います。

 5 オスプレイの飛行訓練について(1)

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 オスプレイの飛行訓練の関係でお伺いをしたいのですけれども、2日の全国知事会で今月からオスプレイの訓練を本土の米軍施設で行うという見通しが示されて、近場では静岡県の方でキャンプ富士などが使用されるということですとか、各都道府県知事に訓練移転の理解を求めたとされています。それについての知事の現時点での受け止めを教えていただきたいのですが、特に飛行訓練については人口密集地域等を避けるということが示されていたのが沖縄ではそれが守られていないような状況が続いていることもありますので、それについて教えてください。

長野県知事 阿部守一
 それについてというのは。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 訓練が本土で行われることへの受け止めについてということで。

長野県知事 阿部守一
 訓練を本土でも行うという話を防衛局経由でこれまでも話が伝わってきているわけでありまして、それに対して私どもの方からは、安全性の確認であるとか、もっと具体的な国が確認した事項の内容についてのさらなる確認ということも、われわれの方から求めてきているわけであります。この問題については全国的にそれぞれの地域、沖縄は特にこの問題に対しては直接今配備されている地域でありますから、他の地域と少し切り口が違うわけでありますが、他の都道府県についても同じような問題意識で、やはり安全性の問題であったり、訓練飛行に対する住民の皆さんの懸念を背景とした見解が知事会でも示されてきているわけですから、引き続き私どもも防衛局等を通じて情報収集をしたいと思いますし、他の県と連携をとりながら対応していきたいと思います。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 実際には、他県との連携というのは現時点ではどこかもうすでに連携をしているですとか、そういった動きはおありなのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今、新潟、群馬と長野県とは同じ訓練ルートになっているので、担当課長の方から他の県との連携の話についてはご説明致します。

危機管理部危機管理防災課長 池田秀幸
 他県との連携の状況でございますが、前から申し上げている通り、新潟県、群馬県とは担当レベルでは常に情報交換をさせていただいております。県からどういう照会をしたとか、どういう説明があったというということについては、常に情報交換させていただいております。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 すでに連携はしていらっしゃるということでよろしいですかね。

長野県知事 阿部守一
 そうですね。

 6 オスプレイの飛行訓練について(2)

共同通信社 小田智博 氏
 オスプレイの話で追加で伺いたいのですが、今後近いうちに長野県の上空を飛ぶことになるかもしれないという中で、具体的にどう対処するかという意味では、どこを飛んだかということは、基本情報として大事なことになってくるのかなと思うのですけれども、県として、例えばルートと想定されている市町村などと連携をして、実際に飛んだようだというような情報が入った場合に、その情報を県として集約するとか、そういったようなお考えは現時点ではないのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 情報を集約する?

共同通信社 小田智博 氏
 「こういうルートで飛んでいったよ」というのを防衛局から間接的に入手するのではなくて、各市町村と連携して、「今飛んでいったね」とかっていうのが分かれば、防衛局とも話もできるのかなと。

長野県知事 阿部守一
 今直ちにそういう対応をするとは考えていませんけど、まず基本的には一義的に国がちゃんと責任を持って対応してもらわないといけないと。そういう意味で防衛局を通じて私どもの意見も再三にわたってお伝えをしているところであります。実際に飛行されるということになって、県民の皆さんからどういうご意見が出てくるかによって私どももしっかり対応していかなければいけないと思いますので、今の時点で県が率先して情報収集するというよりは、国がまず安全性であるとか、アメリカ軍とのしっかりとした情報共有をしてもらうということが第一だと思っています。

共同通信社 小田智博 氏
 実際こういったところを飛ぶというのが非常に大雑把な日本地図上で示されているのが現状だと思うんですけれども、どこを飛ぶかというのは詳細には分かっていないという中で、長野県、特に知事としてそういう状況、ルートがはっきり分からないという状況についてはどのようなお考えをもっていますか。

長野県知事 阿部守一
 ルートが分からない?

共同通信社 小田智博 氏
 どこを飛ぶかということがはっきり分からないということになると対応としてもなかなか難しい面があると思うのですけれども、そういった状況について、知事の…。

長野県知事 阿部守一
 これは、日米安保をどう考えるかということにも本質的には行き着く話だと思いますけれども、アメリカ軍が現実問題日本に駐留している中でですね、すべてアメリカ軍がやることについて反対するとか、あるいはすべての情報を開示するということは、これは現実問題なかなか難しい部分があると思います。ただ、今回安全性の問題等に対していろいろ懸念がされている中で、政府としてもこれまでとは違った対応を私どもへの情報提供も含めてしてきているという中で、われわれの方も防衛局、防衛省を通じていろいろな照会等させてもらっています。そういう中で、例えば人口密集地域を避けるというような表現があるけれども、これは一体どういう解釈なのか、どういうところが具体的にあたるのかということも問い合わせたりしてきていますが、必ずしも明確な回答にはなってないというところもあります。今後は具体的に運用されてきたときに、実際上支障があると、あるいは危険性が及ぶというような懸念が出てくればですね、それをその時点でまたわれわれとしては対応を考えていくということになると思います。

 7 入山税について

読売新聞 青柳庸介 氏
 入山税のことでちょっとお伺いします。先日専門部会の方で議論が始まったわけで、これから幅広く話をしていくということなんですけれども、それに対して期待感というかですね、こういう有意義な議論をしてほしいみたいな論点ございましたらまたお願いします。

長野県知事 阿部守一
 そうですね。入山税、入山税と、入山税の言葉だけがやや独り歩きしている感はありますが、私の問題意識、恐らく青木座長もそうだと思いますけれども、入山税という仕組みの決め打ちの議論ということではなくて、むしろ長野県の山岳あるいは高原、大勢の皆さんに全国からあるいは世界中からお越しいただいております。そういうところの保全であったり、管理であったり、さまざまコストがかかるわけでありまして、そういう部分の費用負担について、誰が、どのような形でご負担いただくということが適切かということをぜひ幅広くですね、考えて方向付けをしていただきたいなというのが私の思いであります。

読売新聞 青柳庸介 氏
 事務方の方でも青木先生の方でも、期限を特にまだ明確には区切っていらっしゃらない、時間がかかる議論だと思うのですが、知事としてはだいたいどの程度の、1年ないし2年とか、どのくらいのスパンを想定されていますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 それは別にダラダラ議論してもらう必要はないと思いますが、とは言え、今言ったような話で非常に論点が多岐にわたると思います。まず、例えばどういう現実の財政需要があるのかとかですね、あるいはどういう部分で今現実に支障があるのかとかですね、今の地方財政制度上どうなっているのかですね、いろいろ論じなければいけないことがあると思いますので、そんなに1回パパッと議論して方向性が出るような話ではないだろうなと思います。そういう意味で、むしろこれまであまりそういう本質的な議論がされてこなかった分野でありますから、私とすれば時期をなるべく早く前倒しでやってほしいというよりは、むしろ本質的なところをしっかり検討していただきたいなと思っています。

読売新聞 青柳庸介 氏
 ちょっと別な側面では、国レベルでこういう議論がない中で、長野県単独で先陣を切ってやっていくということに関してはどういう意義があるとお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 これはもう分権の時代でもありますから、いつも国が考えたら地方も従うみたいな発想はもう打破しなきゃいけないだろうと。むしろ地方の側が考えて、仮に法律上の措置が必要であればそれは国に求めていくような積極的なスタンスでなければ、これからの地域経営はとてもできないと思っています。

 8 「ゆるキャラグランプリ」に参加中の「アルクマ」について

読売新聞 青柳庸介 氏
 別の話でですね、「ゆるキャラグランプリ」でしたっけ。アルクマが出ていますが、あと1週間ということで、ラストスパートへの期待を。

長野県知事 阿部守一
 今何位になっているんですかね。(現在順位は非表示であるとの説明を受け)これは、長野県の観光キャラクター「アルクマ」、ぜひ大勢の皆さんの支持をいただきたいと私も思っています。ツイッターとかフェイスブックで私も投票の呼びかけをさせていただいてきていますので、また私もそういう形でさらに呼びかけをしたいと思いますし、ぜひ大勢の皆さんにご支持をいただければありがたいと思います。

読売新聞 青柳庸介 氏
 仮にアルクマが目標のトップ10入りを果たした場合は、何かごほうびをあげたりとか、あるいは知事がアルクマになるとかですね、そういうお考えは。

長野県知事 阿部守一
 それはいいですね。何か楽しいことを考えたいと思いますね。ぜひそれにはトップ10に入れさせてください。

長野県知事 阿部守一
 はい、どうもありがとうございました。

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