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更新日:2016年12月25日

知事会見(平成24年(2012年)12月14日(金曜日) 11時00分~11時15分 県庁:会見場) 

項目

知事からの説明

  1. 部局長会議を開催、地方独立行政法人長野県立病院機構の理事長人事、公文書非公開決定取消請求訴訟判決の対応、中国での知事トップセールスについて

取材者からの質問

  1. 地方独立行政法人長野県立病院機構の理事長人事について
  2. 北朝鮮による「人工衛星」と称するミサイルの発射について

配布資料一覧

■知事がトップセールスのため中国を訪問します(PDF形式:125KB)

本文

知事からの説明

 1 部局長会議を開催、地方独立行政法人長野県立病院機構の理事長人事、公文書非公開決定取消請求訴訟判決の対応、中国での知事トップセールスについて

長野県知事 阿部守一
 おはようございます。それでは知事会見を始めさせていただきたいと思います。
 今日、部局長会議を開催しまして、県民協働による事業改善制度の試行の結果、監査への対応、一人1改善・提案事業の状況、ふるさと信州寄付金、さらには観光地利用者統計調査結果等について、各部局から報告がありました。事業改善制度については、信州型事業仕分け、発展・改組した取り組みということで、新しい形式を採っているわけですけれども、担当課というか、対象事業の担当課の受け止め等も聞きましたけれども、前向きな議論になっていて良かったのではないかという意見が多かったのかなと思っています。いろいろ課題が出てくる部分もあると思いますので、そうしたものを検証して、来年度の本格実施にしっかりと結び付けていきたいと思いますし、今回ご議論いただいたものについても、ご意見、県政モニター、そして有識者のご意見を尊重する形で事業の改善を図っていきたいと思っています。
 それから、今日、皆さまにお話は3点ございます。
 まず、1点目が県立病院機構の理事長人事についてでございます。勝山理事長から、独法(独立行政法人)化3年目を迎え一区切りが付いたということで、3月末をもって辞任したいという旨の申し出がございました。後任につきましては、さまざま検討致しましたが、信州大学教授で医学部長も務められた久保惠嗣教授にお願いすることと致しました。独法化、勝山理事長のご尽力もあり、その成果を着実に上げてきているところでございますので、引き続きの経営改善、そして、地域の皆さんから信頼され、期待に応えられる県立病院機構であっていただくようにご努力いただきたいと思っております。
 それから、2点目でございますが、公文書の非公開決定の取消請求訴訟後の判決への対応でございます。11月30日に公文書の公開請求、これは私が就任した時に廃棄物処分の関係で住民の皆さま方から公開請求を受けていたものについて、当初公開が2割で非公開が8割であった部分を再検討させて、公開8割、非公開2割ということで、大幅に公開部分を増やしたわけでありますが、なおその内容について十分ではないということで訴訟になっていたものでございます。11月30日に判決があったわけで、私どもとしては、その内容についてこれまで精査をしてまいりました。その結果、個人情報の保護に関しては、私ども県としての主張がほぼ認められる形になっております。また、非公開が取り消しとされた部分につきましても、私どもとして受け入れ可能なものであると判断致しましたので、県として控訴しない対応をしてまいります。なお、判決で非公開取り消しということに裁判所の判断が下される部分につきましては、年内に文書の公開決定を行っていきたいと思います。また、今回訴訟対象文書の中で、最終的に争点となっていない文書があります。この判決以外で訴訟対象となっている文書につきましても、60日以内に判決の趣旨を反映させた上で、相手方に公開したいと考えております。できるだけ公開できるものは公開するというスタンスで、この判決を受けても臨んでいきたいと考えております。判決後、公開の割合は対象文書の9割以上公開対象になると見込んでございます。
 それから3点目でございますが、中国への訪問についてのお知らせでございます。12月18日火曜日から22日土曜日までの5日間、私が中国を訪問してまいります。日程の概略につきましては、本日プレスリリースでお知らせをしているとおりでございます。日中間、大変厳しい状況がございますが、顔の見える関係性の構築・交流を通じて、中国と長野県との有効な関係の構築に努めてまいりたいと考えています。長野県としては、今年日中国交正常化40周年の節目の年ということにあたっておりますので、中国の大学生インターンシップを実施してきております。そのため、インターンシップの実施本部であります、中国人民対外友好協会の幹部など中国の要人の皆さんと面会をして、今後もこのインターンシップをはじめとする青少年交流が推進されるように懇談をしてきたいと考えています。また、長野県国際青少年交流農村宣言に基づいて、大勢の若者の受け入れを進めてきているところでございますが、中国からの教育旅行の誘致もさらに積極的に進める努力をしてまいりたいと考えております。現在中国からの教育旅行は、残念ではありますが、中断されている状況にございます。今回県の教育委員会の課長にも同行をしてもらって、現地の旅行社を訪問して、長野県で行われております海外からの学習旅行、青少年交流についてしっかりとアピールをしてまいりたいと考えています。3点目は国際戦略を長野県として策定をしているわけでありますけれども、その集中的展開のターゲット、中国の華東地区、上海を中心とした地域でございます。長野県としても駐在員を配置しているわけでありますが、華東地区の現状を視察致しますと同時に、県から進出している企業の関係者の皆さんと懇談をしてきたいと考えています。今後の国際戦略、中国戦略を考えていく上での情報交換をしっかりと行ってまいりたいと考えております。こうした取り組み、限られた時間ではございますけれども、しっかりと中国側の皆さん、そして長野県から中国に進出されている皆さんと、意見交換、交流をすることによりまして、将来を見据えた関係性の構築に努めてまいりたいと考えています。
 私の方からは以上3点でございます。よろしくお願い致します。

取材者からの質問

 1 地方独立行政法人長野県立病院機構の理事長人事について

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 県立病院機構の理事長の人事の関係でお伺いをしたいんですが、勝山理事長、病院事業局長から長年にわたって担っていらっしゃったわけなんですけれども、約3年の独法化のですね、評価を、知事の方でどういうふうにされているのかというのをお伺いしたいのが1点ともう1点、後任の先生についてはどういった理由で後任に選ばれたのかというのをもう一度お伺いさせてください。

長野県知事 阿部守一
 勝山理事長の功績は、私は極めて大きいと考えています。独法化に伴い、さまざまな課題があったわけでありますけれども、そうしたものを着実に改善、解消して乗り越えてきていただいていると思っておりますし、独法化した後の経営改善、非常に急速に進んできていると考えております。そういう意味で、勝山理事長には、私としては大変感謝をしているところでありますし、今後とも長野県の医療政策全般に対して引き続き、異なる立場にはなりますけれども、ご協力、ご支援をいただきたいと思っています。久保教授に関しましては、いろいろ適任であるという根拠はあるわけでありますけれども、やはり県内の医療事情に大変精通されていらっしゃいますし、また、県立病院が他の医療機関とさまざまな形でこれから連携を進めていくということも必要でありますし、県全体としては、医師確保も重要なテーマでございます。そうしたさまざまな観点から考えますと、信大で医学部長もお務めになられた久保教授が、もっとも私としては適任者であると考えておりますし、また組織のガバナンスという観点からも、信州大学の副学長もお務めになられた方でございますので、そうしたご経験を県立病院機構のさらなる発展に生かしていっていただきたいと考えています。

 2 北朝鮮による「人工衛星」と称するミサイルの発射について

日本放送協会(NHK) 梅村洋次 氏
 おとといの北朝鮮のミサイルの発射の関連でお伺いしたいのですが、一報の入手から関係機関への連絡、その後の対応も含めて、今回の一連の県の対応についての評価といいますか、総括をお聞かせいただきたいのと、もしあればなんですけれども、今後、対応として改善していくべき点というのが知事のお考えであればお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 はい。県の対応としては、非常に限定的な対応に、国からの情報を基本に対応するわけで、ならざるを得ないわけでありますけれども、今回の対応、発射前から情報伝達については、万全を期そうということで取り組んできたわけで、迅速な情報伝達はできたのではないかと考えています。また、庁内にも情報を危機管理部の方から放送したということで、こうした組織内での周知という点でも、改善されてきていると考えています。今後こうした事態というものは、起きてもらいたくないと思っていますけれども、最終的には、受け手である市町村あるいは関係機関の問題意識というものも聞いていかなければいけない部分もあると思いますので、さまざまなご意見を伺う中で、改善するべき点があれば改善をさらにしていきたいと思っています。

長野県知事 阿部守一
 はい。じゃあよろしくお願いします。

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企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

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