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更新日:2022年9月30日

知事会見(令和4年(2022年)7月8日(金曜日)15時32分~16時08分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  2. 夏山登山の安全対策について

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取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について(1)
  2. 安倍元首相が銃撃された事件について(1)
  3. 新型コロナウイルス感染症への対応について(2)
  4. 安倍元首相が銃撃された事件について(2)
  5. 新型コロナウイルス感染症への対応について(3)

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本文

阿部知事からの説明

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一
 それでは、7月8日の会見始めたいと思います。お配りしている資料でお話をしたいと思います。きょうは2点、新型コロナウイルス感染症対応と、それから夏山登山の安全対策のお願いの2点です。まず新型コロナ対策ですけれども、お手元の資料の3ページ(会見資料1)のところですが、ご承知の通り全国的にオミクロン株の感染が急拡大しているところです。全国における1週間の新規陽性者数が21万8000人ということで、前の週に比べて約1.8倍と、県によっては過去最多という状況です。長野県の状況ですけれども、直近1週間の新規陽性者数は1579人ということで、前の週の倍という状況です。長野県においても第7波の入口に差し掛かっていると言えると考えています。まだゲノム解析しなければ判明しないので明確にBA.4、BA.5の方を確認したという状況ではありませんけれども、県内で疑いのある方が6名いらっしゃいます。ゲノム解析中ですので解析後、皆さまに結果をお伝えしていきたいと思いますけれども、今の状況はまだ医療提供体制への負荷は低い状況ですが、ただ陽性者の増加に伴って入院される方も増えていくことが懸念されます。BA.4、BA.5系統ですが、感染者が増加しやすい、感染しやすい、それから免疫逃避の可能性ということでワクチンを打ったり、一度感染していてもまた感染しやすいという状況です。次のページが県内の医療機関、保健所における検査陽性率(会見資料1/スライド4ページ)です。6月22日の7.83パーセントまで下がってきましたが、そこから下げ止まりで少し検査陽性率が上昇傾向にありますので注意が必要と考えています。次の5ページ(会見資料1)ですが、第6波の山ですけれども、感染拡大時において立ち上がりのときは陽性者が急速に増えているという状況ですので、今後の状況に注意をしなければいけないと同時に、陽性者が急増するということを念頭において対応していきたいと思っています。次に書いたように(会見資料1/スライド6ページ)、県としてはまず今のところ陽性者数がしばらく減少傾向で落ち着いた状況にありましたので、再び感染者の増大に備えて体制を構築していきます。一つは、健康観察センターの増強による自宅療養者に対する支援体制を強化します。もう一つは、医療機関に病床をしっかり確保していただくと同時に保健所における入院調整の体制もしっかり講じていきたい。こうしたことで今後感染が急拡大しても対応できるようにしているところです。7ページ(会見資料1)ですが、そうした中で県民の皆さまへのお願いです。改めて基本的な感染防止対策の徹底をお願いしたいと思います。近距離で人と会話をするとき、あるいは屋内においては不織布マスクを着用していただくということを推奨しています。私も屋外では基本的には外させていただいていますので、ぜひめりはりをもってマスクの着脱をしていただければと思います。コロナを防がなければいけませんが、片方で熱中症が非常に気がかりですので、マスクをしっぱなしだと暑い中だと体にかなり負担がかかりますので、近くで会話をするかしないかということを見極めながら、状況に応じたマスクの着脱をしていただきたいと思います。それからエアコンを使っていらっしゃる方がほとんどだと思います。中には換気ができるエアコンもありますが、必ずしもそうした機種ばかりではありません。エアコンを付けているとなんか涼しくて換気ができてしまっているのではないかというような錯覚を持たれる場合もあると思いますけれども、夏で熱風にさらされるのは嫌だということもあるかもしれませんけれども今、再び陽性者の増加傾向にありますので、ぜひ小まめな換気については改めて徹底をいただければと思います。それから手洗い、手指消毒、それから会話時の人との距離の確保、こうしたことについてお願いしたいと思いますし、どうしてもご高齢の方、基礎疾患がある方は重症化されやすいので、そうした方は感染防止に気を付けていただくと同時に、周囲の皆さまはぜひ気を付けていただければと思います。それから次ですけれども、ワクチン接種について(会見資料1/スライド8ページ)、今陽性者が増加基調にありますので、まずワクチンも1回目、2回目接種、3回目接種、4回目接種といろいろな段階が今、混在していますけれども、60歳以上の方、それから基礎疾患を有する方等を対象にして4回目接種が始まっていますので、接種時期がきた方は4回目の接種について検討いただきたいと思います。そこの棒グラフに示していますように、3回目接種から5カ月経過で接種対象になります。7月の中旬以降、接種対象となる方が増えるという状況ですので、今の感染状況を見るとしばらく陽性者は増加する可能性がありますので、接種のタイミングがきた方は速やかな接種をぜひご検討いただきたいと思います。また接種券がこないというような方はぜひお住まいの市町村にお問い合わせをいただければと思います。それから高齢者施設においても4回目接種を開始していく形になります。7月末までに約7割の施設で接種を行っていただくという形になっています。どうしても施設内感染が増えると重症化リスクが高い方が感染し、結果的に医療の負担が増えるということにもつながりかねませんので、高齢者施設の皆さま、医療従事者の皆さまのご協力を頂きながら施設における接種もできるだけ速やかに進めていきたいと思っています。それから県の接種会場については7月に引き続いて8月も県内9圏域で接種を行うことにしています(会見資料2)。お盆期間中も帰省される方等もいらっしゃいますので、県も頑張って開設をしていますので、4回目接種、また県会場では3回目接種も受け入れていますので、この夏、陽性者が一定程度増えても重症化しないようにということで4回目接種をぜひご検討いただきたいと思います。それから9ページ(会見資料1)ですが、1回目から3回目接種についてです。まだワクチン接種を1度も受けられていないというような方は改めて接種のご検討をお願いしたいと思います。県会場においてはノババックスで1回目、2回目の接種機会も提供しているところです。また市町村においても1回目、2回目、3回目接種が可能な体制をつくっていただいていますので、まだ1回目、2回目を打っていない、3回目を打っていないという方にはぜひ1、2、3回目接種のご検討をお願いしたいと思います。それから子どもの接種は5歳から11歳の方の接種ですが、メリット、デメリットを踏まえて接種のご判断をしていただきたいと思います。引き続き、全市町村で接種をいただく形になっていますが、住所地外接種ができる体制をつくっていますので、ぜひこうしたこともご利用いただければと思っています。それから最後ですけれども、県内では第7波の入り口に差し掛かっています(会見資料1/スライド10ページ)。現時点において県から行動抑制ということでの呼び掛けはしません。まだそんなに医療の負荷がかかっていないということもありますので、行動抑制をしてくださいということの呼び掛けはしませんが、今後、感染が急拡大していくことも懸念されます。従って、県民の皆さまには基本的な感染防止対策を改めて徹底をいただきたいと思いますし、今、申し上げたようにワクチン接種については積極的にご検討いただきますようお願いしたいと思います。なんとかこれまで乗り越えてきましたので、今後の波が大きくならないように皆さまのご協力を頂きたいと思いますのでよろしくお願いします。

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2 夏山登山の安全対策について

長野県知事 阿部守一
 それからもう1点ですが、夏山の登山の安全対策ということです。昨年の遭難発生件数、それから遭難者数はコロナ前に迫る水準になりました。発生件数が257件、遭難者数が276人という状況です。今年の1月から6月の上半期ですが発生件数が92件、遭難者数が103人ということで、いずれも対前年を上回って増加をしているという状況です。長野県は山岳県ですので、ぜひ多くの皆さまに登山を楽しんでいただきたいと思っていますが、一方で、この安全対策をしっかり講じていただいて登山を楽しんでいただきたいと思います。長野県登山安全条例を制定して登山計画書の届け出等を行っていただく形になっていますので、ぜひ山に登られるということは一定程度リスクもあります。御嶽山の噴火災害の際にも県が災害対応を行うにあたっては、当初、どなたが山に入られているかということもわからない状況もありましたので、山に入られる方はまずはしっかり登山計画書を提出していただきたいと思います。併せてご自分の技術や体力に合った山選びをしていただきたいと思います。最近、非常にアウトドア志向が強まっていますので、そういう意味では、長野県にとっては多くの皆さまをお迎えできてうれしい、ありがたいと思う半面、初心者の方、あるいは私も還暦が過ぎてしまいましたけれども、かつてはこれくらい体力あったので大丈夫だろうということで、ご自分の体力や技術を過信してしまうような方もいらっしゃいますので、ご自分の体力、それから技術力に合った山選び、登山ルート選びをしていただきたいと思います。皆さまのところに「信州山のグレーディング」(会見資料4~8)という資料をお配りしているかと思いますが、これは体力度、それから技術的難易度別に山をグレーディングさせていただいた取り組みで、長野県からスタートして今は12県で同じような取り組みをしていただいているという状況です。ぜひこうしたものもご活用いただいて安全・安心な登山を楽しんでいただきたいと思っています。皆さまのところに資料(会見資料3)をお配りしているように、県としても対策を行っていきます。一つは遭対協(長野県山岳遭難防止対策協会)の皆さんの相談員、登山相談所の開設を行っていきますし、また北アルプスにおいて山岳遭難防止常駐隊を設置します。また夏山登山相談所のLINEでの開設であったり、あるいは脱水予防キャンペーンの実施であったり、こうした取り組みを行っていきますので、ぜひご自分の体力、技術力に合った登山を楽しんでいただきたいと思います。また新型コロナ対策については、山小屋の皆さまは非常に積極的にお取り組みをいただいているところでして、山小屋はかつて予約制という感じではなかったのですが、今、予約制、あるいは宿泊定員を減らしての対応を行っていただいていますので、ぜひ、事前に山小屋の情報、状況を確認した上で登山をしていただきたいと思います。また山小屋の皆さまへの支援の寄付等もお受けしていますので、全国の皆さまにはぜひ、山小屋の皆さまを応援していただきたいと思っています。登山される方についても感染防止対策を心掛けていただきながら、信州の夏山を楽しんでいただきたいと思いますのでよろしくお願いします。私からは以上です。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について(1)

信濃毎日新聞 井口賢太 氏
 知事に今の新型コロナの感染状況の認識についてお伺いします。県内でも第7波の入り口に差し掛かっているということですけれども、こちら第6波の収束というところが仮に6月末なのかどうか。第6波が1月からのオミクロン株と4月ごろからのBA.2で2山あったと思いますけれども、今回、第6波が続いて3山目ということではなく第7波なのかというところ。第5波と第6波の間は感染者がゼロになった期間もあったと思うのですけれども、その辺、第7波の入り口というところのご認識をご説明いただけたらありがたいです。

長野県知事 阿部守一
 この間ずっと新型コロナウイルスの陽性者数が毎日確認されていますが、一定程度落ち着いた状況が続いてきたと思っています。また一方で、専門家懇談会においても今すでに第6波の振り返りという形で、これまでの対策の振り返りを行ってきているところでして、これから増加していくことになれば今の第6波の振り返りとはまた別のフェーズという形になりますので、そういう観点で第7波の入り口と受け止めています。

信濃毎日新聞 井口賢太 氏
 感染の質もBA.2からBA.5に変わっていくというところも少し毛色が違うということになるのですか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、まだゲノム解析で確定をしているわけではありませんけども、県内においてもBA.4、BA.5系統の感染疑いの方もいらっしゃいますので、そういう意味で、より感染力が強いと考えられている、こうした系統に置き換わっていくことが懸念されるということで、第7波が入り口にきているのではないかというのが県の認識です。

信濃毎日新聞 井口賢太 氏
 ゲノム解析でBA.4、BA.5、6人とありますけれども、こちらBA.5がどのくらいの勢いで置き換わっていくのかというのを把握するのは大事なことかなと思っていますが、その辺の把握できる体制というのはどのようになっていますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 まずスクリーニング検査を行っていきますが、前回、専門家懇談会においても検査の充実を検討する必要があるというご意見を頂いています。その方向で対応していきたいと思っていますが、今、確定検査がだんだんPCR検査よりも抗原検査のウエートが高くなっているので、その検体をもう1回改めて採取するみたいな形でないとなかなか検体が集まらないという状況もありますが、そうした中でできるだけ工夫をしていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 井口賢太 氏
 その工夫というのは検査する医療機関にPCRでの検査を求める、働き掛けるとか、そういったことになるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 抗原検査でやっているところにわざわざPCRだと確定まで時間がかかってしまうので、改めてそこまでのことはしませんけれども、できるだけ県の方としては検体が集まるように工夫をしていきたいと思います。

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2 安倍元首相が銃撃された事件について(1)

読売新聞 三浦正基 氏
 きょうの午前中に安倍元首相が襲撃されるという事件が発生しました。参院選期間中ですし、安倍元首相は台風19号の際に視察に来られて、知事もその際に意見交換をされていらっしゃるかと思うのですが、まずこの事件についての受け止めをお願いします。

長野県知事 阿部守一
 安倍元総理が銃で撃たれたというニュースが流れて非常に衝撃を受けています。こういう形で人を襲う、しかも民主主義の重要な選挙期間中に言論を封殺(ふうさつ)するかのような行動が行われるということは決して許される話ではないと思っています。お話があったように安倍元首相には東日本台風災害の際に被災地に直ちにお越しいただき、地域の要望、声に真摯(しんし)に耳を傾けていただいたところです。1日も早くご回復されることを心から願っています。

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3 新型コロナウイルス感染症への対応について(2)

読売新聞 三浦正基 氏
 先ほどの新型コロナウイルスの関係ですが、第7波の入り口ということでご発言がありましたが、昨日、報道にもあったように県民割の全国への拡大というのが延期の方向に入ったりとか、長野県にとっても観光産業というところで影響というのが出てくるのかなと思うのですが、この夏休みの期間を前にした感染拡大の入り口というところについて、どのような影響があるのかとお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 どれぐらい医療提供体制に負荷がかかってくるのかというのはまだよく見通せない状況ですが、これまでも新型コロナウイルスの陽性者の方が増えると、やはり観光業、飲食業、あるいは交通であったり産業、あるいは社会経済活動に大きな影響が出たり、あるいは、また逆に行政からいろいろなお願いをして対応してきました。そういう意味で事業者の皆さま、あるいは県民の皆さま、不安な方もいらっしゃると思いますが、県としては、まずは感染急拡大にならないようにしていきたいと思いますので、先ほど申し上げたような基本的な感染対策を今一度、県民の皆さまには徹底をしていただきたいと思います。今後の推移を見極めながらではありますけれども、今医療検査体制も1年前、2年前と比べると格段に体制が強化されてきていますので、そういう意味では、県としてできるだけ社会経済活動との両立を図っていきたいと考えています。

読売新聞 三浦正基 氏
 社会経済活動との両立ということですけども、観光客の皆さんに対してもできる限り規制をかけないような形で今は考えていらっしゃるということでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今の状況は先ほど申し上げたように、まだ長野県では医療アラートを定めていますけれども、医療警報を発出するレベルにはほど遠い状況ですので、そういう意味では感染対策をしっかり講じていただきながらも基本的には社会経済活動を動かしていくフェーズだと考えていますので、そういう意味では今の段階で格別の行動制限のお願いをするという考えはありません。

市民タイムス 萩原真一 氏
 今の質問と少しかぶってしまう部分があるのですけれども、知事は6月県議会の最初の部分で停滞した経済を活性化させると力強くおっしゃっていましたが、軸足は社会経済を回す方に置くとして、そのスピードは少し後退するのか、それとも社会経済、弱毒化が進んでいるという見方もありますけれども、やはり積極的に社会経済を回していく方向にいくのかそこら辺のさじ加減というか…

長野県知事 阿部守一
 まだ今後の状況を見極めないとわからないという状況だと思います。非常に感染者が急拡大していくことが懸念されますが、ただ、どういう状況で推移するかわかりませんし、また陽性者が増えてもほとんどの方が軽症という状況であれば、ある意味強い要請を行う必要性というのは低いと思いますので、そうしたことを全体として見極めながら判断をしていきたいと思います。今の時点では社会経済活動については基本的には動かしていくフェーズだと思っています。

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4 安倍元首相が銃撃された事件について(2)

市民タイムス 萩原真一 氏
 先ほどの安倍元総理のお話の方で関連してなのですけれども、日本でも銃はかなり規制されている中で要人が銃で撃たれてしまった。先ほど衝撃受けたとおっしゃっていましたが、そういった銃を使った犯罪ということに関してはいかがですか。

長野県知事 阿部守一
 日本の場合はかなり銃に対する規制がしっかり行われていると受け止めています。今回の事件がどういう背景で起きてしまったのかということについては究明をしていただきたいということを強く願っています。

日本放送協会(NHK) 牧野慎太郎 氏
 安倍元総理の事件に関連してなのですけれども、知事自身も来月、選挙を控えてらっしゃる身かと思いますけれども、ご自身の選挙活動だったりとかについて今、影響としてあったりするのか、その辺りお考えのことがあればお伺いしたいです。

長野県知事 阿部守一
 基本的には私としてはまだ立候補届を出していない状況ですが、県民の皆さまに私の思いや、あるいは政策、考え方をお伝えさせていただく非常に重要な機会だと思っていますので、そういう観点ではしっかり選挙運動を行うということが重要であると思っています。ただ私、知事の現職中の選挙ということになりますので、今回の選挙を臨むに当たっては、一つはコロナ対応であったり、あるいは真夏の選挙になりますので、集まられる方への熱中症対策とか、そうしたことにも半面でしっかり意を用いながら対応をしていくということが必要だと思っています。そういう意味で、先ほど申し上げたように選挙運動というのは民主的なプロセスの中で非常に重要だと私は思っていますが、一方で、公務との兼ね合いについては今後の状況を見ながら適切に判断していきたいと思っています。

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5 新型コロナウイルス感染症への対応について(3)

日本放送協会(NHK) 牧野慎太郎 氏
 新型コロナに関連してなのですけれども、そもそも県内で感染者が増えてきている要因として考えていらっしゃることがあればお伺いしたいです。

長野県知事 阿部守一
 今、申し上げたように一つは、BA.5等に置き換わりが全国的に進みつつありますので、本県においてもそうしたことが影響しているのではないかと思います。そういう意味で、改めて第6波までもそうですけれども、ここでも何度かお話ししていると思いますけれども、毎回毎回同じ新型コロナですけれども闘っている相手が違う感じがしますので、また新しいBA.5、BA.4に対しての対策ということで気を引き締めて臨んでいきたいと思います。

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
 今その感染状況が広がりつつあって、まだその社会経済活動を抑制する段階ではないということだったのですが、県民向けに県が示している感染警戒レベルで言いますと、例えば4になったらそういったことが考えられるとか、県民とするとどういったところを指標に、そういうことに影響が出るのか、考えればいいのかというその辺についてはどのようにお考えですか。

長野県知事 阿部守一
 これまでも感染警戒レベルを運用する中で県民の皆さまにいろいろな要請を行わせてきていただいています。先日、感染警戒レベルの見直しをしましたが6段階で運用をしています。一番感染状況が悪化した際の感染警戒レベル6というのは、いわゆる緊急事態宣言であったり、まん延防止等重点措置が適用されているという段階ですが、その一つ前のレベル5については、今までは陽性者数が増えるとレベル5対応ということをしてきましたけれども、今の感染警戒レベルの考え方は医療逼迫(ひっぱく)状況を加味していますので、例えば今の医療警報が出ていない段階ではレベル3までしか基本的には上げないという形にしていますので、そういう意味では医療に負荷がかかっていない今の状況下で強い要請をするということには直ちにはならないと考えています。レベル5まで引き上げていくのは、いわゆる医療特別警報を発出しているということが原則になりますので、確保病床使用率が35パーセント以上になってきているという状況ですが、まだそうした状況にはかなり数的には差があるという状況ですので、今後、入院者数がどう推移するかということをしっかり見極めていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
 今、質問の際にレベル4と言いましたのが、新基準の中で今、医療警報と感染者数がちょうどクロスするところ、そこからになると4に入るかなと思ったので4からでしょうかというような、そういう趣旨でお伺いしたのですが、今の知事のお話の中で5が主体的に出ていたかなと思うのですが、やはり5になるとそういうのは少し厳しくなるかなと考えればよいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 もちろん今までのレベル4であったり、レベル5であったり、少しずつ呼び掛け内容を強めていくという形になると思いますけれども、これまでも感染警戒レベルの5で、例えば時短要請等も行わせてきていただいています。今後レベル5になったときに直ちに時短要請を行うとは必ずしも考えてはいませんけれども、一定程度強い要請をしていくというのはレベル5段階以降になるのではないかと今の段階では考えています。そういう意味で、新規陽性者数の動向と併せて、確保病床使用率がどう推移していくかということについても県としては着目していきますので、県民の皆さまにも陽性者の数だけではなくて、入院者数がどうなっているかということについてもぜひご留意いただければと思っています。
 ありがとうございました。

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