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更新日:2023年6月15日

知事会見(令和5年(2023年)2月15日(水曜日)15時15分~15時35分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 県議会2月定例会の開会について
  2. 「キャリアアップステーションNAGANO」の開設について

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取材者からの質問

  1. 知事議案説明について(1)
  2. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  3. 知事議案説明について(2)

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本文

阿部知事からの説明

 1 県議会2月定例会の開会について

長野県知事 阿部守一
 それでは会見を始めます。まず本日から県議会が始まりました。来年度の当初予算案それから新しい総合計画等についてご議決いただく大変重要な議会になりますので、しっかりと説明させていただいて、議会の皆さまにご理解いただけるように取り組んでいきたいと思っています。

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2 「キャリアアップステーションNAGANO」の開設について

 きょう、私の方からはプレスリリース資料(会見資料1)をお配りしていますけれども、社会人学びの総合ポータルサイト「キャリアアップステーションNAGANO」の開設についてお伝えをしたいと思います。ご存じの通り、今、学び直しやリスキリングは世の中がどんどん変化する中で非常に重要度が増してきていると思っています。県内ではさまざまな大学であったり専門学校であったり、あるいは商工会、商工会議所等の経済団体がいろいろな講座を実施していますが、なかなか統一的な発信がされていないということで、学ぶ意欲があっても、特にどういう学びの場があるのかがなかなか分かりづらい状況にあります。今回、県としてこうしたポータルサイトを作成し、県内の教育機関、あるいは経済団体等こうした学びの場を提供されている皆さまに幅広くお声掛けして、統一的な発信をして、自らのキャリアアップを目指す、あるいはリスキリングを目指す、そうした皆さまをしっかりと応援していきたいと思っています。このサイトについては本日開設しますので、ぜひ多くの学び直しをしたいという皆さまにご活用いただきたいと思います。この中にはいろいろな講座等の情報だけではなくて、就職に関する情報であったり、あるいはさまざまな支援制度の情報であったり、盛りだくさんの情報が掲載されています。まだスタートなので、これからどんどん充実させていきたいと思いますけれども、ぜひ多くの皆さまにこのサイトを利用していただいて、長野県を学びの県にしていきたいと思いますので、ぜひ多くの皆さまにキャリアアップ、スキルアップをしていっていただきたいと思います。検索ができるようになっていますので、「女性」であったり「デジタル」であったり「先端技術」であったり、ご自分の関心に応じて、またこれからの学びにふさわしいキーワードで検索することもできますので、ぜひ有効にご活用いただきたいと思います。それからこのプレスリリース資料の次に付いている紙の裏面(会見資料1/3ページ)に3月8日のセミナーについてのご案内を付けています。学び直し、リスキリングについて一緒に考えていきたいと思います。講師は「日本一おかしな公務員」と言われていた山田崇さんをお迎えして行います。オンラインでの参加も可能になっていますので、学び直しを考えている皆さま、あるいは企業等で教育について、研修について担当されていらっしゃる方、学び、あるいは学び直しについてご関心のある方にぜひ幅広くご参加いただきたいと思っています。私の方からは以上です。よろしくお願いします。

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取材者からの質問

 1 知事議案説明について(1)

市民タイムス 萩原真一 氏
 議会の所信関係とその他と2点伺うのですが。まず、議会の議案説明、所信の中で、本州中央部広域交流圏の形成という項目があったかと思うのですけれども、本州中央部広域交流圏、この考え方というか取り組み方向みたいなものを改めてご説明いただければ。

長野県知事 阿部守一
 既に交通ビジョンでもお示ししていますけれども、長野県は日本の中央部、まさに本州のど真ん中に位置している県です。そういう中で、例えばかつては中山道であったり北国街道といった街道を中心に人の往来が盛んで、非常に賑わいがある、多くの人たちが往来する県でしたけれども、交通体系が変わって少しそうした状況が変化していました。長野県は山に取り囲まれている県ですので、人が歩いて往来する時代から高速道路とか鉄道網の時代になると、いったんハンディキャップがある地域にはなりました。しかしもう一回、ご存じの通り、新幹線や高速道路、こうしたネットワークができ、交通体系も充実しつつあります。ただ、例えば広域ネットワークで言えば中部横断自動車道であったり中部縦貫自動車道であったり、三遠南信自動車道であったり、あるいは松本糸魚川連絡道路であったり、こうした国土の根幹的なネットワークがまだまだ整備が必要なものが残っている状況ですし、加えて空の玄関口である信州まつもと空港についても、発展の方向性はお示しはしてきていますけれども、まだまだ国内路線の拡充であったり国際チャーターから始めての国際線の就航であったり、こうしたことに向けて取り組むべきことがたくさんあります。長野県に暮らす県民の皆さまの利便性の向上と、それからこうした高速道路のミッシングリンクを解消して全国的なネットワークを形成していく上でも、本州の中央部に位置している長野県の高速交通体系をしっかり整備していくことが必要だと思います。そういう考え方での本州中央部広域交流圏の形成ということですので、引き続き着実に推進をしていきたいと思っています。リニアの整備も含めて進めていきたいと思っています。

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2 新型コロナウイルス感染症への対応について

市民タイムス 萩原真一 氏
 きのう、専門家懇談会でマスクの話もかなり専門家の方から意見が出たというかおおむね国の方針で了承という方向だったかと思うのですけれども、改めて知事の、この春以降のマスク着用に関する考え方をお願いします。

長野県知事 阿部守一
 実は私、きのうの専門家懇談会は提案説明等議会対応があって中座していたので、マスクの中核的な議論のところは参加していなかった状況です。直接的に先生のご意見を聞いていないので、県庁として専門家の意見も踏まえて考え方を整理して、またお示しするようにはしていきたいと思います。ただ、基本的には国の考え方としてマスクの着用を強制することはしないで各自の判断ということになってきますので、私としては、円滑な移行ができるように県としては考えていく必要があると思っています。国の考え方を基本に据えながら、もし必要な点があれば県としても補足していくという形になるかと思います。

市民タイムス 萩原真一 氏
 当面、卒業式がすぐ控えていますけれども、卒業式はマスクを基本的に外してもいいのではないかという方向になっているかと思うのですけれども、子どもたちに突然マスクを外せと言うとまた動揺する子もいるかもしれないと推測されますが、そのへん、卒業式を迎えるに当たっての注意事項みたいなものをまた示していただけるということでしたが、現時点で考え得る注意事項みたいなものがもしあればお伺いできれば。

長野県知事 阿部守一
 マスクを着用する、着用しない。今まではどちらかというと着用推奨という場面が多かったですけれど、これからはご自身の判断でという場面が基本になってきます。その時に、例えば基礎疾患をお持ちとかご高齢であるとかやはりご自身が感染予防に気を付けたいということでマスクを着用する方もいらっしゃると思いますので、着用する方、しない方、出てくると思いますけれども、やはりお互いを尊重し合う形で対応していただくということが重要になってくると思います。これから学校の場面とかでもどういうケースが想定されるか等ありますが、基本は文部科学省の方でお示しいただいている形でいいのだろうと思いますし、専門家の間でもそうした方向性、特にご異論はなかったとは思います。ただ、学校現場では多分、今お話あったように個別の子どもたちの思いとかご家族のお考えとかあると思いますので、そこは学校でしっかり対応していただく必要が出てくるかと思います。

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3 知事議案説明について(2)

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 きょうの知事の議案説明の中で、住宅の省エネ推進と再生可能エネルギーの普及拡大という形の中で、「2025年度以降のできるだけ早い時期に新築住宅のZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の義務化を図ることを念頭に」ということがあるのですけれども、25年度には省エネ基準の義務化を国としてされるということだったかと思います。その後ということで、これは県独自に義務化を図るということというふうに読めるのですけれども、具体的にはどういったことを想定しているのか。東京都みたいにパネル設置を義務付けるとか、あるいは誰に義務付けるのかとか。どういったことが念頭にあるのか教えてください。

長野県知事 阿部守一
 そういう発言によく気が付いていただいてありがとうございます。そこの部分は25年度以降、おっしゃるように法律が改正されて条例で上乗せも可能になってきますので、県独自の規制を視野に入れて考えていきたいと思っています。東京都は事業者側に対しての義務付けになっていたと思いますけれども、改正法が施行されれば条例での義務付けが可能になりますので、そうすると建物に対しての義務付けということも可能になってきます。できるだけ早くそうした義務付けができるような環境整備をしていきたいと。環境整備というのは、要は、ほとんどZEH(ゼッチ)が進んでない中でいきなり義務化してもなかなか実効性は上がらないとも思いますし、また今回の提案説明でも触れたように、県内の工務店の皆さまにもそうした技術力をしっかり持っていただくことが必要だと思います。確実に普及を進める上では義務化が必要だと思っていますけれども、ただやはりそれに至るまでの環境整備をしっかり行っていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 ZEH(ゼッチ)基準の義務化というのは、国の方もさらに5年ほど後までにというふうに考えているようなのですけれども、県としてはいつまでに、国より早くということだと思うのですけれど。

長野県知事 阿部守一
 国より早く可能であれば行いたいと考えていますが、先ほど申し上げたようになかなかそこまで至らないということもなくはないと思います。ですから、義務化する前に、できるだけ早く建築物の断熱性能が全体として新築建築物について上がっていくような環境整備をしていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 基準としては、現状のZEH(ゼッチ)基準というのを当てはめるということを念頭に考えてらっしゃるということでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 基準のレベルについては、どのレベルでいくかはまた別途考えなければいけないと思いますが、少なくとも国が法律で定めるもの以上のものを設定できないかとは考えています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 かつ、一応ZEH(ゼッチ)というふうに書いてあるので、発電というかエネルギーを作る方と省エネとでプラマイで1次エネルギーの消費がゼロになるようにという。

長野県知事 阿部守一
 そこは今後の検討です。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 場合によってはエネルギーを生産する方については和らげるとかそういうことも考えられる。

長野県知事 阿部守一
 和らげるというか、少なくとも国の基準よりは上回る基準を検討していきたいと思いますが、今の長野県の条例は環境エネルギー性能とそれから再生可能エネルギーの導入の検討の義務付けまでしていますので、そもそも条例化した時から義務付けをどこかの段階で検討できないかと思っていました。その次のステップに進むような環境整備をしていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 これは施主に義務付けるということですね。

長野県知事 阿部守一
 東京都は施工する事業者側に義務付けしていますけれども、本来はやはり建築物を建てる側の人たち、あるいは建築物の性能自体の基準を定めるということの方が本来の姿ではないかと思います。そうしたことも含めて考えていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 もう1点関連ですけれども、野立ての太陽光発電施設の条例制定を検討ということで、5か年計画案の中では条例の制定も選択肢としてはあるみたいな形だったのですけれど、今回その条例の制定を検討しているという形で踏み込んだのかなと思っているのですけれども。許可又は届出を必要とするということなのですけれども、その前提として何か義務付けるものというのは今のところ想定しているものがあるのか、例えば住民への説明であったりとか、あるいは一定の範囲の人たちの合意が必要とかそういうところですが。

ゼロカーボン推進室長 新納範久
 内容ということですけれども、まず前提としますとこれから専門家、あるいは市町村の皆さまのご意見を伺いながら考えていく状況ですが、その時にやはり考えなければいけない内容のポイントとしましては、おっしゃっていただいた通り、住民に対する説明をしっかりしていくこと、あるいは防災ですとかいわゆる安全確保、あるいは景観等を含めた環境への配慮、そういったところをしっかり観点としては重要視していく必要があると思います。あと、法令遵守をしっかり求めていくと、そういったことも必要であると考えています。いずれにしてもこれから専門家あるいは市町村の皆さまのご意見を伺いながら検討していくということかと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 もう1点、許可又は届出ですが、事業者さんが何かの基準を満たさなかった場合には、例えば届出を受理しないとか許可を出さないとか、そういう判断も県として行うということなのですか。

ゼロカーボン推進室長 新納範久
 手続きとして許可制を取る、許可と言いますと、つまり許可する水準を超えなければやってはならないということですし、届出であっても、事前に届出を受けた上で、もし違法状態が見つかれば、それを指導していくとか、そういったこともあるわけですが、いずれにしてもそういった手続きとしてどの水準を求めていくかということもまた専門家の皆さま、あるいは市町村と調整しながら検討していくというところかと考えています。

長野県知事 阿部守一
 どうもありがとうございました。

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企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

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