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更新日:2022年1月6日

農業大学校

研修日記 令和3年10月

令和3年度 10月の研修日記

農業大学校研修部ってどんなことをやっているの?
そんなあなたの疑問にお答えすべく、実際の研修模様を日記にしてお伝えします!
研修部に興味のある方は、ぜひご覧ください。
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10月4日
新規就農里親前基礎研修 作物管理及び野菜管理の実習を行いました。

 R31004稲刈り準備 R31004ホウレンソウ出荷規格指導

 本日午前の研修は、研修生と作物管理の実習(稲刈準備)を行いました。最初に、先生から稲刈りをする際に、刈取用の機械(コンバイン等)が方向転換する際に、入口以外の邪魔になる隅の稲を稲刈用のカマを使って刈り取る方法の指導を受け、研修生も一緒にカマで稲を進行方向に向かって幅2m×奥行4m程度刈りました。
 午後は、野菜管理の実習として、ホウレンソウの出荷規格について研修生が先生から指導を受けました。その後、研修生が自己ほ場のホウレンソウを収穫し、出荷規格に合わせて調製を行いました。 

10月5日
新規就農里親前基礎研修 経営計画の見直し及び自己ほ場管理を行いました。

 R31005経営計画見直し

 本日午前の研修は、研修生の経営計画の見直し支援を行いました。経営計画は、就農するに当たって、あらかじめ作成すべき自らが目指す経営の形になりますので、より現実に近い面積、作物等を選択する必要があります。現在、農家研修で行っている農家の意見も参考にし、今後も内容の見直しを図っていく予定です。
 午後は、自己ほ場管理(自己ほ場のハウス内野菜の収穫・調製)を実施してもらいました。(画像なし)

10月6日
新規就農里親前基礎研修 果樹管理及び作物管理の実習を行いました。

 R31006シナノスイート葉摘み R31006稲刈りはぜ掛け

 本日午前の研修は、研修生と果樹管理の実習を行いました。最初に、先生からリンゴの葉摘みの方法について指導を受け、その後、研修生も一緒にリンゴの葉摘みを行いました。葉摘みは、リンゴをまんべんなく着色させるために欠かせない作業です。これをやらないと、葉の陰で着色しない部分ができてしまい、商品価値が落ちることになります。
 午後は、農ある暮らし入門研修の参加者と一緒に、作物に係る研修として稲刈りとはぜ掛けを実施しました。バインダーと呼ばれる稲刈機で稲を刈り結束までし、その後、金属製の「はぜ」と呼ばれる稲をかけて干す道具に2段にかけました。農大のある佐久地域は晴天率が高く年間降水量が比較的少ないため、はぜ掛けによる稲の乾燥に適しています。

10月12日 新規就農里親前基礎研修 野菜管理の講義を行いました。

 R31012講義有機物利用等

 本日の午前の研修は、有機物と農薬の利用に係る講義を実施しました。また、午後はパイプハウスの組み立てに係る講義を実施しました。
 どちらも、就農時に必要な知識になりますので、しっかりと身に着けて就農に活かしてほしいと思います。

10月13日
新規就農里親前基礎研修 果樹管理の実習及び自己ほ場管理を行いました。

 R31013シナノスイート袋詰め 

 本日午前の研修は、研修生と果樹管理の実習を行いました。あらかじめ収穫してあったリンゴ「シナノスイート」を先生の指導を受けながら、既定の重量ごとに袋へ詰めていきました。
 「シナノスイート」は長野県が育成した品種で、「ふじ」と「つがる」を交配させた品種で、酸味が穏やかなため、やわらかい甘みが前面に感じられる味わいです。長野県生まれのリンゴの中生種「秋映」「シナノゴールド」とともに長野県の「りんご三兄弟」と呼ばれています。「りんご三兄弟」は全国農業協同組合連合会(略称「JA全農」)の登録商標です。
 午後は、研修生が管理する自己ほ場の管理をしてもらいました。(画像なし)

10月14日
新規就農里親前基礎研修 果樹管理及び野菜管理の実習を行いました。

 R31014ふじ葉摘み R31014タマネギ植え付け

 本日午前の研修は、研修生と果樹管理の実習を行いました。先生と一緒にリンゴの「ふじ」の葉摘みを熱心に実施していました。
 午後は、野菜管理の実習を行いました。最初に先生がタマネギの苗の植付方法を実演し、その後、研修生も一緒にタマネギの植え付けを行いました。ハウスでタマネギの苗を育成したため、比較的太くしっかりした苗だったので、植え付けもスムーズにできたと思います。
 苗作りは、昔から「苗半作」と呼ばれ、作物の栽培において最も重視されてきた技術です。苗を育てるまでで、半分その作物を作り終えたようなもの、又は半分成功したようなもの、という意味があります。

10月18日 新規就農里親前基礎研修 果樹管理の実習及び自己ほ場管理巡回検討会を行いました。

 R31018ブドウ収穫1 R31018ブドウ収穫2

 本日午前の研修は、研修生と果樹管理の実習を行いました。最初に先生がブドウの収穫方法を説明し、その後、研修生も一緒に収穫作業を行いました。収穫したのは「巨峰」、「シャインマスカット」及び「クインニーナ」です。甘い匂いが園内にただよう中で、一つ一つ丁寧に収穫していました。

 R31018自己ほ場巡回検討会1 R31018自己ほ場巡回検討会2

 午後は、研修生が管理している自己管理ほ場の巡回検討会を行いました。研修生から、管理や出荷状況について説明した後、先生から管理方法などについて指導を行いました。ネギはある程度の長さの白い部分がないと商品価値が落ちること、その白い部分を増やすためには土寄せが重要であることなどを先生から説明し、研修生は熱心に聞き入っていました。

10月25日
新規就農里親前基礎研修 野菜管理の実習及び個別面談を行いました。

 R31025大型トラクター耕運1 R31025大型トラクター耕運2

 本日午前の研修は、研修生と野菜管理の実習を行いました。研修生が、10月の頭に大型特殊(農耕車限定)の免許を取得したため、先生が同乗しながら、ジャガイモの後作に緑肥用として小麦を播いた畑で、大型トラクターを使った耕運を行いました。最初は慣れない様子でしたが、しばらくすると上手に耕運できていました。就農して畑で野菜を栽培する上では、なくてはならない技術ですので、習得した技術を就農に活かしてほしいと思います。
 午後は研修生と個別面談を実施しました。自己ほ場での栽培に関すること、経営計画の見直し及び今後の先進農家現地研修の件などについて研修生と面談し、今後の方向性について検討しました。

10月26日
新規就農里親前基礎研修 野菜管理の講義及び自己ほ場管理を行いました。

 R31026講義直売所出荷等

 本日午前の研修は、直売所出荷及び青果物流通に係る講義を実施しました。直売所出荷や青果物流通については、野菜を作って収穫・調製・出荷する上で、大変重要な内容になりますので、しっかりと理解して就農に役立ててほしいと思います。
 午後は、研修生が管理する自己ほ場の管理をしてもらいました。(画像なし)

10月28日 新規就農里親前基礎研修 野菜農家視察を行いました。

 R31028野菜農家視察1 R31028野菜農家視察2

 R31028野菜農家視察3 R31028野菜農家視察4

 本日の研修は、研修生とトマトを栽培している近隣の野菜農家の栽培ハウスを視察しました。
 まず最初に訪れたのは、佐久市清川の農家さん。空いた花きハウス等を活用しながら規模拡大し、30棟のハウスで有機栽培によりミニトマトを作っています。気温が下がってくるとストーブをたいたり、湿度が上がりすぎないよう扇風機でこまめにハウス内の空気を循環させるほか、省力化のためIoT(モノのインターネット)技術を活用し、ハウス内の設定温度でハウスの横のビニールの上げ下げやスマホで遠隔でかん水ポンプのON、OFFを操作するなど、新たな技術導入にも挑戦し、従業員の労力軽減から収入増加につなげています。(画像:左上)
 2件目に訪れた佐久市協和の農家さんのハウスでは、溶液土耕でミニ及び中玉トマトを9月に定植し、冬場はボイラーでモミ殻を燃やした熱をハウス内で循環させ、秋から冬にかけて栽培を行っています。溶液は自動で2時間おきにかん水するシステムを導入し、ハウス内は全面マルチにより、ハウス内の湿度が上がらないような工夫も行っています。11月末頃には収穫が始まる予定です。(画像:右上、左下)
 最後に訪れたのは東御市和の農家さん。パイプハウスでミニトマトを溶液土耕で栽培。朝5時から収穫し、午前11時までに上田市内の2箇所の直売所に出荷しています。営農品目はブロッコリー、ミニトマト、アスパラガスなど5品目で、JAの共選品目をメインとし、極力省力化しつつ、まとまった収入が得られるよう配慮しています。ミニトマトは水分が収量に大きく左右するため、電動ポンプとタイマーによる自動かん水を実施しています。夫妻で農園を経営し、2人とも農大研修部で行っている里親前基礎研修修了生で、1年間の基礎研修修了後、更に1年間里親研修を経て就農しています。(画像:右下)

お問い合わせ

所属課室:長野県農業大学校 

長野県長野市松代町大室3700

電話番号:0267-22-0214

ファックス番号:0267ー22-0241

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