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更新日:2014年6月24日

水産試験場

はじめての採卵を前にして

シナノユキマス物語コレゴヌス養殖技術開発の記録

人工採卵への挑戦

はじめての採卵を前にして

須江 市三

 へい死魚の卵巣の状態から、採卵が近いと感じられる。ニジマスの採卵は熟練している。果たして、ペリヤジの採卵はニジマスと同様に搾れるものかどうか。
 まず、雌雄の区別、これが分からない。ニジマスのような特徴がない。同じ顔をしている。腹を搾って白い液が出れば雄とした。次に熟度鑑別、腹が膨らんで少し柔らかいものがいる。しかし、何尾もいない。腹が固くても腹をさすれば卵を出すものがいる。要するに腹の肉が厚くて、ニジマスのように柔らかくならないのだ。
 この作業を12月、1月の真冬の池の中で行う。水温は、2~3℃。場長は、無情にもこれを素手でやれと言う。池の端に置いたお湯の中に手を突っ込みながら行うが、1、2分もすれば、手はかじかみ、頭の天辺は痛くなる。幸い採卵は、ニジマスと同じようにできた。今は、魚の外観で雌雄の区別は付き、長手袋をしていても熟度鑑別はできるようになった。
 昭和53年(1978年)度(最初の採卵)は、280万粒も搾れた。しかし、発眼卵は2万9,000粒(発眼率1%)しか得られなかったのは悲しかった。

写真:親魚の熟度鑑別 
親魚の熟度鑑別
(真ん中の人がお湯の入った洗面器をもっています。
一番奥の人が手を温めながら素手で鑑別しています。)
   写真:最近の採卵風景
最近の採卵風景

 

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