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更新日:2014年6月24日

水産試験場

まえがき

シナノユキマス物語コレゴヌス養殖技術開発の記録

まえがき

 「シナノユキマス物語」の構想が初めて出たのは、平成4年(1992年)に富永元場長が佐久支場へ来場された際の雑談の中で、せっかく事業化に成功したシナノユキマスについて何らかの記録を残しておく必要があるのではないかという話が発端でありました。その時点では、まだ具体的な内容ははっきりしていませんでした。
 平成5年(1993年)11月18日の第10回水産研究総会において、佐久支場から「長野県特産魚シナノユキマス物語の冊子作成について」ということでお諮りしたところ出席者の賛成を得ました。
 その後、しばらく間がありましたが、卵の導入当時の職員が徐々に退職するようになり、少し急がねばならないということで、平成9年(1997年)2月に深津、塩瀬、佐々木が自薦で編集委員となり、作成を急ぐこととなりました。
 シナノユキマスに関係した方は県、民間にも多くおられるのですが、今回は、主に技術開発で直接関係した人に当時の思い出や苦労した話を書いてもらい、それをまとめていくこととしました。OBの方、関係団体の方を含めて、ご多忙の中を記憶をたどり、あるいは資料を紐解きながら執筆していただきました。
 昭和50年(1975年)1月の卵の導入以来、23年余が過ぎました。この間、新しい魚への取組ということで、すべてが新しい技術への挑戦でありましたが、この冊子には、挑戦の中での様々な出来事が記載されています。このような意味で、この冊子がシナノユキマスの技術開発の経緯を知る一助となれば幸いです。これからのシナノユキマスの養殖業、遊漁の一層の発展を祈りなからまえがきとします。


   平成10年3月

長野県水産試験場長  佐々木 治雄


 

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