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更新日:2013年8月18日

平成22年12月26日開催 県政タウンミーティング資料

テーマ:『いま、学校教育に期待するもの』

日時・会場

  • 平成22年12月26日(日曜日)10時30分~12時30分
  • 長野県庁講堂

会議録

 目次

本文

事前説明
【司会】

 本日は年末の大変お忙しいところ、「県政タウンミーティング」にご参加をいただきまして、誠にありがとうございます。私は本日の司会進行役を務めさせていただきます、長野県総務部広報課の青木弘と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 これから「県政タウンミーティング」を始めさせていただきますが、本日の進行、進め方につきまして、私から事前にご説明をさせていただきます。最初に阿部知事からごあいさつを申し上げますが、そのあと皆様方からご意見を伺ってまいります。その意見交換に先立ちまして、県の取り組みにつきまして担当者からご説明をさせていただき、そのあと、意見交換に入らせていただきます。

 本日はあらかじめご案内をいたしておりますように、「いま、学校教育に期待するもの」ということで、小学校、中学校を中心としたテーマを設けてございます。このテーマに沿った意見交換を中心に行ってまいりたいと考えておりますので、ご協力の程をよろしくお願いいたします。

 ご発言を希望される方は手を挙げていただきます。そうしますと、私の方からご指名をさせていただきますので、係の者がマイクを持ってまいります。差し支えない範囲でお名前、それからお住まいの市町村、それから活動されている団体名等をおっしゃっていただきまして、ご発言をいただければと思います。

 今日は非常に多くの方にお集まりをいただいておりますので、最初の発言をされた方と関連した内容のご意見をお持ちの方、数名の方を引き続いてご指名をさせていただくような形で進めさせていただければと思ってございます。ご発言をいただいたところで一旦区切りまして、知事あるいは教育長からご回答、お話を申し上げたいと思っております。

 それから、本日はせっかくの機会でございます。できるだけ多くの皆様方からご発言を頂戴いたしたいと考えておりますので、大変恐れ入りますが、ご発言の際は、要旨を簡潔にお願いしたいと思ってございます。

 それから、本日のこの集会の会議録につきましては、お名前などの個人情報を除くなどいたしまして、後日、県のホームページに公開をさせていただきますので、この点につきましても、あらかじめご了解をお願いいたします。

 最後に皆様のお手元の資料でございますが、このあと、県からの説明の際にご覧をいただくA4の資料をお配りさせていただいてございます。もしお持ちでない方はお申し出をいただきたいと思っております。少し長くなりましたが、私からは以上でございます。それでは阿部知事、よろしくお願いいたします。

 それでは阿部知事、お願いいたします。

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 知事あいさつ
【長野県知事 阿部守一】
 皆さん、おはようございます。今日は年末の何かとお忙しい中、そして日曜日の午前中から、本当に大勢の皆様にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。

 今日は「県政タウンミーティング」、教育関係ということで、『学校教育に期待するもの』というテーマで、急遽というか、私の希望もあって開催をさせていただくことにいたしました。ちょっと今日は風邪ぎみで、のどの調子があまりよくないので、ちょっとガラガラ声で失礼いたします。

 私は夏の選挙で、県民の皆様方に、県民主権の長野県政を実現すると、そして、県民の暮らしを守る長野県政を進めていきたいということを訴えて当選をさせていただきました。その中の政策の中で、一番大きなテーマとして私が考えておりましたのが、教育の問題であります。教育再生ということを強く訴えてきたわけであります。

 実は教育行政というのは、行政の仕組みの中だと、これ知事が全権を必ずしも掌握している話ではなくて、これは市町村も同じですけれども、隣に今日は山口教育長に一緒に来てもらいましたけれども、実は行政委員会制度があって、教育委員会が教育行政は所管すると。私立学校教育とか、あるいは高等教育は知事の権限になっているんですけれども、いわゆる小学校、中学校、高校の公立の教育は教育委員会が所管するということになっていまして、そういう意味では、実は教育委員会の皆さんと私、知事が、これ市町村も同じでありますが、市町村長と教育委員会が一緒の方向を向いて、同じ思いを持って進めないとなかなかうまくいかないというのが、教育行政の今の現状であります。

 私は就任以来、教育委員長、あるいは教育委員の皆様方と定期的に懇談をさせてきていただいておりますし、これからも引き続き懇談したいと思いますが、私の考えていること、そして教育委員会、あるいは教育委員の皆様方の考えていることを共有しながら、県民のための県政を進めていきたいというふうに思っております。

 そうした中で、私が教育委員の皆様方にいろいろお話をさせてもらっていますが、長野県として、教育にしっかりと向き合っていかなければいけないわけですけれども、大きく2つのカテゴリというか、非常にアバウトに分けると、1つは教育そのものの問題ですね、教育そのもの。長野県の皆さん、県外の人と話をすると必ず言われると思いますけれども、「長野県ですかと、教育県ですよね。」と、私は必ず言われます。県外の人としばらく話していると、「長野県、教育県でいいですね。」というふうに必ず言われます。しかしながら、学力の問題、あるいは体力の問題、今、必ずしも教育県ですというふうに胸を張って言える状況ばかりではないというふうに思っております。これはまさに教育自体、学校教育自体をどうしていくかということを真剣に考えていかなければいけない時期に、私は来ているのではないかというふうに思っております。

 この点については、まず教育委員会のほうでしっかりとした取り組みを考えて欲しいということを、これまでもお願いをしてきているところであります。

 それから、もう一つは、学校教育そのものよりはもう少し広い、いわゆる周辺の部分も含めた教育の話ですね。例えば不登校の問題でありますとか、あるいは発達障害の子供たちとか、これ必ずしも学校だけが頑張ればいいと、さっきの教育そのものも必ずしも学校だけが頑張ればいいという話ではないと思います。不登校の問題でありますとか、あるいは発達障害、こうした様々な困難に直面している子供達に対してどう対応していくかというのは、これは学校教育、あるいは教育委員会だけの課題ではないというふうに私は思っております。健康福祉、知事部局の名称で言えば、健康福祉部が対応しなければいけない問題であったり、あるいはもっと広く地域社会全体で考えなければいけない問題であったりします。

 また、子供達にいろいろな体験をさせようと、例えば農業体験、林業体験、そういう意味では、長野県、非常に恵まれた環境にあるわけですけれども、そうしたことをやっていこうとした場合には、農業あるいは林業、そうした関係の皆様方との協力関係でもこれは重要になってくるわけで、こうした問題については、これは教育委員会にお願いするだけではなくて、知事部局と教育委員会が一緒になって考えていかなければいけない問題だというふうに私は思っておりますし、そういうふうに教育委員会にもお話をさせていただいております。

 実は、案外と知られていないかもしれませんけれども、県の予算の中で一番ウエイトが高いのは教育予算なんです。いわゆる借金を返すとか、そういう政策的な経費以外は除いてですけれども、教育の予算というのは非常にウエイトが高いです。今回、各部から予算要求してもらっています。全体で8,600億円、まだこれから知事査定、財政課、総務部、あるいは私がチェックして減らすべきところは減らして、増やすべきところは増やさなければいけないと思っています。各部から上がってきている予算は8,600億円です。ほぼ前年並みでありますけれども、その中で教育関係が約1,900億円であります。ほとんど人件費、教員の皆さんの人件費が多いわけでありますけれども。少なくとも予算的に、財政的には一番ウエイトが高いのは教育予算という形になっております。これは来年、あるいはそれ以降に向けて、私としては、これ教育委員会の皆さんとよくしっかり話し合って、よい教育が確立されるような予算、そして長野県政にしていく必要があると思っております。

 それと同時に、この教育の問題というのは行政の中で議論しているだけではいけない問題だというふうに思っています。本当にいろいろな方が教育に関わっています。あるいは子供達に関わっています。私はいつも知事室に多くの方、要望とか陳情にお越しいただいて、やや残念だなと正直思っているのは、子供関係、教育関係のお取り組みをされている方、本当にいろいろな方がいらっしゃいますよね。学校の先生で意欲ある方もいらっしゃれば、あるいはNPO的に地域の子供達を支えていらっしゃる方もいれば、あるいは、福祉施設で本当に困った子供達をサポートしていただいている皆さんがいます。そうした人達が私のところに来るときには、みんな縦割りというか、バラバラというか、私はもっと地域全体で横のつながりができたり、同じ子供達に対して対応するのであれば、学校の先生も、地域社会の人達も、あるいはNPOの人達も、あるいは我々行政も、対等な立場で、何か行政にお願いしたり、されたりする立場ということではなくて、本当にフラットな形で協力し合うような長野県をつくりたいと思っていますし、そういう形がつくれれば、かなり子供達に対するサポート体制とか、子供達の教育関係というのは向上できるのではないかというふうに思っております。

 そういう思いの第一歩として、今日は教育をテーマとしたタウンミーティング、開催をさせていただきました。

 今日は教育長も一緒に参加をしてもらっていますので、とかく教育委員会と私が一緒でないと、いや、それは教育委員会の話ですからとか、あるいは教育長も、多分教育長だけでやると、いやそれは予算が絡むから知事に言わなければという話になりがちだと思いますけれども、今日は一緒に出ていますし、できれば県と皆様方が向かい合う形でなくて、一緒に考えると、同じ目線で子供達の教育、そして子供達のことを考える場に是非していきたいというふうに思っておりますので、皆様方からの忌憚のないご意見と、そしてご協力を、初めにお願いしたいというふうに思います。

 ちょっと、だいぶ喉がいかれていて申し訳ないですけれども、今日はできるだけ皆さんの意見を多く聞かせていただきたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。今日はありがとうございます。

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【司会】

 それではここで、本県の教育施策につきまして、教育委員会事務局教育総務課の白鳥課長よりご説明をさせていただきます。

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 <県からの説明>

説明資料は、こちらからご覧下さい。

資料(P1)(PDF:24KB)

資料(P2)(PDF:31KB)

資料(P3)(PDF:25KB)

資料(P4)(PDF:30KB)

資料(P5)(PDF:23KB)

 

 

【教育総務課長 白鳥政徳】

 皆様、ご苦労さまでございます。教育総務課長の白鳥でございます。

 意見交換に入る前ということで、少々時間をいただきまして、本県の子供達の現在の状況につきまして、主なデータに基づきまして説明をさせていただきます。

 資料1ページをご覧いただきたいと思います。小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の児童の生徒数、また学校数の推移を示したものでございます。少々見にくい表ではございますが、児童・生徒数は少子化の影響を受けまして、小中高、ともにピーク時の5~6割に減少をしております。例えば小学校をご覧いただきますと、昭和40年には194,000人であったものが、22年度は124,000人と7万人の減となっております。この10年間でも、小中高ともに1万人程度の減少でございます。

 一方、右下の特別支援学校や小中学校の特別支援学級の状況を見ていただきたいと思いますが、いずれも増加傾向にございます。これは特別支援学校では、知的障害校の高等部で生徒が増加していることや、特別支援学級では、自閉症や発達障害の子供達の増加に伴いまして、学級が増加をしていることによるものでございます。

 2ページをお願いいたします。2ページは、子供達の生活習慣や全国学力テストの結果などについてであります。長野県の子供達は、早寝や早起きといった基本的な生活習慣や地域の行事への参加といった地域とのかかわりなどについては、肯定的な回答が全国の割合を上回っている状況にございます。例えば、中ほどを見ていただきますと、「普段何時ごろ寝ますか」という質問でありますが、寝る時間の調査では、本県の小学生は10時までに寝る子供たちが60%と、全国よりも16%ほど多くなっております。

 中ほどの表に、全国学力テストの平均正答率を示してございます。19年度と22年度を比較してみました。それぞれ横軸に小学校の合計点、縦軸に中学校の合計点をクロスとして見たものであります。19年度、全国中位であったものが、22年度は、特に中学校は下位になったということを示しております。

 下段の表、左ですが、中学校の、これは数学Aの中で出題された36問を正答率の分布を示したものであります。折れ線グラフが全国、棒グラフが長野県でありますが、上位層の割合が、全国に比べて少なくなっていることをわかっていただけるかと思います。

 次のページは、体力や不登校についてまとめたものであります。体力テストにつきましては、これも全国調査で行っているものでありまして、握力や上体起こし、50m走など、8種目について測定をしております。

 上の表は、小中高の児童・生徒の体力テストの結果でございまして、種目別に全国の平均値を50とした場合の本県の指数をあらわしたものであります。見にくいところがありますけれども、男女ともに、一部を除きまして、平均値の枠内に入っております。全国より低くなっているということであります。特に中学校や高校は低い状況にございます。

 下の表は不登校の状況であります。不登校は年間30日以上出席できない子供達の数でありますけれども、全体としては減少傾向にあります。21年度は小学校で500人を超えております。また中学校でも1,900人を超えておりまして、あわせて2,400人を超える児童・生徒が不登校になっております。

 右の表は、学年ごとにそれを見た場合であります。小6から中1にかけて3倍を超えて増加をしております。中学入学時の人間関係でありますとか、学習内容にうまく適応できない、いわゆる中1ギャップ、その現象が見てとれるかと思います。

 次のページ、4ページでございますが、本県の教育を取り巻く現状や課題を踏まえまして、今後重点的に対応していきたい事項についてまとめたものでございます。本年度重点課題として取り組んでまいりました、不登校、特別支援、高校再編に加えまして、学力や体力についても取り組みを強化してまいりたいと考えております。

 学力面では、授業の充実でありますとか、学校経営における校長先生のマネジメント能力の向上、また先生方の研修の工夫でありますとか、子供たちの学校生活の基礎でもあります学級の規模についても検討していきたいと考えているところであります。

 体力につきましても、運動離れの傾向に歯どめをかけたいということで、学校や家庭での取り組みを強めて体力向上を目指してまいりたいと考えております。

 不登校、特別支援教育、高校再編、この3点につきましても、引き続き主要施策として対応してまいります。

 最後、5ページであります。これは、先ほど知事からも説明もありました予算関係でございます。教育委員会といたしまして、平成23年度の当初予算につきまして予算要求を現在、お願いをしているわけであります。予算要求の内容を公表する際に教育委員会の重点事項として説明をさせていただいた、そのときのペーパーでございます。

 主な新規施策は、学力・体力面では、左側にございますが、全国学テを活用しました学力対策でありますとか、体力につきましては「1校1運動」の実施などをお願いしているほか、右側に記載をしました、今までの施策につきましても整備をしてまいりたいというふうに思っておりますし、そういった施策を進めるに当たりまして、教育環境の整備ということ、そういった観点からきめ細かな指導ができるように中学校への30人規模学級の実現、来年度は中1への導入もお願いをしているところでございます。

 学校教育にかかる課題、たくさんございますけれども、本日のテーマに記載させていただいた、小中学校にかかる課題について中心的に説明をさせていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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【司会】

 それでは、これより皆様方からご意見を承ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。ご発言をご希望される方はどうぞ挙手をお願いしたいと思います。一番最初の方です。最前列の方です。すみません、ちょっとお待ちくださいませ。はい、どうぞ。

(以下、司会の発言は省略)

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 1.教員の多忙化と教員の配置等について

【男性(No.1)】

 私は、佐久の○○中学校で特別支援学級7組の担任をしています、○○と申します。

 ちょっと前に意を決しまして、私は佐久の小中学校の特別支援学級の担任の先生方に、あるチラシを配りました。サークルを作ろうという呼びかけです。「障害児教育研究サークル」と名づけました。これまで2回、会を持ちましたが、少なくて、1回目は4人とか、2回目は2人とか、でも冬休み中も一度やろうということで、今、呼びかけています。

 何でこんなことをやろうとしたかというと、楽しい授業をつくりたいとか、子供達や保護者の願いの聞いた教育実践をどうしたらいいかということを考えた時に、やっぱりいろいろな同じ仲間でしっかり研究し合うことが大事だと、こう思ったからです。誰かに言われたんじゃありません、私がこれが今大事だと思ったから始めています。

 ところで、学校現場は年中忙しい日が続いています。いい授業をしたいと思っても、一体、いつ準備するのというのが学校の実態です。私の場合、ちょっと言いますと、テニス部の顧問をしています。朝、7時20分から部活が始まります。子供達が来ていますから、何とかこれには間に合うように行こうと努力しています。大したことはやっていませんけれども。正規の勤務時間は8時15分から始まります。ここであいさつをして、あと子供達と向き合います。ほとんど空きの時間はありません。6時間の授業を終わると、4時25分下校まで、もうあっという間です。そのあと会議とか、またテニスの部活へ行ったり、あるいは子供達はトラブルもあったりするから、その対応にも追われたりいろいろしています。一体、いつやればいいんだろうというのが本当の気持ちなんです。土曜日や日曜日も休日練習もしたりします。

 ○○中はウインタースポーツが盛んですから、スケートとかアイスホッケー、これ今、真っ盛りです。夜のリンク練習、早朝の練習、顧問はそこに行っています。お正月明けは、1月1日だけ休み、1月2日から遠征にホッケー部は出かけます。これが私達の実態です。

 子供達に接する時間を作って欲しい、授業をする時間が欲しい。そのためにはやはり教職員の配置がどうしても必要だと、私は心から訴えたいと思います。

 もう1点、臨時採用の先生方のことです。今、学校では中学3年生の子供達の進路保障をどうするかということが、大きな課題です。もう一つは、この1年を振り返って、来年度の学校計画をどう作るのかというのが大きな課題です。この中にあって、臨時採用の先生達は自分の4月からのこと、生活設計、自分がこの学校にいられるのかと、あるいはもう教員ができないかもしれないと、こういう不安の中に置かれているんです。

 私が言いたいのは、教職員がこのように身分不安定であっては、子供達や教育のことに集中して取り組むことができない。もし今、県下1,600人の臨時採用の先生方の身分が安定したら、きっと今以上に目の前の子供達、教育実践にエネルギーが注がれるだろうと、そう思っています。臨時採用の先生は、間違いなく子供達、保護者にとって先生であり、私達にとって同じ先生の仲間です。だからせめてお願いしたいんです。10年、10年臨時採用で勤めたら、それはもう講師辞令から教諭辞令に切り替える。そのぐらいの何か光を見せてもらいたい、私はそう思っています。

 実は私は臨時採用を名古屋で4年経験をしまして、たまたまといいますか、長野県に住んでいる者なんですけれども、正規採用になりました。20年前です。その時私に、二次試験のアドバイスをしてくれた女性の臨時採用の先生がいます。この方は今も、ある小学校で臨時採用として20年以上にわたって勤めていらっしゃいます。10年、20年にわたって身分不安定で厳しい環境でありながら、子供達が好きで、学校が好きで、情熱を注いでいらっしゃる。まさに長野県の教育の宝のような人だと僕は思っています。こういう人を放っておいていいんでしょうか。ぜひ皆さんで考えてもらいたいと思っています。

 先程言ったような方向で、県下の臨時採用の方達に希望の灯がともれば、そのことで教職員の、今、勤めていらっしゃる人達のエネルギーがもっともっと子供達に向けられていく。そんな方向でぜひ一緒に考えていってもらいたいと思っています。以上です。よろしくお願いします。

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 2.30人規模学級の導入について(その1)
【女性(No.2)】

 すみません。中野市の○○と申します。今日はこのような機会を設けていただいて、どうもありがとうございます。その上で、意見と質問を述べたいと思います。

 今の方が、教員の配置についてということで言及があったかと思います。非正規の先生方の割合をぜひ減らしていっていただきたいというのは、前から思っておりましたので、この点についてお尋ねしたいと思います。

 また、来年度の予算の編成に絡みまして、県の教育委員会から中学校1年生において、30人規模の学級を実現したいということで要求されているというふうに報道されております。このことについて、私も中1の子供がいるんですけれども、前からぜひ1クラスの人数を減らしてもらいたいということは、他の方からもたびたび聞いておりますし、私もそのように感じております。

 うちの子供の学級は39人です。非常に教室いっぱいでありますし、授業参観に行きましても、もう一番後ろの席の子と後ろの保護者がぶつかってしまうような、そんなような形の教室です。数学の授業のときは、先生が机の間に入って、一人一人様子を見るわけなんですが、とてもそんな一人の先生、もう一人、サポートの先生もいらっしゃる時もありますが、とても40人近い子供に一人一人その問題の解き方から、その子がどこにつまづいているかということを、それだけの先生ではサポートできないというふうに感じております。人数が多くなりますと、一斉授業という形で双方向の授業がなかなかやりづらい、もう皆さんおわかりになるかと思うので、ぜひ、なるべく1クラスの人数を減らしていっていただきたいというのが願いです。

 私がお尋ねしたいのは、そのようなことを県教委が要求されているにもかかわらず、実は知事部局のほうで予算が厳しいということで、実は難色を示されているのではないかということをちょっと耳に入れまして、非常に心配しております。予算の関係でできないというようなことにならないように、ぜひお願いしたいと思います。

 新聞にちょっと書いてあったんですけれども、このような30人規模学級の導入を県教委が要求するにあたって、30人規模学級を導入したら、不登校、いじめ、学力低下などにどのような具体的な効果があるのか示してもらいたいというようなことを、知事部局の方から県教委に要求されているというようなことが新聞に書いてありまして、私はこれは非常に難しい要求ではないかなと感じております。

 いじめ、非常に蔓延しているなと思います。これはいろいろな原因があるんですけれども、やはり子供の心がすさんでいるという、非常に心の内面的な問題があるんですね。それを、ではどうやったら改善するのかということを、そんなに簡単に示すということは非常に難しいと思うんですね。それが示せなければ、30人規模は認められないというようなことにならないようにお願いしたいと思います。どうしてこんな難しい改善策を県教委に要求されて、どんなことを知事としたら求められているのかというようなことを、ぜひ今日はせっかくの機会ですから、教えていただけたらと思います。

 以上、ちょっと2点、質問の中に入れたんですけれども、よろしくお願いします。

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 3.活用選択型教員配置事業について
【男性(No.3)】

 上伊那の○○中学校の教頭の○○と申します。知事と直接お話ができる貴重な機会ですので、学校教育の活用選択型配置事業、通称「選択型こまやか教育プラン」について、発言をさせていただきます。

 本年度、活用選択型教員配置事業で、本校は今年、数学と英語の少人数学習集団編成、不登校等児童生徒支援員、不適応支援員の4名の先生方を配置していただいております。

 数学と英語の少人数学習指導では、加配のおかげで全学年、数学と英語については、少人数学習の習熟の程度に応じたコース別学習が実施ができております。保護者、生徒からも大変好評を得ております。その結果、全国学力・学習状況調査では、平成19年度の調査開始以来、全国平均を上回ることができ、少人数としての成果を出すことができていると思います。特に昨年、今年は活用に関するB問題で、大きく全国平均を上回ることができたのは、少人数集団において、生徒一人一人、見方や考え方を問い返したり、小集団で議論させたりしながら支援できた成果というように思われます。

 次に不登校・不適応生徒への支援についてです。本校では、平成19年度に二桁あった不登校生徒数が、平成21年度には一桁に減少させることができました。この背景には、不登校・不適応児童生徒支援員と不適応支援員の連携による継続的な支援が実を結びつつあるというふうに考えております。不登校等児童生徒支援員が、家庭訪問を繰り返して人間関係を築きながら不登校生を登校させ、不適応支援員が登校した不登校生に対して、相談室や学習室で教室復帰のための支援を行っているからです。このように昼間のうちに家庭訪問を繰り返しながらの支援は、授業を受け持っている学級担任には到底できません。不登校にかかわることが専門にできる教師がいるからこそできる支援でもあります。

 以上、活用選択型教員配置事業による学力向上、不登校・不適応支援員という事例に対する取り組みを簡単に紹介されていただきました。直面する課題に奮闘している現場の声としてお聞きいただき、活用選択型教員配置事業のさらなる充実をお願いをしたいと思います。以上です。

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 4.障害児学校の教員配置について
【男性(No.4)】

 私は20数年来、養護学校に勤務しております、長野市に住んでおります○○と申します。障害児学校の教職員配置について、ちょっとお願いしたいと思います。

 先程あいさつの中でも知事が、発達障害に関心を示していることに期待を持っていますが、障害児教育全体、障害児学校の教員配置にもぜひ目を向けていただきたいと、そんな願いを持っております。

 4年前から、特殊教育から特別支援教育への転換が図られています。教育の対象を発達障害にまで広げたことと、幼稚園から高校まで、全ての学校において特別な支援を要する教育の実施を広めたことが、本当に私は素晴らしいことだと思っています。今、インクルーシブ教育という言い方をされますけれども、障害のある子供達の教育を特別支援教育だけで担うのではなくて、学校教育全体で担うという、やっぱりそういう方向に向かっているかと思います。

 今、障害児学校や障害児学級で学ぶ子供たちが急増しています。先程課長からも報告があったとおり、例えばここ10年間を見ても、全国では約18万人いた児童・生徒が30万人に増えたといわれていますし、県内でも年を追うごとに増加しています。その結果、養護学校は過密化・過大化しておりますし、障害児学級でも本当に増加している、そんな状況があります。この背景には何があるかと言えば、やはり障害児教育が一定の理解を受け、子供達を適切な場で学ばせたいという願いを持つ保護者が増えたことにあると思います。しかし、一方で教育全体が過度に競争的になり、教育についていけないお子さん達が安心して学べる障害児学級にはじき出されている、そういう実態があるのではないかと思います。

 国連の子どもの権利委員会は今年3度目の勧告をしました。過度に競争的ではないかという、そういう中身なんですけれども、教育のあり方を見直すということと同時に、学級規模を縮小していくことが私は必要だと思っています。今、通常学級には、情緒が非常に不安定なお子さん、不登校、外国人子女、病気で入院している児童、そして児童虐待をうかがわれるお子さん達、たくさんの排除されそうなお子さん達がいます。こうした子供達に合った行き届いた教育を進めるためには、やはり欧米並みに20名規模の学級に、私は縮小していくことが必要なんだろうと思っています。国もようやく、30年振りに、小学校1年生ですが、35人規模学級の方向を出してきておりますし、県でも中学校1年生で30人規模を出してくれた、方向を出したということは本当に大歓迎する内容ではないかと思っています。

 障害児学校、障害児教育なんですけれども、通常の教育から大きく遅れています。実は養護学校が義務化されたのはまだ30年前と、そういう事情もあるかと思います。県内の小中学校、高校、ほぼ標準法を遵守して教員が配置されています。そして、今回もそうですが、その標準を下回る施策が進められようとしていますが、障害児学校は標準法すら守られずに、大きく下回っているというのが実態です。18校の障害児学校がありますが、養護学校1校当たり約20名ほど教員が足りません。全体で計算してみますと288名の乖離があるということです。毎年努力していただいておりますし、今年も80名の教員を増員していただきました。しかし、やはり子供が増えています。なかなか乖離が縮まっていきません。

 先程の資料を見ましても、来年度の予算要求で、障害児学校全体で62名の配置を見越していただいています。それを配置していただいてもやっぱり足りないぐらいの実態なんですね。

 ぜひとも障害児学校に多くの教員を配置していただきたい。それは保護者や子供の願いでもあります。その辺、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。以上です。

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【長野県知事 阿部守一】

 いろいろとご意見、ありがとうございました。ちょっと、私、あまり体調がよくないので、今日は大勢の皆さんにお越しいただいていますけれども、今、ご発言いただいた方は、ほとんど教員の皆さんですけれども、大体、今日いらっしゃる方の属性をちょっと教えてもらいたいんですけれども。

 自分は教員だ、あと学校の先生だという人はどれぐらいいらっしゃるんですか・・・多いですね、大体半分ぐらいですか。

 では、私は教員ではないけれども、教育に関わる活動をしているという人はどれぐらいですか・・・はい。

 教育に関わる活動は特にしていないけれども、例えば学校の保護者だとか子供の保護者だとか、教育に関心を持っているという人はどれぐらいですか・・・少ないですね。あと学生は・・・わかりました。

 今、教員の配置の話がもっぱら出て、学校現場、大変だというお話も私もよく伺っているので、そのこと自体は、全く否定するものではありません。ただ、学校の先生以外から見たときの問題意識というのがもしあれば、私は逆に聞かせてもらいたいんですけれども。

 学校の先生以外の方で、今の先生方の発言に対して、ご意見がある方はいらっしゃらないですか。どうぞ。

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 5.教員の多忙化への対応について(その1)

【男性(No.5)】

 長野市の○○と申します。昨年、PTAの活動をさせていただいておりまして、今年度顧問という形でございますけれども。

 今まで先生方のお話等を伺っておりまして、私もPTAの活動をしている中で本当に感じたんですけれども、先生が本当に忙し過ぎると。

 あともう一つ感じたのが、先生の福利厚生というか、職場環境がめちゃくちゃな中で仕事をしていらっしゃるなということを感じました。

 学校の中には、女性の先生の比率が小学校で50%を超えているんですけれども、女性用のロッカー、ロッカー室もありません。また、ある先生は、ここ何年間、家で夕食を食べていないというお話をされた先生もいらっしゃいました。こんな中で、先生達に子供達に夢を語ってもらえるのかなということを、本当に感じました。

 この先生達の忙しさを何とかするにはどうしたらいいのかなということを思うんですけれども、ただ単純に、その先生の数を増やすだけでいいんだろうか。ただ単純に増やせば、ではその、変な言い方ですけれども、わがままな先生が増えてしまって、やる気のある先生が仕事をじゃんじゃん抱えて、11時に家へ帰るのが、午前様になって家へ帰るという先生がどんどん増えてしまうのでは、またダメだと思うんですよ。

 それで、一番思うのは、先生の仕事をある程度平均化させて平らにして、それであと、先生のその新任の時にお持ちいただいていた情熱とかやる気というものを、子供達に夢を語りたいと思って来られる先生がほとんどだと思いますので、その先生方の気持ちというものを長続きさせるために、ある程度、先生方のまとまった休みというのが必要なのではないかと思いました。

 先生方のその病気の、病気で長期休職されている先生の中で、精神疾患の比率が多いということが昨日の新聞にも出ましたけれども、メンタル面での治療というのは何よりも休息だと思うんですよ。休息をとるためには、やっぱりある程度の年数がたったら月単位での休暇とか、そういうことが先生達に必要なのではないかと、全く違う方向からの見方になってしまいますけれども、私は感じました。以上でございます。

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【長野県知事阿部守一】

 今、○○さん(No.5)ですか。ありがとうございました。

 教員の数の話は、教育委員会からも話があったように、要求されている話で、私は学校現場が大変だということ自体、さっき言ったように否定しません。皆さん一生懸命、先生方頑張ってもらっているし、子供に向き合う時間が足りなくて大変だという声は多くの方から聞くので、そのことは共通の認識にしなければいけないだろうというふうに思っています。

 ただ他方で、今、○○さん(No.5)おっしゃっていただきましたが、私は教員の数を増やすことだけが唯一絶対の解なのかどうかというところは、ぜひこれは皆さんと一緒に考えたいと思っています。

 それは公務員全体、県庁の職員だって、残業している人間がいっぱいいます。大変だから人の数を増やしましょうということでやり続けていれば、どこでもどんどん肥大化するだけになってしまうので、もっと仕事のやり方、さっきクラブ活動の話がありましたけれども、海外なんかでは、クラブ活動は地域のスポーツクラブがやるので、学校がそういうことまで本当に、これからも抱え続けていかなければいけないものなのかどうかということだってあると思いますし、あるいは先生方の中で本当にアンバランスはないのかと、一生懸命やる人だけに集中してしまって、全体的にもう少し分担することが本当にできないのかとも思いますし、あとは地域の人との協力ですね。日本の学校はあまりないと思いますけれども、海外なんかはやっぱりもう、遠足へ行く時は、今、日本の学校は皆さん、学校の先生がもう1から10まで段取りしてやっていますけれども、教育本来のものとやや違うところは、もう少しPTAとか地域と分担できないのかどうか。

 教員の数を増やすこと自体は、私は全然否定しないです。増やすことがダメだとも思っていないです。

 ただ、私は、先程○○さん(No.2)がおっしゃっていたんですかね、知事部局が難色、知事部局というか、知事です。はっきり言って、私がいろいろ注文をつけているんですけれども。どう改善するのか、示すのは非常に難しい。確かにそうだと思います。一刀両断にその不登校をなくすことができるとも言えませんし、明日から急に学力が向上するとも、それは魔法でもない限りなかなか難しいと思いますけれども。

 では、今の学校での教え方とか、あるいは子供達に対しての向き合い方というのが、教員の数を、今回要求されているのは30何名でしたか、それだけで変わるのかといったら、多分、それだけでは変わらないですよね。丸々認めたとしてもですよ。100%要求を認めたとしても、多分、それだけでは変わらない。では、どうすれば本当に変わるのかというのは、すぐ答えは出ないかもしれませんけれども、ぜひ、これは教育委員会には一緒に考えてもらいたいと思いますし、今日、学校の先生方、本当に大勢いらっしゃっているので、ぜひ本当に皆さんと一緒に考えたいと。

 私もそうですけれども、税金、納税者の皆様方に対しては、やっぱり大変だから人を増やしましたということだけでは持たない部分もあると思います。具体的に、長野県の教育はこういう問題があるから、こういうことを現場の先生方と力を合わせて変えていきます。そういうこととセットでお話をして初めて多くの県民の皆さんの理解が得られるんだと。これは打ち出の小槌のような答えではなくて、要するに学校現場もこういう努力をしていきたい。だから、今現時点でも大変だけれども、増員してもらうことによってこういうことは可能になるということを、やっぱり一緒になって皆さんと考えていかなければいけないだろうというふうに、私は思っています。

 それから、非正規の教員のお話がありました。これはちょっとあとで教育長から現状に対するコメントがあったらしてもらいたいと思います。

実は、公務員制度の中で、臨時職員、非常勤職員の問題というのは、これは学校の先生方の中にもありますけれども、他の分野でもある課題であります。今、いろいろな分野で非正規の職員の方、頑張って働いていただいているわけですから、そうしたものに対してしっかりと向き合っていかなければいけないという部分は、片方であるんですけれども、もう一つは、今の制度上、公務員の定数というのが条例で定められていて、定数条例の枠外、枠内であったりとか、あるいは公務員法の適用、非適用とか、そういうところまでさかのぼって考えなければいけない問題です。

 私自身は、臨時職員、非常勤職員の問題については、これは見て見ぬふりをしてはいけない問題というふうに思っています。ただ一気に、では、全員を非正規から正規にすることが可能かというと、多分なかなか難しい部分が、正直あるなというふうに思いますけれども。これも、ちょっと皆さんと少し、実態を共有しながら考えていかなければいけないというふうに思っています。

 それから養護学校、特別支援学校のお話がございました。私は本当に発達障害の子供も非常に増えている中で、どんな子供達も、やっぱりその可能性をしっかりと生かせるような教育環境をつくる、ということが最も大事であるというふうに思っておりますので、そうした観点で特別支援学校、養護学校、そうしたところについての、これも教員の配置の話ではありますけれども、それは教員配置以外でも、やっぱりそうした先生方が、ある意味で専門性、能力の向上に時間を費やせるようにできるとか、全体としてのスキルアップというかレベルアップというか、そういうこともしながら、子供達への教育環境の向上を図っていくことが必要だというふうに思っています。

 これもやっぱり私は、数の話に、最終的には予算の議論とかという話になってしまうと、何人増やすとか、減らすとかという話に、最終的にはならざるを得ないんですけれども、ぜひ今日は現場をおわかりの皆さんが多いわけですから、もっとこういうところを改善できるのではないかとか、もっと、要するに現場だけの努力ではできないけれども、知事とか教育委員会がもう少しこういうことに意を用いれば、学校現場、大分変わるというようなことのご意見もいただければありがたいというふうに思います。

 教員の数の話については、繰り返しになりますけれども、私は数を増やすこと自体に否定的なわけではありません。学校教育のあり方ということに対しては、それは対人サービスですから、人の数を増やすことというのは、一定程度の効果があるというふうには私も思っています。

 ただ、先程も言ったように、それだけが唯一絶対の解であるかのようには、私には思えないですね。他のことも組み合わせでやっていかなければいけないのではないかと。それは、ぜひ皆さんと一緒に知恵を出し合いながら、この長野県の教育のあり方を変えていきたい、そうした中で、教員の皆様方の負担の軽減ということも合わせて目指していきたいというふうに思っています。

 では、ちょっと山口さんのほうから、少し補足してもらえば。

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【長野県教育委員会教育長山利幸】

 皆さん、ご苦労さまでございます。今、4名の方からそれぞれ違った角度から、特に教員の定数の問題でありますとか、様々なご意見を頂戴いたしました。

 学校現場の多忙化、そして今までは考えにくかったような様々な重い課題も背負った子供さんの入学が、在籍が増えてきているというふうなこと。それに伴ったり、様々な制度的な変更もありまして、今、学校現場で大変、先生方ご苦労いただいているということは承知しておりますし、一つの目安としまして、30年ちょっと前に作られました、教員の勤務超過とか休日勤務についてのとらえ方をしたときのベースになりました、時間外勤務の時間数も当時と比べて、文部科学省の調査で4倍とか、4倍を超える数値が出ていることも事実でございます。

 そういう中で、子供達から見ますと、十分目が行き届かなかったり、あるいはいじめのお話もございました。あるいは、例えば発達障害の子に適切な指導が加えられなくて、それがもとでいじめというケースもあるかと思います。あるいは不登校に陥るということもあるかと思います。

 そういった様々な困難の中で、先程ちょっとご紹介もありましたけれども、今、特別加配というふうな点では、旧こまやか、現在は選択型活用教員配置事業というのをやっているわけでありますけれども、そういうものを通した実践例もございましたし、私どもも不登校対策にちょっと重点的に取り組まなければいけないというふうなことで、とにかく不登校に入る前に、生徒に向き合う先生方がチームプレイできるように、あるいは学校全体で対応できるように、あるいは、先程ちょっと例がありましたけれども、担任の先生は生徒に向き合うことに専念されて、家庭訪問等の問題は担当の方にやっていただくとか、そういった形で取り組めるような旧こまやかの仕組みの一部変更もいたしました。

 そういう中で、実際に大変努力いただいて予防的な部分、つまり今までは、新たに不登校に入る方と継続して不登校であるという方が、大体1対1ぐらいの比率でございましたけれども、新たに不登校に入る部分が非常に減ったというのが、結果的に数値の減少になっております。今回、30人規模学級をお願いいたしましたのも不登校の問題、あるいは発達障害の問題、あるいは学習活動の問題、いずれも一番の生活の基礎集団である教室において安定的な、安定的というのは、これ生徒間同士、それから教師対生徒、もちろん含めてでございます。安定的というのは一種の、理想を言いますと、一種の学びのときの静かな緊張感というと、ちょっときれいごとに過ぎるかもしれないですけれども、一種の緊張感を持って生徒間、それから教師生徒間の中に信頼関係を持った学びの集団ができる。そのベースを整えることがいろいろな意味で重要ではないかというふうなことで、予算要望をしたわけであります。

 ただ、それをやって即全部解決というようなことは、これちょっとあり得ない。あり得ないけれども、ある程度の見通しをもって、ここの部分をこう変えていくと、ここの部分はこういうふうに工夫しますと、あるいは、こういう関係者にこういう呼びかけをいたしますというふうなことは、私はぜひ示していかなければいけないと。これは知事からも、そういうご要望もありましたし、私どももこれをやれば全て解決するとは思っていない。思っていないがゆえに、今、申し上げたように、こういう部分を、こういう関係者と、こういう改善策を作るんだと。そして、やってみてまた検証したいと。そこで関係者の知恵と汗を寄せ集めながら、学校の、最終的には生徒、教室、学校、そういったところの課題を解決できるようにしていきたいと、こんな思いで、予算の要望をしているわけでございます。

 したがいまして、多忙化につきましても、これ学校の先生方を含めたプロジェクトチームを学校によっては作っていただいて、お互いにこういう会議はこうしようとか、こういう部分はこうしようとか、というふうに話し合っていただいた部分もございますし、私どもも十分とは思っておりませんけれども、教育委員会が関係者に呼びかけて、さまざま会議の精選でありますとか、工夫をしてもまいりました。

 あるいはまた、知事からもちょっとお話ありましたけれども、私はもっともっと学校が地域に開かれて、地域の方々のお力も借りながら、あるいはまた逆に、地域に貢献できる部分は、学校が地域に貢献しながら、そういう新しい学校のスタイルもちょっと意図的に作っていかなければいけないと。それには校長さんのマネジメント能力というのは極めて重要だと、こんなふうに思っております。

 ただ、非常に難しい問題もございます。中にご指摘ありました、クラブの問題であります。これは私、本当にいつも思うんですけれども、日本の近代のスポーツというのは学校が背負ってきたんです。こういうふうに言うと、ちょっと言い過ぎかもしれませんけれども、もうこれは学校体育を無視して日本の近代スポーツはあり得なかったと思っております。

 最近、いろいろなクラブチームができたり、あるいはいろいろな水泳教室でありますとか、サッカーの教室でありますとか、いろいろ民間のものを含めて出てはきておりますけれども、スポーツというものと学校教育、学校体育というものが非常に不可分に結びついてきた部分がありまして、この点が、大きな流れとしますと、社会体育のほうに移行しなければいけないというふうなことが指摘されながら、まだその仕組みが十分できていない、あるいはそれを支えるいろいろな人的なネットワーク、財政的な裏づけ、あるいは税制を含めてもあるんでしょうけれども、いわゆるヨーロッパで言われているような、そういったクラブを中心としたスポーツの社会基盤づくりと言いますか、そういったものになっていない。

 したがって、例えばクラブ活動のところで、学校の先生方の本来的な業務からクラブ活動の指導というのが、もし、様々な条件が整って他のところに移行できたとすれば、これは相当、今までとは違った大きな制度の仕組みの転換だろうと思います。

 ただこれが、制度がないときに一挙に、では学校でそういうものを、もう学校はやりませんというふうなことができるかというと、そういう現実は、残念ながら私はできていないと思っております。例えば競技にもよりますけれども、多くの指導者の方は、学校の教員であるというスポーツも多いんですね。だから、学校体育を社会体育に移行するときに、学校の先生が関与しなくても、学校の先生が社会体育の指導者として関与しないと、そのスポーツがその地域で成り立たないというケースも随分あるんです。

 したがいまして、これはやっぱり、こういうふうに制度を変えればこうなるというようなことはなかなか即できない、非常に重い部分もありますので、その間どうするのかとか、将来的にはどういう工程でどういうふうにやるのかとか、どこが音頭をとるのかとか、そういったものを一緒くたにやっていきませんと、目の前の生徒に対する、そういうスポーツへの欲求というようなものがなかなかこたえ切れないという現実もあることもぜひご理解いただきたいというふうに思っております。

 私のほうでは、この定数上のことが非常に、教員の配置ということが重要であることは、そういう問題意識を常に持っているつもりでありますけれども、なかなか、必要なものを即十分というわけにはいかない。しかし、一歩一歩前進しなければいけないというつもりでやっておるつもりでございます。

 また、講師の方とか、そういう非正規の方の数も、この間、加配の部分とか、その他の部分については必然性があるわけでありますけれども、なかなか本務者として採用するというわけにはいかない事情がございまして、数が増えてきたわけでありますけれども、それをもっていいとは思っておりません。また、できるだけそういう正規教員でやれるような方向に、教育委員会としてはいろいろ計画し、またお願いしていかなければいけないと、こんなふうに思っております。

 ちょっとあちこちしましたけれども、また、ご意見を頂戴できればと思います。

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 6.学校現場で改善すべきことについて
【男性(No.6)】

 長野市で教員をやっております、TOSS(トス:Teacher'sOrganizationofSkillSharing(教育技術法則化運動))という民間教育運動でやっています。

 教師の多忙化についてですけれども、人数は、確かに諸外国に比べて多いので、そういった形でだんだん適正な方向にというふうに思っているんですが、学校現場の中で変えられることが随分できていないというふうに個人的には思っています。

 例えば会議が長いです、無駄な会議もあります。僕はそう思っています。例えば職員会議であるのならば、前の年と同じことを大体やっているわけですから、例えば運動会なんかそうですから、書類で見て終わりみたいな形で解決できるかなと。例えば企業で考えたらおそらくそうだというふうな、例えば何分でやっているんだろうと、そういうような発想は絶対必要だというふうに思っています。

 それから、次に研究が抽象的です。抽象的な美辞麗句を語っているだけで、数量的なこととかが入ってこないので、例えばさっきの体力のこともありましたけれども、体育の研究事業で、話し合いをしていたりしていて、万歩計をつけたり何かするような研究事業が、僕は幼稚園の実践しか知らないので、僕はそういったことが必要なのかなというふうに思っています。

 それから夏休みの勤務の中でも、何となく必要ないのに、地域めぐりの研修を入れましょうとか、何とか会議を入れましょうとかというのが、私が勤めた中ではありますので、学校の中で、校長先生のお力でそういった形をリードしていただくのが実際的かと思っております。もちろん人数は少ないほうがいいと思っています。

 それで、教育に関わる様々な問題です。学力問題についてなんですが、それだけではなくて不登校、それから発達障害、生徒指導の問題も、僕個人としては、山口教育長が県議会で答弁された内容、生きる力をはぐくむにはどうしたらいいかということに対しておっしゃられた言葉が中核だと思っています。山口教育長は指導力と教師の姿勢が重要だというふうにおっしゃっていたんですが、僕は授業とほめることが中核であるというふうに置き換えています。

 保護者の中では当たり前なんですが、当たりの先生とはずれの先生がいます。そういったことを我々はやっぱり真摯に受け止めていかなければいけなくて、研究授業に限らず、授業の中で、ある保護者に言われたんですけれども、僕がやっている授業の時は、子供達が先生のことをこうやってジーっと見ていると。ところが他の先生の時はボーっとしていたり、下を向いたりしている子がほとんどだと。そういったようなことをやっぱりやっていかなければいけない。それは、学力問題だけではなくて、他の発達障害の子にやさしい、例えば一つ一つのフレーズを短く言うだとか、あるいはリズムよく間延びしないで授業を進めるだとか、そういったような形のことも一つ一つやっていく、それが他の子のためにもつながっていくというふうに思っています。

 それで、学力問題について、以前、知事にはレポートを提出させていただいたんですが、長野県の小中学校の中では、算数の計算だとか、それから漢字だとかというのを少し軽視しているような、僕はそういうふうに考えています。

 僕は今年2年生担任だったんですけれども、九九を家で一回も練習しないで覚えた子が2人いました。それを同僚の先生が、「○○さんは家庭教育のほうもやってくれているよね。」と言ったんですけれども、九九を覚えるのは学校がやるべきことで、僕は研究授業で2回見たんですけれども、掛け算の単元の中で、2時間よその学校で見たんですけれども、その2校とも九九を一回も唱えませんでした。九九を覚える20時間の単元の中の1時間であって、その中で、思考力というんですけれども、教科書やノートをちゃんと大事にして、あるいは漢字を学校の授業の中で覚えるだとか、そういったことを大事にしていくような研究をやっぱりやっていかないと。

 先程人数のことも何度も出ていましたけれども、長野県は、要するに他県に比べて人数が少ない学校だって多いわけですよね、山間へき地校も多いわけですから。秋田県、それから福井県の県の教学指導課の先生にお聞きしたところ、教科書やノートをうんと大事にしている。算数の教科書の問題は全員の子がノートに書けるようにしている。そうじゃないような地方が1カ所あって、教科書を使わないような、そういうのはやめさせるように、今、指導をしているというふうな話をお聞きした時に、長野県の研究というのは、それと対峙したところにあるのではないかということを思っています。そういったようなことを我々はやっていかなければないんじゃないかということを思っています。以上です。

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 7.教員の多忙化への対応について(その2)

【男性(No.7)】

 忙しい現場ということについて意見を述べたいと思います。私は○○と申します。長野市に住んでいます。東京で長いこと私立の教員をやっておりまして、こちらに戻ってきて、現在は公立の講師をしておるんですが、その忙しい現場ということなんですけれども。

 確かに学校は、いろいろな仕事や問題を抱え込み過ぎていると思います。また、それも場合によっては、いろいろなところから仕事を押しつけられてしまったような状況も、もしかすればあるのかもしれないとも思いますが、そういうような、とにかく忙し過ぎる現場というものを考えた時に、まずやっぱり、事業仕分けではないですけれども、学校が抱え込んでいる仕事をきちんと整理整頓をする必要があるのではないかと私は思います。

 本来、家庭に返されるべきものは家庭に、そして地域、私はクラブ活動や自治的活動も、むしろそこに含まれると思いますけれども、本来、その地域に返されるべき仕事はやっぱり地域に返すと、そういう仕事の整理をまずすることが必要なのではないか。そのことによって初めて、学校本来の学問をすべきという、学校の本来の姿に戻れるのではないかと。その中でこそ学校の多様化、つまりいろいろなスタイルの学校というものも実現していくことが可能になってくると。

 そういうことで言えば、先程知事もおっしゃいましたけれども、教育そのものの問題と、その周辺と言うんですか、地域やいろいろな施設、あるいは教育団体、そういうものとの関係を作ることも、学校が抱えている様々な問題をまず整理整頓するところから始まるのではないかと私は思います。

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 8.発達障害のある子どもへの対応・支援について(その1)
【女性(No.8)】

 中野市で教員をしております、○○と申します。よろしくお願いします。

 私は長いこと教員をやっておりますけれども、教師になって現場に出た時にすごく困ったことがありました。○○大学の教育学部を卒業したんですけれども、1年生の担任になって、現場に出て、何をしたらいいかわからないんですね。実は大学でいろいろ勉強してきましたけれども、具体的に子供をどうやって指導していくかということを具体的に教えていただかなかったということをすごく思いました。例えば並ばせ方とか、教科書を開かせるとか、給食当番をやらせるとか、日々いろいろなことがあるんですけれども、全くそういうことは教わってこないので、現場に出てからすごく困りました。

 まず一つお願いしたいことは、学生さん達に、現場に行って使えるような具体的な指導法を、大学とかできちんと教えていただきたいということをすごく思います。

 もう1点としては、実は、私は個人的にTOSSの団体で勉強しておるんですけれども、発達障害の子供さんが勉強しております。そうすると、職場の中で、いろいろな程度があると言うと失礼なんですけれども、全然ご存じない方と、ある程度勉強している方と、熱心にしている方と、いろいろいます。その中で、一人の子供さんを見た時に、あの子は少し発達障害の系統があるから、もうちょっと指導を頑張ろうという話をしても、それは区別しているんだと、差別しているからダメだと言われる方もいます。そういうような状況で、では、みんなで連携してやっていこうと言うと、なかなか足並みがそろいません。ですから、ぜひ教員のほうで、管理職の先生方も一般の職員も、学生さんもそうですけれども、発達障害の子供さんがどんなところに困っているのか、どんな子供さんがいるのかということを研修していく場を広くやっていく必要があるのではないかなと思います。

 そのことが、実を言うと、もう一つ問題があるなと思うのは、中野市は発達障害の支援が保育園の段階ですごく入っていると、私は思います。保育園の時に、何人もコーディネーターの方が見に行って、お子さんは少し、ちょっと考えたほうがいいのではないですか、もう少しきちんと療育したほうがいいのではないかということをおっしゃっても、おじいちゃん、おばあちゃん、ご主人がダメというふうになって、結局、もう早く、早期発見して早く手立てを打ってあげれば何ともなかった子供さんがそのまま来てしまう。ですから、保護者とか地域の方にもそういう意識というか、こういうことを早くすれば問題が大きくならなくて済むんだ、ということを広く知っていただく機会をとっていただければいいのではないかということをすごく思うんです。

 自分が教えた子供さんが、そうじゃないかなと思っていたんですが、なかなか親御さんにも認めてもらえなかったりして、結局、中学校に行って、何人も何人も不登校になっている子供さんを見ました。結局どうなったかというと、診断が、その段階においてアスペルガーだったと。アスペルガー症候群だったから学校に行けなくなって困っている。そんなことを、そういう段階になる前に、もっと早く助けてあげられたのではないかと、私は思います。ぜひ、もうちょっと皆さん方に研修するとか、保護者の方にも知っていただく機会を増やしていただけたらと思います。

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 9.発達障害のある子どもへの対応・支援について(その2)
【男性(No.9)】

 長野大学の社会福祉学部で、特別支援教育の教員養成をしております○○と申します。

 今、発達障害のお話が出ましたが、私も教員の数を増やすというだけではなくて、やはり質の問題、障害のある子供だけではなくて、教科の授業もですが、質の向上というのは必要な問題だと思います。

 例えば、先程特別支援学校の教員の数が足りていないというお話があったんですが、それ以上に教員免許を、特別支援学校の免許を保有していない先生の割合が50%近いというのが、長野県の現状です。そういう状況では、やはり発達障害のある子供に対して適切な支援をしていくというのは、おそらく難しいなというふうに考えております。これはやはり研究、研修体制の充実、それから専門性のある教員の採用ということが必要になってくると思います。

 それと関連して、ただ、発達障害のある子供への支援というのは教員だけではなくて、できれば教員以外の外部の資源を有効に活用していくということも有効だと思います。例えば発達障害の支援員の方が入っていらっしゃると思うんですが、おそらくその専門的な知識は持っていらっしゃらない方が多いと思います。専門的な知識がないところで発達障害の子供への支援を考えても、なかなか難しいというのが現状だと思います。できれば、例えば心理とか、あるいはST(言語聴覚士)とかの資格を持った方に学校に入っていただき、外部の方が学校に入って行くと、学校の先生だけでは保護者の方の説得が難しいところでも、お話を聞いていただけたり、場合によっては、例えば知能検査を受けていただくとかというお話も、やはり学校の先生ではなくて外部の方のほうがしやすいと思いますので、ぜひ検討していただけたらと思います。

 先日、長野県の教育委員会から発表された資料で、高等学校に在籍している発達障害のある生徒さんが、約0.82%という数字が出ていまして、小学校で約2%診断を受けている子がいるんですが、高等学校ではまだ0.8%しか診断を受けているお子さんがいらっしゃらない。それは、その診断を受けないで適切な支援がされていない子供さんが、おそらくまだ大勢いるんだろうなということを感じました。

 さらに、全日制と定時制とで比較をしてみたんですが、全日制に在籍している方が約0.5%、定時制に在籍している発達障害のある生徒さんが、何と5%いるんです。全日制の約10倍の方が定時制にいるというのは、やはり小学校、中学校で適切な支援が受けられなくて、何らかの事情があって定時制の高校にしか通えない、例えば学力の問題とかでいじめを受けたりとか、なじめなかったりということがあると思うので、そういうことも含めて、ぜひ支援を考えていただけたらと思います。

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【長野県知事阿部守一】

 今、教育、教員の質の話と発達障害の話が出ていると思いますけれども。

 では、発達障害の関係でちょっとぜひ言っておきたいという人がいたら・・・では、この中から何人か。

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 10.発達障害のある子どもへの対応・支援について(その3)
【男性(No.10)】

 ○○大学4年の○○です。2点、お願いします。

 1つは、○○大学の授業の中で、発達障害の授業が、一つの授業の中の、1つの授業が15時間あるんですけれども、その中の2時間しかないということです。それが、やる気のある学生というのは学びたいんですが、どうしてもボラティアとかへ行くぐらいしかできないというのを、公的な場で勉強できる場が欲しいというのが1点です。

 もう1つは、発達障害の子供たち10名以上に学習支援をしてきました。その中で2人が、特に学校の算数、数学の授業がわからないと言っていました。何がわからないのかと聞いたら、友だちが自分の解き方を考えてそれを黒板に書いて説明する、その説明がわからないと、それで、学校の授業がわからなくなっていると言っていました。発達障害の特性の一つである、情報が選択できないというのが関係していると思います。子供の発言、説明ですので、絶対無駄な部分があると思います。ですから、そういうところが関係していると思います。教え合いだとか、学び合いというのがよく言われて、一見、いいことのように聞こえるんですが、発達障害の子に対しては難しい、できないのではないかと思います。

 一人の子が0点で、数学が、学校がわからない。僕が教えて20点まで学力が向上しました。発達障害の子が0点と20点では、やっぱり自尊感情に関しても全然変わってくると思います。不登校というものに関してもそういう自尊感情というのは大事だと思うので、そういったことをやはり公的な場で教員が教えられるようにしていただきたいと思います。以上です。

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 11.発達障害のある子どもへの対応・支援について(その4
【女性(No.11)】

 長野市で小学校の教員をしております、○○です。

 いまさっきの発達障害についてなんですけれども。なかなかそれを学校の場で研修する機会がありません。今年度、私、2回研修係として現場の先生をお呼びして研修できましたが、私が赴任する前までは学校で、年間その研修自体がゼロという形でした。

 毎年4月、それから9月頃に向けて、学校とは違うんですけれども、現職の先生達で研修会を開いております。それは、発達障害に関する研修であったり、その子達にどうやったらよりわかりやすく教えるかという研修会です。それについて、自主的に研修をしているんですが、ぜひ県教委のほうから後援をいただきたいということで、この7年間お願いしてまいりました。しかし、会場が40会場で行っているんです。そうすると、会場数が多いのは全部後援は出さないという、内容を見ていただける前に、もうその時点で断られ続けています。

 ただ、この研修会には7年間の成果として、年間約1,000人近く、延べ7,000人近くの先生が参加してくださっています。ぜひ、その発達障害等における研修、自主的な研修についても広く学べるようにしていただければありがたいです。ぜひ後援をいただければありがたいです。

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【長野県知事阿部守一】

 すみません、まだご発言したい方がいっぱいいらっしゃると思います。ちょっと時間がなくなってしまうので、少しこの辺で切らせていただきたいと思います。

 発達障害の問題は、私も、去年ですか、中野に昭和学園という学校があって、発達障害の子供達、東京の中野坂上の駅のそばにあるんですけれども、山梨県の南アルプス市からも通ってきているという学校です。

私も半日ずっと見せてもらいましたけれども、やっぱりすごく徹底してやっていますよね。NPO立なので財政的には非常に厳しいと。そこの学校の先生方、本当に意欲に燃えてやっているんですけれども、給料をほとんどもらえないというような状況で頑張っている学校もあるんですけれども。

 私は発達障害の問題、今も何人かの方から出ていましたけれども、やっぱりしっかりとした専門的な知識を持って対応していかなければいけない問題ではないかというふうに思っているんですが。

 今日は学校の先生方、非常に多いんですけれども、私はもう発達障害についてはもう十分な知識を持っているから、自信を持って発達障害の子供に対して授業できるという方はどれぐらいいらっしゃいますかね・・・一人。では、正直言って、どうやって向き合えばいいかわからないことが多いという方はどれぐらいですか・・・ですよね、なんて言ってはいけないですけれども。

 何というか、漠然とその、さっきもそうですけれども、何となく人が増えればいいのではないかみたいな話だけで私はないと思っているので、今まさに対応しなければならない課題というのはいくつかある中で、多分、発達障害の子供達にどう向き合うかという、これはやっぱり皆さんのお考えも合わせて、教育委員会とも相談して本気になって取り組まないと、今のまま漫然と対応しているだけでは、私は十分ではないのではないかというふうに思っています。

 このあいだ、北信地域でチームを作って、保育園とか幼稚園をまわって発達障害の子供の早期の発見をやっている○○さんという方とお話をしたんですけれども、私もそう思ったんですが、やっぱりまずは早期に発見しなければいけない。多分、ここは教育委員会の問題ではなくて、知事部局のほうがやらなければいけない話だと思うんですけれども。学校に上がってから、学校の先生方が頑張るという以前のところからもっとしっかり対応しなければいけないのではないかというふうにまずは思っています。

 これは少し健康福祉部とよく相談して、早期発見できるような形を考えたいというふうに思いますし、それと同時に学校に入った後、どうやってそういう子供達に対して適切な向き合い方をできるような関係を作るか、あるいは学校の先生方に対してどうやって適切な知識を持ってもらうかというのは、これはちょっと教育委員会とよく相談をしなければいけないというふうに思っています。

 先程○○さん(No.9)ですか、特別支援学校の免許を保有していない教員がいっぱいいるとか、発達障害支援員に専門知識がないのは問題だというお話であって、私も、もしそうだとすれば、それは問題だと、正直言って思います。

 先程事業仕分けの話がありましたけれども、ちょっとさっきの文脈が違うお話になって、また後でお話したいと思いますけれども。

 何と言うか、教育のあり方というのは、○○さん(No.6)ですか、先程観念論で語られることが多いというお話がありましたけれども、何となく雰囲気で、あるいは美しい理念を語るだけでは、私はいけないんだろうというふうに思っています。

 発達障害に対しては、ではこういう対応を具体的にしていくんだということを、これは皆さんと一緒になって考えて、教育委員会とも一緒になって考えてこれをやるんだということをもっと、発達障害の子供達が多くて大変だと、大変だから何とか頑張らなければいけないみたいな、気合を入れますみたいな話では私はダメなんだろうというふうに思っていますので、ぜひそういう方向で考えていきたいと思いますし、これは不登校の子供達に対しても同じだと思います。

 不登校の子供達の支援も、学校の先生方も御努力いただいていますし、本当に地域の皆さんの中でも、一生懸命子供に寄り添って取り組んでいらっしゃる方たち多くいらっしゃるわけです。そうした人達と学校とか行政が、私はもっと力を合わせることができないのかなというふうに思っていまして、これは私がどうこうという話ではなくて、もっと地域ごとに、そういう場をつくるように考えなければいけないのではないかというふうに思います。

 それから、ちょっと途中で切ってしまいましたが。先程○○さん(No.6)からお話があった、あと○○さん(No.7)のほうから、学校現場で改善できることがまだあるんじゃないかという、教員の皆様方多忙で大変だというところで、これはぜひ皆さんのほうから、こういうことは変えようとか、こういうのはやめようというのをどんどん出していただく必要があるのかなと。

 先程あったように、場合によったら、学校業務仕分けみたいなことをやってもいいんじゃないかと思うので、これは教育委員会の権限になるかと思いますので、山口さんの所見を私は逆にお伺いしたいと思いますし、それから、学力の問題として、当たりの先生、はずれの先生みたいなことがあってはいけないんだということもありますし、あと基礎学力というか、読み書きそろばん、九九みたいなことを軽視しているのではないかというのは、ちょっと私は学校現場の実態をよくわからないんですけれども、どうなんですか。もう、発達障害の子供に対する教え方も同じような話だと思うんですけれども、基本的なことをわかりやすく徹底的に行うということが、まずは重要だと私は思うんですけれども。

 今、学校での教え方というのはどうなっているんですか。皆さんそれぞれ自分なりのやり方で工夫しているんですか。それとも、パターンがあるからこれでやれという感じなんですか。今日、学校の先生方が多いので、自分の今の授業に、やり方に満足をしている人というのはどれぐらいですか。何か満足というか自信がある人、私のやり方は子供たちに対して適切な方法だと・・・自分の話だとちょっと言いづらいかもしれませんが、学校全体として、私が見ている自分の学校では、子供に対して適切な授業が行われているというふうに自信を持っている人・・・持っていないんですか。持っていないとすれば、どこがどういうところが問題なんですか、授業の中身としては。

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 12.教員の研究授業等について
【女性(No.12)】

 お願いします。私は大変なお子さんも持っていたんですが、校内の就学指導委員会の先生方にいろいろ教えていただきながら、手探りというか、いろいろと教育委員会からも出しているプリントなどもあって、だから、その先生と話し合える時間が確保されたいと思います。その先生が研究主任であったために、1学期は相談したくても相談する時間がとれない。6時、7時まで会議をしていて、目の回るような忙しさの様子の先生に話しかけることもできない状況でした。ですから、そういう時間を確保していただくことが一番だと思います。

 そして、ついでに言いたいんですが、研究授業が本当に大変です。もう何十年も組合でも言っていると思いますが、結局、運動係だとか、国語係だとかの公務もしなければいけないのに、研究授業者と研究主任が月曜日になると6時、7時まで会議をして、他の人もつき合っていてというような状況でいるので、その人に公務が行かなくなってその分をやるんです。ですので、何としても研究授業を減らして、できればなくしていただきたいと思います。他県でやっているのは、長野県と他の一つの県だけだと聞きましたし、学力が全国で40位だという状況を見ても、研究授業がそんなに学力向上に役立っているとは、私には思えません。

 11月の一番落ちついている時期に、1日研究授業で学校をお休みになりますし、半日で帰るという日も年に2回あります。そして、若い先生に当たったクラスの保護者は、よく訳がわからないけれども、研究授業で忙しいらしいというような状況があります。

 あと、知事さんにお願いしたいのは、知事さんは県民の長でもありますけれども、県職員や県教職員の長でもあるわけです。教員も忙しいけれども、県職員も忙しいからというようなことを、先程おっしゃいましたけれども。県職員が9時まで電気がついているのは私も道路から見ますけれども、それは決していい状況ではないと。県職員にも子供がいるし家族があるわけです。そういう時間を確保するのも、県知事さんの仕事だと思います。

 私の知り合いも、休職の話も出ましたけれども、休職がよく知り合いにも起きます。私の父は、一生続けられる仕事だから教員もいいんじゃないかと言ったんですけれども、まさかこんなに、いつ休職になるかもわからないような状況は想定していませんでした。県民もそんなに先生が休職になるような状況は望んでいないと思います。ですので研究授業をなくし、そうすれば県、指導主事は減るわけですから、予算もつきます。そして多忙化も減ります。

 それから、教員が増えればといいましたが、実際、大変な子供に、校長が市の教育委員会へ行って交渉してくれて、TT(チーム・ティーチング)になってくれたらとても落ちついていい方向になってきました。教員の資質向上とかという言葉になると、予算もつけなくていいからとてもごまかされやすいんですけれども、そういう言葉ではなくて、教員の資質向上なんていうことは、何か政権が変わるたびに言えば、自分の政権が保持できるからということで、お題目のように言われていることに反発を感じています。絶対に予算は必要だと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

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【長野県知事阿部守一】

 教員の資質向上みたいに、私は、まさに今おっしゃっていただいたように、そういう抽象的な言葉で物事は解決できないと思っていますので、資質向上をするんだったら具体的に何をやるんだということをぜひ、これは皆さんからも提案してもらわなければいけないし、私は学校現場で一番何が大変で何が問題だというのは、正直言ってよくわからないところもあるので、そこはちょっと山口さんのほうから、少しコメントしてもらえればと思います。

 それから、学校の仕事も整理したほうがいいというのは、私は全くそのとおりだと思います。

 それから、教師になって現場に出てから、教員になる準備はしてきたけれどもよくわからなかったという、先程お話がありましたけれども、そこは何かもう少し事前の段階で、横浜市は教師塾とかをやっているんですけれども、長野県はそういうのはあるんですかね・・・ないですか。そういうこともやっている自治体もあるので、考えていくことが必要なのかもしれないんですけれども、またその辺もいろいろご意見があれば教えてもらいたいです。

 あと研修の場、研修の話はこれも中途半端な研修ではなくて、本当に行って聞いて、あるいは参加して役に立つ研修でなければ、私はしようがないのかなと。限られた予算でいろいろな研修を県職員もやる。県職員のあの忙しさは私の責任でもあるので、おっしゃっているように、もちろん残業することが常態化しているような形というのは、基本的に良くないというふうに思っているんですが、改善しなければいけませんけれども。

 研修もいろいろな研修があるけれども、実質的に意味がないような研修をやっても私はしようがないなというふうに思うので、その辺も、ちょっとまた山口さんのほうからご発言があればしていただきたいと思いますし、あと、そうですね、○○大の授業の中で、授業時間数が非常に発達障害が少ないという話は、これはどうなんですか。これは、今、重要な問題だけれども、教育学部の中ではそういうことはあまりメインに扱われていないということなんですか。ちょっとまた、国立大学法人なんでどういうふうに私がアプローチできるかわからない。ちょっとそれは、また問題意識としては持っておくようにしたいというふうに思います。

 あと、山口さんのほうからご発言いただければと思います。

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【長野県教育委員会教育長山口利幸】

 いろいろありがとうございました。

 最初のTOSSの○○さん(No.6)でありますけれども、私、11月議会で、ある県議さんの質問に答えまして、社会力をつくるにはどういうことを学校でやるのがいいのかというご質問をいただきまして、学級づくりということを中心に話させていただきました。その学級づくりのやはり大事なことは、教師の姿勢と指導力というものが大きいと、こういう話をさせてもらった、その部分をご指摘いただいたと思います。

 それから、同じく中野市の○○さん(No.8)さん、同じTOSSのことで触れられたわけであります。例えば授業、今すぐ生徒の、目の前にいる生徒に対する役に立つ指導力ということはご指摘のとおりでございまして、私、TOSSについての見解を求められたことがありますけれども、TOSSを全面的に否定しているつもりはございません。プロの様々なものを、技術として把握して生徒に対応するということが有効性を発揮する場合は、当然あるというふうに思っております。しかし、また同時に、TOSSの方法でやると全て解決するとは私自身は思っていないわけでありますけれども。

 どういう教育理論に立とうとも、煎じ詰めて言えば、教師の生徒に対する姿勢と指導力、こういったものは常に求められているというふうに私は思っております。

 それから、早期発見・早期対応、これは文字通り、知事も申されましたけれども、大切でありまして、このあいだも不登校の会議を市町村教委の皆さん方と検討委員会を持っていますが、その中で、先程申し上げた予防的な措置、これは単に不登校対策というのではなくて、全ての子供達の対応のベースになるものだというふうな確認がされました。ことにゼロ歳から18歳までは、例えば学校として一貫して、ずっと一人一人の教育ニーズにどういうふうに対応していくのかというふうなこと。そして、その子供さんが地域にあって、学校を含めて、どういう支援体制の中で成長が保障されていくのかと、こういった2つの観点で、今、特別支援教育の連携協議会でご議論いただいているところでもあります。そんな一つの先進的な事例として、例の○○さんなんかもいらっしゃる中野市の取り組みは私も承知しておりまして、注目しておるところでございます。

 それから○○さん(No.9)、それから○○大学の学生さんの発言でございますけれども、実はこのあいだ、信州大学の教育学部と、ずっと連携協議会を持っているんですけれども、養成の段階から今の教育課題に対応できるような、そういう教員の資質の養成を図っていただきたいということで、特に発達障害に対するものを、講座を必修化するようなそういった取り組みでございますとか、今までも、様々な取り組みをお願いしたり、講師をお願いしたりしてきているわけでありますけれども、大学の養成課程とも連携して強めていかなければいけないと、こんなふうに思っております。具体的にそういう話をしてございます。

 さらに、免許の件でご質問をいただきました。ご指摘のように、特別支援学校の免許の所有率というのは、全国平均よりも10ポイントほど低うございます。と同時に、長野県では特別支援学校の免許状所有者と、それから通常の学校、学級等の人事異動というものを一つの制度にしておりまして、したがいまして特別支援学級の先生方の免許所有率は、全国のおよそ倍ほどに達しております。だからいいというふうなわけではなくて、今、申し上げたように、とにかく、例えば発達障害の子供さんへの、例えば基礎的な接し方でありますとか対応の仕方というのは、全ての先生方に求められている時代でありますので、これは教育センターを含めた講座数、この開設を増やしておりますけれども、あるいはコーディネーターの方の特別研修もやっておりますけれども、今のままで十分とは思っておりません。充実させていかなくてはいけない。それから、今、申し上げたように、養成過程から対応しなければいけない。あるいは免許の講習会を受けていただいて、途中で取っていただくというふうな形も引き続いてやっていただきたいと、こんなふうに考えております。

 それから、○○さん(No.7)のほうから、学校は抱え込み過ぎではないかというご指摘もいただきました。そのとおりだと思うんですけれども、私、大事なことは、ここの部分は本来家庭でやるべきものだと、やってこない家庭がダメなんじゃないかというふうな言い方をしてしまいますと、ただ、犯人を捜しただけで問題の解決に少しもならないんです。そうではなくて、学校はこういうことをやるけれども、家庭ではぜひこういうことをやってくれというふうな、共に立つ基盤は必ずあるはずであります。これは、私、学力向上も体力向上も、あるいは不登校の問題も全てそうだと思っております。要するに家庭に呼びかけ、家庭の協力を得ながら、あるいは学校の力をまた家庭にも返すと。相互に、やはり連携し高め合うような関係性を作っていかないといけないと、そんなふうに基本的な考え方を申し上げておきたいと思います。

 ちょっと全部お答えしていないかもしれませんけれども、とりあえずここで区切らせていただきます。

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 13.学校と保護者の連携について
【女性(No.13)】

 すみません、私、長野市に住んでおりまして、子供が発達障害を持っている保護者です。今日はこういう機会を与えていただいて、とてもありがたいです。

 今日、いろいろ先生方の現状とかを聞かせていただいたんですけれども、ぜひとも、やっぱりそういうのを解決するには保護者ですよね、保護者のやっぱり意見を聞いていただく場も作っていただきたいと思うんです。それで、昨今、保護者のほうから学校のほうに、中には無理難題ですね、おっしゃる方もいらっしゃって、保護者のほうから学校のほうに、何かあるともうすぐ、モンスターペアレントというふうに言われてしまいまして、学校のほうにお願いとかしづらい環境にあるんです。

 例えば、うちの息子は発達障害なんですけれども、こういう苦手な特徴とかがありますので、先生こういうふうにお願いしたいんですと、アドバイスをするんですね。私の場合はまだ恵まれていまして、私の学校の発達障害に関わる先生は比較的そういうことを聞いていただけるんですけれども、同じ発達障害を持ったお子さんのお母さんとかが、やっぱり学校によって全然聞いていただけないということで、結局、親御さんのほうも先生のほうに言いたいけれども、また、私、言ったらうるさい親のように思われてしまって、結局息子さん、その家は息子さんなんですけれども、先生のほうに、こういうことがあるのでぜひとも支援をしていただきたいと言いたいんですけれども、そういう場を作っていただけないんです。それで結局、親御さんのほうも我慢して我慢して、子供さんのほうもやっぱりそんな状況なので、支援級にいたとしても、結局、いい支援なんて受けられるはずないんです。先生は一生懸命やるんですけれども、一方通行になってしまうんです。

 だから、ぜひとも発達障害の子供の関係なんかだと、現級にいる親御さんの意見、先生達によく聞いていただいて、先生達も子供のためにと思ってやっていただくということは親もわかりますし、親も子供のためにやっぱり意見しているというところはありますので、先生達ともめたいと思ってやっているわけではないんですけれども、どうもそこがうまくお互いに意思疎通ができなくて、結局、それでもめてしまうという、残念なケースをいろいろ聞いています。

 先生達の大変な現状というのもあると思いますけれども、ぜひとも、親の意見も聞いていただいての長野県の教育行政ということでやっていただけるとありがたいと思います。

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 14.教員の民間交流等について
【男性(No.14)】

 長野市の○○と申します。私は全然教育現場とは全然関係ない、民間です。

 ただ、私は47歳のとき信州大学へ、47歳から社会人入学で入りまして、ずっと教育関係、若い連中とやってきました。

 今、お話を聞いて、先生方で当たりはずれがある、これはすごいことだなと思います。それともう一つは、卒業して現場へ行ったら全然わからなかった、これはすごい問題だと思います。

 逆に言えば、私とすれば、1年間採用はしますと、この前教育長にもお話ししましたけれども、民間へ1年間行って勉強してきてください。それで教員になってください。採用はしますと、だけど1年間は民間へ行って勉強してきてくださいと、そのぐらいな気持ちでないと、こういうものは解決できないんじゃないかなというような気はします。

 それともう一つ、教育現場の交流ということで、今、いろいろ発達障害の関係もいろいろあると思うんですけれども、そういうことをやっている方々を、1年間教員に採用するとか、民間の教育資格を持っている人たち、社員教育とかそういう人達を現場に入れるとか。その間、教員の方々がそういうところへ行ってそういう勉強をしてくるとかと、やっぱりそういう交流をしないと、今の温存した中では、いくら今のいろいろな問題を話し合っても、多分、前には進まないのではないかと思うんですよ。全く違う、環境がわからない状況で、同じことを議論していても前には進まないのではないかと。私は、できたら本当に、当たりはずれがあるなんて、こんなとんでもない話をここでされるとは思っていなかったんですけれども、これ、やっぱりすごいことだなと。

 それと、先程卒業して現場へ出て行って、全然どうやっていいかわからなかった、問題外です、そんなことは。私もちょうど15年前に、若い18歳の子供と4年間過ごしましたけれども、彼らとは必死にそういうところへ行って、勉強した子達が、今、先生をやっています。やっぱりそういう子達もいるんですよね。

 それともう1点、発達障害もみんなそうなんですけれども、信州大学なり国立大学に来た子達というのは、子供さんのわからないことがわからないんですよ。わからないことがわからないんです。

 だから、勉強も含めて、黒板に書いたこういうことがわからないということが、自分たちはずっとわかってきてしまっているから、本当にわからない子達のわからないのがわからないんですよ。そういうようなことをやっぱり真剣に考えてもらわないと、今の先生方、ここにたくさんおいでになって、お前、何を言っているんだと言われるかもしれませんけれども、それは民間へ行って、一つの会社として考えてみれば、こんなことは言っていられないですよ。

 それと特に時間的な問題に関しても、どういうふうにして創意工夫して、こういうふうにやりましょう、仮説はこうなるから、こういうふうにやりましょうということをやっぱりやらないと、前には進まないと思うんですよ。仮説も立てないで、それがああだこうだなんて言っていたところで、何の解決にもならないです。

 先程知事さんも言いましたが、やはり問題なんだと、どうやって解決しましょう、それをみんなで話し合いましょうというのならわかりますよ。問題を一生懸命つついていて何が出てくるのかなと、すごく疑問に感じました、今日聞いていて。

 ちょっと、やはり先生がたくさんおいでになるので、そこら辺もぜひ検討していただければありがたいなと、そんなふうに思います。

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 15.不登校支援について
【女性(No.15)】

 上伊那子どもサポートセンター○○と申します。

 この機会をもらってお話ししたいんですけれども、私は不登校の子供の親としてサポートセンターに関わったので、不登校の子供が家でどう過ごしているかとかも知っている母親として、また学校現場にも入ったことがある者としてお話したいんですけれども。

 やはり加配をすれば不登校が減るとか、そういうことではなくて、逆に、不登校の子供達をさらに追い詰めることになるという危険性をもはらんでいるという、不登校支援員に関して言えば、そういうことも思っています。

 不登校にしても発達障害にしても、机上で勉強してきて専門性が高まったというより、その子と生まれ育ってから、育つ中を一緒に見てきた母親なり父親なり、家族の者という経験値というものがいかに大切かということを思うんです。不登校にしても、あってはならないこと。将来、とてもマイナスになってしまうことというふうなとらえ方で不登校を見た時に、そういう不登校概念で子供に接した時に、間違った、何とか早く出てきて欲しいというような対応になっていってしまうんですけれども、必要があって不登校が起こっている。不登校の中には深い学びがある。子供の成長にとって、それがもしかしたら人生の基盤になっていくような大きな経験になっていく。そういう経験になるような不登校支援をしようというふうに考えないと、本当に子供達は苦しいですね。

 先程、小学校でも不登校の数が二桁から一桁に減ったという意見もありましたけれども、1日延ばしにすることによって、行けたとしても、生涯というスタンスで見た時に、やっぱり高校で不登校にまたなったというようなこともあるので、人生というところで見ていってもらいたいと思うんですね。

 今までも出てきましたけれども、不登校対策というものに当事者の意見だとか、民間の団体の感覚を取り入れていくということはとても大事なので、不登校対策検討委員会にはぜひそういう人を入れて検討していただきたいということと、公募によって民間の人を入れるということがとても大事かなと思うんです。

 それとあと、先程知事が言われた、教育そのものの問題と、その地域とか、いろいろな複合的な意味でというところで、民間はサポートプランがあったわけですが、もう今は、財政的なことでは全く保障されなくなってしまって、市町村でやってもらいたいというふうになると、広域でやってきたものはとてもどこも受け入れ手がなくて、どこの地域のサポートセンターなり、民間の人達も行政の支援が得られなくて、もうほとんど心がなえて、絶望的な感じで、意欲を失ってフェードアウトしていくみたいな状況になっているんですね。

 だから、この地域の資源をなぜこんなに、お金でなくてやりたいと言っている人達を活かしていくという、そのためにしっかり予算をつけるというスタンスをとっていただきたいというふうに思います。

 支援員の加配にしても、いきなり3月採用しました4月からどうぞという、何をしていいのかわからないという支援員はいっぱいいるんですね。だからもう夏休み前ぐらいまではしっかり缶詰になって、不登校とは何かという本質的な勉強を、臨床教育学というのも今できていますけれども、そういう勉強を半年ぐらい缶詰でやった後に、資質があるなと思った支援員に関しては家庭訪問を許すとか、そういうふうにしていくことで、本当に子供の立場に立った不登校支援になっていくのではないかと思います。

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 16.発達障害のある子どもへの対応・支援について(その5
【女性(No.16)】

 すみません、保護者の立場からお話させていただきたいと思います。長野県LD発達障害児者親の会、よつばの会の会員です。全国LD親の会に組織をしています。よろしくお願いします。○○と申します。

今、教員の方々のお話を聞いていた時にまず思ったことは、ここに中学校の先生達が来ていたのかということですね。私達いろいろな研修会に出ていきますが、なかなか中学の先生にお行き会いすることがまずなかったこと。うちの子供が中学1年生のLDと、今、ADHDとか自閉症スペクトラムを疑われている彼女なんですが、そこで勉強させていただいていますが、その中で申し上げたいと思います。

 最初にお話をされた、その幼稚園、小中高の連携というところをおっしゃられましたが、ここからまず一言言いたくて、なぜここで保育園が出てこないのかというところなんですね。教育の枠を超えて連携をしていっていただくという時に、幼稚園と保育園の枠組み、厚生労働省と文部科学省というのはわかりますが、幼保というのはやっぱり同じレベルで考えていただきたいということ。幼稚園から、保育園から発見できたその子達にいい療育ができてきた場合に、その連携がかなったときに、その子達が社会に出て行く力がつくのではないかと思っています。

 あと教育という、今日、特化されていますが、この枠をまずはずしていかないと今後の社会性が身につかないと思いました。福祉であり医療であるという、そして保護者という、この4点が連携されなければ今後はなかなか子育てというのは難しいと思うので、まず教育の方々、福祉の方々、医療、そして保護者、当事者としての感じるところをお互いに共有して、子供達を育てていかないと、うちの子達は大きくなれません。

 うちのお姉ちゃんも不登校をしました。今、19歳で元気ですが、それにつけ思うのは、不登校と発達障害、いじめ、全てがつながっているということなんです。まず共有した中で、不登校であれ、発達障害であれ、いじめという専門性を勉強していただくことは大事だと思うんですが、個に向き合っていただくことで子供達はかなり違ってくると思うんです。そんなことを先生方に知っていただきながら、県としてのシステムづくりをぜひお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

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 17.安定した学級づくりについて
【男性(No.17)】

 お願いします。松本市の○○と申します。現在、中学校へ勤務しております。

 今、中学校の課題も山ほど、指摘されているところでありますけれども、例えば学力の問題、あるいは不登校、あるいは生徒指導、あるいはいじめ、それから発達障害の問題と、いろいろな問題があるわけであります。その都度うちの学校でも、先生方と話し合ったり、あるいは本人と話し合ったり、あるいは保護者と話し合ったり、夜、何時間も保護者の方と話し合って、何とか解決をしてきているわけであります。先生方も子供や、あるいは保護者と一緒に涙を流したりして何とか解決に向かおうと努力をしている、そういう一生懸命な先生方が本当に多いわけであります。

 そんな中で、私、感じてきているのは、やっぱり一番大事なのは、学級の安定が一番大事ではないかなということを今思っているわけです。このことは、先程山口教育長さんのお話の中に出てまいりまして、学びの場での安定や緊張感がそのベースになくてはいけないという言葉がありました。学級づくりであります。

 以前、ある県の学校に視察をした時にも、同じことを語られた学校の方がありました。やっぱり学級の安定を学校の中できちんと作っていくことが学力の向上、あるいは生徒指導、あるいは不登校の問題、全ての課題に解決の糸口が見つかってくるというように私は思っているわけです。そのためにも、学校現場が努力すべきことはやっぱりあるわけで、3つ、私は思っているわけですが。

 1つは、やっぱり教師の授業力向上、そして指導力向上。2番目に、やっぱり子供と向き合う時間の確保。一人一人の子供のニーズにきちんと応えていく先生。3番目に、校内の職員間の連携、校外の連携、これがやっぱり必要だと思っています。

 しかしながら、その学級の安定を作るためには、やはりどうしても物理的な問題がどうしても必要になりまして、本校も今、全クラス1学級36人~38人のクラスで勉強しているわけでありますが、本当に、先生方が一人一人に目をかけていくには、若干の厳しさもあります。

 そういった意味で、こまやかな指導をするために少人数の加配、あるいはそういった選択活用型の教員配置、あるいは中学の30人規模ということをぜひ、話を戻すようですが、ぜひ実現に向けてご努力いただければありがたいと、そんなふうに思います。以上です。

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 18.30人規模学級の導入について(その2)
【女性(No.18)】

 長野市の中学3年生の子供を持つ親です。

 30人規模学級が来年度から始まるという話を聞きまして、それをぜひともお願いしたくて、私は今日ここに来ました。私の子供はこれで卒業してしまうんですけれども、私の子供が小学校に入る時に、ちょうど小学校の30人規模学級が始まりまして、30人しか経験がなく中学に入りました。中学に入る時にとても心配しました。30人から40人になってどうなってしまうのかと、ぜひとも、本当に入る前に30人規模学級が実現すればいいなと思ってきて、今に至っているわけですけれども。子供に、30人から40人になったらどうだったと聞いた時に、40人のほうがクラスは明るくなった、ただ、授業に関してはよく見てもらえなかったという、今になってそういう言葉を聞いたんですね。ということは、やっぱり人数が少ないほうが授業はきちんと教えてもらえる、先生の目が届いているんだなということを本当に思います。

 今、私の子供の行っている学校は40人近くの、38人、39人の学級が7クラス、2年生、3年生7クラスで、1年生が8クラスある、そういう大きな中学校なんですけれども、やはり人数が多いということは、子供にとって本当に安心できないというか、気を使う学校ということだと思うんです。子供に、その40人と30人、どこが大変かと言ったら、やっぱり少ないほうが楽だと言ったんですよ。楽だというのは、やっぱり気を使わなくて済むということだと思います。

 クラブ活動にしても、多いクラブでは80人近くの子供たちが同じクラブ活動をしていて、その中でレギュラーになれる子供というのは本当にわずかで、レギュラーにならなければ自分はどうなんだ、ということを子供達が思っているとしたら、本当に子供達、学校の中でとてもつらい思いをしているんだと思います。

 今、子供達、自己肯定感が本当にないという話を聞くんですけれども、授業、あるいは学校の中で、自分を主張できるところがどのぐらいあるんだろうかと思います。子供達、思春期ですので、いかに学校の中で目立たないようにするかと考えているんです。目立つとやっぱりいじめに遭う、何か言われる、そういうことを思っている子供達が、何かあった時に、やっぱり不登校になってしまったりとか、あると思うんです。

 私たち親にとってみれば、親友というのは本当に何でも話せるものだと思っているんですけれども、今の子供達、親友には重い悩みを話してはいけないと思っているんです。そんな子供達がどこで自分のストレスを発散するのかと、本当に親としては気を使うところで、学校というのが本当に安心できる場であって欲しいですし、ストレスを持たないようにできるようになって欲しいと思います。

 先程30日以上休んだ子を不登校というふうにするというふうな話がありましたけれども、学校に行きたくないから2、3日休んで自分が元気を取り戻してからまた学校に行くという子供達もいます。そんなことを考えると、やはり30人になって、子供達が友達とも、先生とも信頼関係が持てて安心できる場に学校をして欲しいと思います。以上です。

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 19.発達障害のある子どもへの対応・支援について(その6
【男性(No.19)】

 飯田市で教員をやっております○○です。現場の中でやはり発達障害の対応について、当たり前のようにされているということで、その子達を困らせていることがたくさんあると思っています。

例えば自分の頭で考えなさいということを言われて、何をすればいいかわからないと立ち歩いてしまう、そういう子も見ています。そういった中で、教員同士で、教員で研修、発達障害の研修をする必要があると思っています。

 それに何より有効になる冊子がここにあって、2007年夏休みの自由課題というのがあるんですが、これは長野県内のある小学校6年生、男の子が、発達障害の子なんですが、自分の障害について書いた冊子です。少し読みます。

 研究、発達障害についてやろうとした理由。『僕は僕の障害についてみんなにわかってほしいとずっと思ってきました。でも、障害から起きる僕の問題行動のため、嫌われ者になっただけでした。障害のことをわかってもらうことはできませんでした。小学校6年間、へんてこな障害のためにずっと苦しかった。自分でどうにもならないのにわけわかんなかった。だから、みんなにわかってもらえないのなら、先生方には伝えようと思いました。』

 この子は、小学校6年間で受けてきた事例の中で、自分がこういう場面に困った。こうすればよかった。そういうことが書かれています。例えばADHDの特徴を持っているので、こういうことが書いてあります。『いつもうるさいと言われる。お願いだから、授業や話し合いが順序よく進むことをとても願っています。待つことは一番たいへんです。』こういうふうにして欲しいと、先生方にはこうして欲しいと、そういうことが切実に書かれています。

 アスペルガーのことについても書かれています。『相手の気持ちのことがわからないし、うまく会話ができず、いやなことを言ってしまう。やりたくてやったわけではないのに僕自身がきらわれてしまう。』そういったことを受けてきたということです。

 これをぜひ、県への要望なんですけれども、長野県内全ての学校に配布して、この冊子をもとに、学校で特別支援の研修をしていただくということができれば、何よりもこの発達障害の子供達の救いになると思っております。ぜひお願いします。

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【長野県知事阿部守一】

 予定の時間をちょっとオーバーしてしまったので、もしご予定がある方は抜けていただいても差し支えありませんし、時間的に大丈夫だという方は、いましばらくおつき合いいただければありがたいと思います。

 まず、長野市でお子さんが発達障害だという方のお話で、親とか保護者の意見を聞く場をつくって欲しいと。

 これはまず、ちょっと今日、こういう場でなかなか時間が足りなかったので、また教育をテーマにタウンミーティング、山口さんと一緒に継続的にやらなければいけないというふうに思っています。今日はちょっと、まだ発言できなかった方は、そこの場でもいいですし、ちょっとそんなに待っていられないという人は、いろいろ県も、ガバナーあてのメールというのもありますし、あと教育委員会、いろいろ今日出たご意見の中に、例えば研修とか教員の配置のあり方とか、そういうものについては教育委員会から予算要求が出ていますので、それに対して、例えば、いやもっと教員をやっぱり配置すべきだというのは、パブリックコメントを今やっています。ぜひそういうところに、まず人を増やす必要があるのではないかとか、あるいは逆の意見もあるかもしれませんし、増やすんだったらこんなこともやったらいいのではないかと。いろいろ、様々なご意見、私はちょっと長野県に対しての、実はパブリックコメントをやっているにもかかわらず、何か本当に反応がいつも少ないなと思って残念に思っていますので。ぜひそういうところでも、ご意見を出していただければ、それを受けて、また教育委員会と私が予算の議論をするときの参考にはさせていただきたいと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。

 ぜひ、県としてもこういう場を作りたいと思いますし、これは山口さんのほうでぜひ、現場に近いところでも関係、地域の方とか保護者の方とか、今でもやっているところはあると思いますけれども、そういう場をぜひ積極的に作ってもらうとありがたいというふうに思います。

 それから、○○さん(No.14)のほうからは、もっと民間経験をしたり、あるいは民間と交流したり、当たりはずれがあるなんていうことを言っているようではどうしようもないというお話がありました。これは、この間、民間人校長をやっていらっしゃる○○さんと少しお話をさせてもらいました。ちょっとひところに比べると民間人校長、全国的にどうもあまり、下火になってしまっているなという感じはあるんですけれども、これ教育委員会人事マターになるので、私があまりコメントができないんですけれども。

 これは、私のほうの、知事部局のほうの話とも重なるので、やっぱり私はまず地域の皆さんともっとつながりがないといけないんじゃないかと。これは知事になった時に一番最初にここの講堂で県職員の皆さんにあいさつした時にもお話をさせてもらいました。

 ただ、冒頭言ったように、全て縦割りですよね。教育で頑張っていらっしゃる方も親の方達、保護者の方達は保護者の方達でチームになっていて、学校の先生は学校の先生でチームになっていて、あるいはNPOの人達はNPOの人達がチームになっていて、もっと私はいろいろな意味で横につながって欲しいと思いますし、それと同時に、行政と県民の皆さんももっと垣根を低くして、一緒になって物事を考えるような形が望ましいと思っているので。

 私の人事権が及ぶところはできるだけ、県民の皆さんとフラットな形で議論ができたり、あるいは物事に取り組めるような体制を作っていきたいというふうに思っていますので、この点は教育委員会にもぜひ、今後の課題として持っていただけるとありがたい。また、山口さんに言うだけでは申し訳ないので、今度、教育委員長とか教育委員の皆さんとお話した時にも、少し私のほうからお願いしたいと思います。

 それから、○○さん(No.15)、不登校の関係で、不登校のこと自体をポジティブにとらえなければいけないのではないかというお話だったと思います。

 私は、ぜひそういうふうな環境に長野県全体がなってもらいたいなと思いますけれども、今はどうなんですか、やっぱり学校へ行っていない子は、学校に行くのが望ましい、学校に行かなければまずいと、そういう感じなんですか。どうなんですか。

 ちょっと先程お話があった、検討委員会に民間人の参加をという話とも関連すると思いますけれども、学校教育の観点だけではなくて、私はこの不登校の問題というのは、地域社会全体としてどう考えるかという問題だと思います。その問題、私自身も何か学校へ行くことが全ていいことでは必ずしもないなと、ちょっと私がこんなことを言うとあれかもしれないですけれども。

 あと学校も、やっぱり良い学校と悪い学校とかと言われがちですけれども、その子供にとって良い学校か、悪い学校、適しているのか、適していないか、あるいは学校に限らず、その子供にとっての適切な場所なのかどうかということで、やっぱり人によって違うのではないかと思っています。そういう多様性を私は尊重できる社会、長野県にしていきたいというふうに思っています。ちょっとまた検討委員会のことは、山口さんのほうからお話いただければと思います。

 それから、○○さん(No.16)のほうから、幼保の枠組み一体でという、これは全くそのとおりだと思います。冒頭申し上げたように、公立学校は山口教育長、私立学校は私という感じになっていますし、幼稚園と保育所も所管が国レベルから分かれてしまっているので、本当はそういう壁をなくさなければいけないというふうに思っています。今の制度上、どうしても個別の、別々の対応にならざるを得ないところがありますけれども、子供達にとっては、どこで学ぼうが、どこが居場所であろうが関係ないので、そういうことははずすように考えていきたいと思います。

 来年の4月からは、知事部局に「次世代サポート課」という組織もつくります。子供達に対して縦割りに対応するということがあってはいけないというふうに私は思ってつくりますので、ぜひご意見を踏まえて対応したいと思いますし、狭い意味での教育という枠組みも、冒頭申し上げたように、今までは、とかくこれは教育委員会の仕事、教育委員会の皆さんも、これは健康福祉部の仕事みたいになりがちなところがあると思いますけれども、そういうことはどんどん変えていきたいと、一緒になって取り組むような形にしていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

 それから、○○さん(No.17)のほうから、学級の安定が大切ということで、これはまさにちょっと教育委員会のほうで、どうすれば学級が安定するか考えていただければと思います。

 あと後半、少人数学級の話に、また冒頭の話に戻りましたが、これから私自身は、教育委員会からの要求を踏まえて考えますけれども、今日、皆さんからいただいたご意見も十分、尊重しながら対応していきたいというふうに思います。

 それから○○さん(No.19)のほうから、発達障害の研修の話がありました。これは先程も発達障害の子供達に対しての知識とか対応とか、どうも皆さんとお話する中で、まだまだ改善すべき点がいっぱいあるのではないかというふうに思いますので、そうした中でどういう伝え方、どういう全体としての対応力のアップをしていくかということについては、これも教育委員会とよく相談したいというふうに思いますが、今よりは確実に前進するように頑張りたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

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【長野県教育委員会教育長山口利幸】

 多くの意見を頂戴しました。私なりに今日いただいた教育委員会関係の意見をまとめますと、現場で子供達の教育活動に必要な環境を整えていくというふうな観点から、多くの方から、量においても、それから質においても、教員の充実というものの声が非常に多かったというふうに感じました。

 量的なものについては、これはいろいろな形でもちろん話題になったわけでございますが、質の面では、どういう形でその質を担保するのかと、専門性はどうなんだというようなことで、特に発達障害に関する要望、あるいは不登校に対する要望等々、頂戴しました。

 目の前にいるその困り感を持っている子供に対する具体的な研修でありますとか、あるいは幼保小中高、私、ちょっと幼稚園だけに限定したような言い方をしたら大変申し訳なかったんですが、決してそんな意識はございません。幼保小中で考えております。そういったところからずっと一貫して学校を超えて、きちんと接続して、子供達が困らないような感じを作っていくと、こういったこと。そこには当然、教育はもちろんでありますけれども、福祉分野、あるいは医療分野、あるいは様々な関係者が連携しなければならないというご指摘。あるいはまた、教員の質を担保する上で民間に学べというふうなご意見も頂戴いたしました。あるいは、NPOとの連携が、教員の質を高めていく上でどうしても必要だというご意見も頂戴いたしました。

 様々なご指摘をいただきまして、これをどういう形で施策の中に生かしていくかというふうなことをしっかり考えていきたいと思っておりますし、また、知事部局と連携なくしては進まない部分のご要望等もたくさんいただきましたので、こういう点につきましては、また知事としっかりご相談申し上げたり、説明申し上げてご理解いただいたり、一緒にやっていくものについてははっきりさせていきたいと、こんなふうに思っているところでございます。

 一人一人にお答えしないという形で失礼でありますけれども、全体を通して、私の受けた印象を申し上げてまとめとさせていただきます。今日はどうも大変ありがとうございました。

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 知事あいさつ
【長野県知事阿部守一】

 本日は長時間にわたりまして、大変ありがとうございました。まだまだ皆さんと意見交換しなければいけない課題、多くあると思いますので、ぜひ引き続き、こういう機会は作っていきたいと思いますので、また、ご参加いただければと思います。

 今日出た意見、様々ありますけれども。一つは、学校の仕事をもっと整理しなければいけないのではないかという話があったので、これはぜひちょっと教育委員会で取り組んでもらいたいと思いますし、あと発達障害、あるいは不登校、子供達が本当にいろいろな課題に直面している中で、専門性ある対応ということをしていく必要があるんじゃないかなというふうに思います。

 今日、学校の先生方大勢ご参加いただいているので、これは私自身も公務員であるからには、やっぱり地方公務員としてのプロフェッショナルということで頑張っていかなければいけないと思っていますし、ぜひ学校の先生方、これは地域の人たちから、あるいは保護者、親から見れば、教育のプロフェッショナルということでありますから、ぜひその専門性をさらに磨きをかけていただいて取り組んでいただきたいと思いますし、そのプロフェッショナルとして仕事をする上で、これはやっぱりおかしいんじゃないかとか、これは余計だとか、これは問題だということがあれば、どんどん教育委員会なり私のほうに言っていただければ、一緒になって対応をしていきたいというふうに思います。

 それから、全体として、今日はこういう形で、私と山口教育長が前に出て何か皆さんのご質問とかご意見にこたえる形になっていますけれども、本当は、皆さんと丸テーブルになって一緒の立場で、私だけが頑張ってもできません、山口さんだけが頑張ってもできません、今日、お集まりの皆さん一人一人と私たちが一緒になっていい形で協力関係ができてこそ、本当に子供達のための仕事が、我々もできるし、皆さんもできるというふうに思いますので、ぜひ、次回以降は意見のやりとりではなくて、一緒になって、一つの課題について知恵を出して、どうしていこうかというふうに考える場にしていければというふうに思っておりますので、どうぞご協力をよろしくお願いいたします。

 本日はどうもありがとうございました。

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