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更新日:2013年8月18日

平成23年2月8日 県政タウンミーティング資料

テーマ:『地域で支える子育ての推進について』

 

日時・会場

平成23年2月8日(火曜日)14時~16時

 

ひとまちげんき・健康プラザうえだ 多目的ホール

会議録

 

本文

 事前説明
【司会】

 本日はお忙しいところ、「県政タウンミーティング」にご参加をいただきまして、誠にありがとうございます。私は本日の司会進行役を務めさせていただきます、長野県総務部広報課の青木弘と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 これから「県政タウンミーティング」を始めさせていただきますが、本日の進行につきまして、私から事前にご説明をさせていただきます。最初に阿部知事からごあいさつを申し上げます。そのあと皆様方からご意見を伺ってまいりますが、意見交換に先立ちまして、県の取り組みにつきまして、県の担当者からご説明をさせていただきます。そのあとで意見交換ということに入らせていただきたいと思います。

 本日はあらかじめご案内をいたしておりますように、「地域で支える子育ての推進について」をテーマにしております。テーマに沿った意見交換を行ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 この後ご発言を希望される方は手を挙げていただきたいと思います。私のほうからご指名をさせていただきます。係の者がマイクを持ってまいりますので、差し支えない範囲でお名前、それからご住所、あるいは活動されている団体名等をおっしゃっていただきまして、ご発言をいただければと思います。

 何人かまとめていくということもございますが、関連するご意見をいただいた場合は、関連の方が終わったところで一旦区切りまして、それぞれにご回答申し上げるようなことで、繰り返して進めてまいりたいと思っております。

 本日はせっかくの機会ですので、できるだけ多くの皆様方からご発言を頂戴したいと思います。恐れ入りますが、ご発言の際は、要旨を簡潔にお話しいただきますようお願いいたします。

 それから、本日のこの集会の会議録でございますが、お名前などの個人情報を除くなどいたしまして、後日、県のホームページで公開をさせていただきます。あらかじめご了解をお願いしたいと思います。

 最後に皆様のお手元にお配りしました資料でございますが、このあと県からの説明の際にご覧をいただきます資料と一緒に、タウンミーティングに関するアンケート用紙を配布させていただいております。

 アンケート用紙につきましては、今後の参考とさせていただきたいため、お手数でもご記入をいただきまして、会議終了後、出入り口付近に用意いたします回収箱に入れていただきますよう、あわせてお願い申し上げたいと思います。

 少し長くなりましたが、私からは以上でございます。それでは知事、よろしくお願いいたします。

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 知事あいさつ
【長野県知事 阿部守一】
 皆さん、こんにちは。今日は何かとお忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。

 「県政タウンミーティング」、今日で5回目ということであります。私は、昨年の選挙の時からずっと言っているのは、県民主権の長野県を実現しましょうということでお話をしてきております。県民主権といっても、中にはよくわからないなというところがあるかもしれません。本当に皆様一人一人が主権者であります。日本の国は国民主権でありますし、皆さんの思いとか、皆さんの願いが形にならなければ本当に民主主義が機能しているのかなというふうに思います。そういう意味で、私は県民主権の長野県をつくりますというのは、皆さんの考え方、そして皆さんの思いが形になる県政をぜひつくりたいということであります。

 そのためには、実は、大きく2つほどしていかなければいけないと思っていまして、1つが国と地方、あるいは県と市町村の役割分担ですね。

 今はほとんどのことは国が決めて、あるいは国が決めていない部分でも、お金は国が持っているので、皆さんの税金は税務署経由で国へ入って、そこから県とか市町村にめぐりめぐって来るというお金が非常に多いです。それは税収もどんどん伸びて、社会全体が拡大している時はそういう仕組みでよかったのかもしれないですけれども、今は人口が減って税収もどんどん右肩上がりで増えていない中で、皆さんが身近なところで本当に必要としていることを実行するためには、そういうお金の流れ方ではダメですよね。

 ダメですというのは、要するに一遍国に行けば、国から中途半端な規制とか制約がかかって、皆さんが本当はこういうサービスをして欲しいとか、あるいは、もっとこういう施設を造って欲しいと思っても、国の決めたルールですから、それはできませんという話になることが非常に多い。そういうことを変えるためには、やっぱり国と地方の関係、地方分権を進めなければ皆さんの声は本当に届かないと思っていますので、それをぜひやっていきたいと思います。

 それからもう一つは、私は今、県知事の立場ですから、市長さんもいらっしゃいますけれども、地方自治体と皆さんとの距離ですね、垣根をなくさなければいけないと。

 今日もこういう形でやらせてもらっていますけれども、とかくもう完全に対立、向き合い型みたいな話になってしまって、何か私はいつもご要望を承る側で、県民の皆さんがいつも要望をする側みたいな形になってしまっていますけれども、でも、そういうことだと、私は物事がうまく進んでいかないのではないかと実は思っています。

 私は知事ですから、知事としてできることを、もちろん責任を持って取り組んでいきたいと思っています。さっきも県の職員に話をしていたんですけれども、知事とか県だけでできることというのは限界があります。皆さんから選挙で選ばれておきながら限界がありますなんて、そんな白旗を上げたようなことを言ってしまってはいけないかもしれませんけれども。

 本当に一人の子どもが幸せに育つためには、それは行政も力を発揮しなければいけない部分もありますけれども、だけどもっと身近な人達と一緒になって取り組むとか、NPOの人達と一緒になって取り組むとか、あるいは、県と市町村も同じ方向を向いて進んでいるとか、そういうことを抜きに知事だけ頑張ったとしても、県だけ頑張ったにしても、いい方向には行かないわけであります。

 私はまず県民の皆さんと、できるだけ要望は共有化したい。率直な対話をして、本当に皆さんが思っていることを県としてしっかりと受けとめて形にしていく、そういう県政をつくっていきたいと。まだ、県として改善しなければいけないこと、改良しなければいけないこと、山程ありますけれども、そういう思いで取り組ませていただいています。

 今日は手話通訳と、私、早口で申し訳ありませんけれども、要約もしていただいています。これは、私としては県として、耳が不自由な方に対してもやっぱりちゃんと情報を共有していくことがまずは重要だということで、こういう取り組みをさせてもらっています。

 いろいろな場面で、まだまだ県の取り組み、改善するべきことはあるんじゃないかという点もあろうかと思いますけれども、一歩一歩着実に改善して、ぜひ皆さんと我々長野県、長野県庁が本当に同じテーブルを囲んで、子ども達をどうするか、お年寄りをどうするか、そういうことを議論できるような形にしていきたい。その一環として、このタウンミーティングをやらせていただいていますので、ぜひご理解をお願いしたいと思います。

 それから、若干、私のほうから宣伝をさせていただきますと、私は教育・子育て先進県ということで、教育再生をやっていきますということを選挙のときに訴えてきました。

 この4月から「次世代サポート課」という組織を知事部局、知事部局といっても皆さんよくわからないので、県庁の組織の中、私がオールマイティではない組織がいろいろあったんです。例えば警察の皆さんには警察本部長がいますけれども、その上には公安委員会の皆さん、そこは私が直接指揮命令を下しているわけではないですね。それと同じように、教育も教育委員会があって、そこは教育委員の皆さんがいろいろな議論をして方向性を決めているので、私が教育の中身までああだこうだと口を出すと、それは教育委員会の権限を侵しているのではないかという話になりかねないところなんです。

 しかし、そうは言っても、私が責任を持っている福祉の分野とか医療の分野とか、そうした部分と教育というのは密接不可分な関係であります。先程も発達障害の子どものお話を伺ってきましたけれども、発達障害の子ども達に対しては、ただ、学校に行っているから学校だけが対応すればいいという話ではなくて、これは医療の側面、福祉の側面、地域全体で支えていかなければいけないわけでありまして、そういう意味で、知事部局と教育委員会というのは一緒になって取り組む必要がある。

 そういう調整役も組織として考えていきたいと思っていますし、あと、本当に困難に直面している子ども達、若者達多くなっていますので、「子ども・若者応援計画」というのを、そこの課で新しく作っていきたいというふうに思っています。

 また、子ども達がいろいろ、虐待の問題とかいじめの問題とか、様々な課題があるんですけれども、「子どもの権利条例」というのを今度作っていこうというふうに思っています。私は、法律だとか条例だとかというものを作って、たちどころにそれで世の中が良くなるとはあまり思っていないんです。

 だけど、条例なり法律なりを作るプロセスを大事にして、そして、作ったのを本当に県民の皆さんと一緒になって実行していくということができれば、非常に効果が上がるというふうに思っています。まだこれから検討をするので、ぜひ条例の検討について皆さんの声を反映していきたいと思っていますので、どんどん参加をしていただきたいと思っています。

 それからもう一つ、長野県、今、中期5カ年計画に基づいていろいろな事業をやっているんですけれども、知事も代わったし、いろいろな社会環境も変わっているので、私は前倒しで5カ年計画の見直しをしていきたいということで、今、総合計画審議会というところで新しい計画策定に着手してもらっています。

 県民の皆様方から意見を募集していますので、それから、またこういう場もこれから作っていきたいと思いますので、ぜひ積極的に声を出していただきたい、積極的に意見を入れていっていただきたいと思います。

 実は昨日、23年度予算案の発表をさせていただきましたけれども、まあ、県民の皆さんから来た予算に対する意見は70数件で、昨日、夜、若者達と語り合ったら、いやそんなことをやっているなんて知らなかったということで言われました。

 まだまだ、我々県から皆さんへの情報は弱いなというふうに思いましたし、ただ、そういう関係が続いてしまうと、なかなかいつも県民の皆さんと我々県政は微妙にその意識が違うまま行ってしまうことにもなりかねないので、それだと、本当に県の職員はまじめに一生懸命やっている職員が大勢いるわけで、何となくそういうところで微妙に食い違ってしまうと、我々県の職員にとっても不幸ですし、もとより県民の皆さんにとって最大の不幸であると思いますので、ぜひ、どんどん積極的な意見を言っていただきたいと思いますし、また来年度も事業仕分けをやっていきたいと思っています。

 事業仕分けも、私は県民の皆さんに県政に参加していただけるいい機会だと思っています。こんな事業を見直したら、こんな事業は問題があるのではないかというのをぜひどんどん提案をしていただきたいというふうに思います。

 ちょっと私が冒頭にしゃべり過ぎてもいけませんけれども、そういういろいろなことを行いながら、皆さんと一緒になって、この長野県を本当に元気な県に、そして、子ども達も、年をとっても安心して住み続けることができる長野県をつくっていきたいというふうに思っていますので、ぜひご参加とご協力をお願いしたいというふうに思います。

 私からはそういうことをお話し申し上げて、ぜひ今日は忌憚のない意見交換でいい場になることをお願い申し上げて、私のあいさつといたします。ありがとうございます。

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【司会】

 それでは、これより意見交換に入りたいと思いますが、その前に、本県の子育てに関わる取り組みにつきまして、2名の担当課長がまいっておりますので、それぞれご説明をさせていただきたいと思っております。

 最初に全体像につきまして、企画部企画課長の島田よりご説明をさせていただきます。お願いいたします。

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 <県からの説明>

説明資料は、こちらからご覧下さい。

 資料1(PDF:1,111KB)

 資料2(PDF:576KB)

 資料3(PDF:231KB)

 

【企画課長 島田伸之】

 皆さん、こんにちは、企画部の島田でございます。企画部の企画課ということで、今、知事からのあいさつにもございましたけれども、主に県の総合5カ年計画というようなことをやっているセクションでございます。

 私から申し上げるまでもなく、実は子育ての支援というのは非常に行政、私どもの行政からすると、例えば保育とか、そういうセクションの仕事もあるし、それから学校教育というところもありますし、それから医療ですね、当然、安心して子どもを産むことができるという、その医療というのも当然絡んでくる。非常に幅広い分野がこの子育て支援の取り組みに関係をするという意味で、私どもの企画部がこの子育て支援、全体的な、役所言葉で言いますと、総合的な調整というのをやらせていただいているわけでございます。

 そういったことで、私どもかかわらせていただいているわけでございますけれども、お手元にこういう冊子が置いてあるかというふうに思います。これは「みんなで支える子育て安心県・ながのをめざして」ということで、長野県の子ども・子育て応援計画(資料1(PDF:1,111KB))というものでございます。これは昨年、実は策定をした計画でございます。

 1ページ、お開きいただきますと、開いていただいた2ページからの右下のところに、ピンクのお日様のようなマークが入っているかと思いますけれども、これが実は県民会議の、子ども・子育て応援県民会議という会議のシンボルマークでございます。これは「NAGANO」という、これを図式化したものでございますけれども、ながの子ども・子育て応援県民会議という、実は県民会議を持っております。

 これはどういう思いからかと言いますと、先ほど知事からも申し上げましたけれども、やはり子育て、その地域での子育ての支援・応援というのは、行政だけ頑張ってもなかなかうまくいかないという現実がございます。

 したがいまして、その地域でいろいろ活躍をされている、例えば公民館活動をされている人達とか、それから育成会みたいなことをされている人とか、それからあとは民生委員さんであるとか、それから地域で子育てサークルをやっていらっしゃるようなNPOの皆さん達、それから経済団体、地元で言いますと例えば商工会議所の皆さんとか、いろいろな方に、もちろん市町村にも入っていただきまして、今日はこの場にもおいでをいただいておりますけれども、上田市の関部長さん以下、上田市の皆さんにもそのメンバーに入っていただいて一緒に、実はその地域で子育て、それから全体としてどうやって社会全体で子育てを応援していくんだということから、それぞれテーマごとにワーキンググループを作って、その中でいろいろ議論をすると、一体的な取り組みにつなげるといったようなことを進めております。

 現在、次のページをお開きいただきますと、結婚から、最後みんなで支えるというところまで、すべてのライフステージのいろいろな取り組みを、先程申し上げました、いろいろな皆さんと手を携えてやっていくということが大変重要だというふうに思って、取り組んでいるところでございます。

 そういったことから、例えば今日お持ちをいたしました、この「子育てNao」という冊子(資料3(PDF:231KB))をちょっとご覧いただきたいと思いますけれども、「Nao」という雑誌があります。これは書店で売られている雑誌でありますけれども、そこの中に、「子育てNao」ということで、ご覧いただきますと、いろいろな子育ての体験であるとか、それから行政であるとか、いろいろな団体の皆さんのいろいろな、ここに行けばこういう情報が得られるとか、こういう支援がありますよとか、といったようなことも含めて、実はNaoの編集部の皆さんの協力を得て、Naoの雑誌の中に一緒に入れていただいたということであります。

 これを増刷させていただいて、本年度でございますけれども、子どもさんをお持ちの県内の全家庭に配布をさせていただいたということです。そういったことで、民間企業も含めて、いろいろなご協力をいただこうと、いただかなければいけないということで、先程の県民会議を中心に取り組んでおります。

 例えば、17ページをご覧いただきたいんですけれども、ながの子育て家庭優待パスポートで過ごす休日ということで、これはご案内かもしれませんけれども、これは企業や商店の皆さんのご協力を得て、市町村で18歳未満のお子さんをお持ちの家庭に、子育て家庭の優待パスポートということで配布をさせていただきまして、それに加盟をいただいた企業や商店には、そのパスポートをお持ちの皆さんに何がしかのサービスをしていただくと。5パーセントの割引とか、そういったものが多いわけでございますけれども、こういったことも新たにスタートをさせていただいております。

 これは、それそのものはあまり大きなことじゃないかもしれませんけれども、私どもの思いからすれば、各企業や商店の皆さんに、子育て家庭を応援していただくということをやはり形でお示しをしていただこうと。子育て家庭の皆さんには、地域からこうやって応援をしていただいているということをまさに実感をしていただこうということでスタートをした取り組みでございます。おかげさまで、この上田市等、上田市も含めて県内に大分広がってまいりまして、現在、県内の大体80%ぐらいの子育て家庭をカバーできるというところまで来ております。

 それからもう一つ、今日お持ちした、「もっと子どもと話をしませんか。みんなで支える編」(資料2(PDF:576KB))という、こういうパンフレットもございます。それで、見開いていただきますと、右側のところをちょっとご覧いただきたいと思いますけれども、あなたの町の子育て応援というようなことで、岩村田の商店街振興組合さんが、もうこれはマスコミ報道も随分出ておりますのでご存知かもしれませんけれども、岩村田の寺子屋塾とか、子育てお助け村ということで、やはり地域全体で子育てを応援していこうというような取り組みが随分県内にも出てきております。それから、この下は、諏訪のすわ子ども文化ステーションさん、NPO法人でございますけれども、取り組みを紹介してございます。

 それから、1枚おめくりいただいたところに、当上田市の子育て家庭応援事業実行委員会ということで、先程私が申し上げました、県民会議と似たような地域の組織をつくっていただいて、地域の皆さんと一緒に取り組んでいこうというようなことで、私ども取り組んでおります。

 まだまだ、はっきり申し上げてスタートしたばかりで、十分なというふうには私ども思っておりませんけれども、ぜひ皆さんのお話もお伺いをしながら、皆さんとともに子育てを応援していくといったことに取り組んでまいりたいというふうに思っております。

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【司会】

 それでは続きまして、健康福祉部のこども・家庭課長の金原よりご説明させていただきます。

 

【こども・家庭課長 金原健次】

 ご紹介いただきました、健康福祉部こども・家庭課長の金原健次と申します。よろしくお願いをいたします。

 私どもの課では保育サービスに関わる事業、ひとり親家庭に対する支援事業、児童虐待あるいは児童相談所の運営に係る事務の所管、それから母子保健事業ということで、主に、大きく分けて4つの事業を所管しています。

 私のほうから、4点ほどご説明を申し上げたいというふうに思います。先程島田課長がご紹介をいたしました、ながの子ども・子育て応援計画のその概要版(資料1(PDF:1,111KB))の、まず5ページをお開きをいただきたいというふうに思います。

 そこの一番下に、4の母と子の健康づくりへの支援という項目がございます。これに関連した部分で、ここには記載をされてございませんけれども、1歳6カ月健診とか、あるいは3歳健診、あるいは各種予防接種などが行われずに、状況が十分に把握できていないというご家庭がございます。このようなご家庭に対しましてはさまざまな課題があるというふうに、私どもは考えているわけでございますけれども、実際には、必要な支援が十分に行き届いていないという実態がございます。

 来年度に向けて、私ども、長野県児童虐待DV被害者支援連絡協議会というものを設置してございますが、ここに分科会を設けまして、事業の実施主体であります市町村と協力をいたしまして、そういった支援の行き届いていない家庭のフォローアップができるように対策を進めてまいりたいというふうに考えております。

 次に、6ページをご覧いただきたいと思います。一番上から2番目に、要保護児童・ひとり親家庭等が自立するための支援という項目がございます。私ども、先程ご紹介をいたしましたように、児童相談所の所管をしてございます。

 本年度、22年度でありますけれども、4月から12月までに、児童相談所が虐待事例として対応した件数は551件というふうになってございます。平成21年、昨年度の1年間で、対応した件数が517件ということで、これを既に上回ってございまして、同じ時期の、昨年の時期と比べますと1.65倍というような形で増えている状況にございます。このため、来年度は職員を増員するとともに、中央児童相談所の移転改築工事を進めて、相談体制の充実を進めていきたいというふうに考えているところでございます。

 次に同じページの一番下、8の多様なニーズに応じた保育サービス等の提供についてでございます。これらは事業の実施主体である市町村の事業に国や県が補助をしているものでございます。これに関連いたしまして、現在、国におきましては、子ども・子育て新システム検討会議におきまして、幼保一体化を含めて、次世代育成支援のための包括的・一元的な制度とするべく検討をしているところでございます。

 このシステムは平成25年度施行を目指すこととされておりますが、具体的な制度設計に当たりまして、すべての子どもに質の高い幼児教育、保育を保障して、社会全体で子どもの成長、発達を支えるという理念が実現できるように、私ども県といたしましても、国へ要望しているところでございます。

 最後に、知事のあいさつにもございました、子どもの権利条例についてでございます。ここには記載がないわけではありますけれども、来年度は、この条例の当事者である子ども達に対するアンケート調査をいたしまして、子ども達の心が、常日頃心に思っていること、あるいは考えていることを集約させていただくとともに、子どもにかかわる様々な立場の関係者によりまして検討会を開催をいたしまして、条例の目指すべき方向性を検討したいというふうに考えているところでございます。

 

【司会】

 それでは、これよりご意見を承ってまいりたいと思っております。どなたからでも結構でございます。また、どんなことでも結構でございますが、どうぞお手を挙げていただきまして、お寄せいただければと思いますのでよろしくお願いいたします。

 

(以下、司会の発言は省略)

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 1.発達障害児への支援について(その1)

【男性(No.1)】

 TOSSというサークルで、長野県では○○先生から指導をいただいている○○という者ですけれども。

 発達障害の子ども達への外部の支援や内部の支援への政策というか、対策を教えていただけませんか。外部の機関とか、そういう支援の。

 

【長野県知事 阿部守一】
 内部や外部というのはどういう意味ですか。

 

【男性(No.1)】

 学校の内部・・・

 

【長野県知事 阿部守一】
 学校の外と中ですか。これはちょっと発達障害の子ども達に対する支援は、まだまだ不十分な点がいっぱいあるんじゃないかと私は思っています。

 TOSSの皆さんとも、TOSSというのは何と説明すればいいんですか。

 

【男性(No.1)】

 Teacher's Organization of Skill Sharing

 

【長野県知事 阿部守一】
 ちょっと聞いてもよくわからない、先生方、学生も一緒なんですか。その授業のスキルを共有していい方向に持っていこうと、そういうことですよね。

 TOSSの皆さんともいろいろ話をしてきていますけれども、学校の中の話で、このあいだ実は、ある長野市内の小学校のところで模擬授業をやるのを見せてもらいましたけれども、すばらしい授業だったです。

 発達障害の子ども達、今、学校の中、それから学校以外のところで応援していかなければいけないんですけれども。

 一つは、学校は先生方もそれぞれに問題意識を持って取り組んできてもらっているけれども、もう少し方向をカチッとして教育の仕方、教え方、そうしたものを、技術的な面も含めて徹底していかなければいけないのかなと、私は思っています。

 これはまた教育委員会の話なんで、教育長が一緒のほうがいいのかもしれないので、また教育委員会と一緒に話、このあいだ、昨年末は教育委員会、教育長とタウンミーティングをやったんですが、そう私は思っています。

 発達障害の子どもに対しては、東京の中野区の昭和学園というところがあって、一遍、見せてもらいに行ったんですけれども、すごいですね。発達障害の子ども達が集まって、遠くからは、東京の中野坂上にあるんだけれども、南アルプス市からも通っていてという、そこの先生の努力たるやすばらしい並大抵のものではなくて、私も一緒に半日ぐらい、しばらくいましたけれども、子ども達に対して、ちゃんと気をそらさないんですね、ぐいぐい引っ張っていく。やっぱりああいうスキル、それから情熱というのがやっぱり学校の先生方には必要な部分だなというふうにつくづく思いました。

 学校外の話ですけれども、これも医療的な側面も含めて、いろいろな取り組みをしなければいけないので、今、北信のほうでチームを組んで、幼稚園とか保育園とか学校とかを回って、発達障害の子ども達を観察して、子どもに合った対応ができるように取り組んでいます、あとは駒ヶ根のほうは3歳児健診をやったりとか、いろいろな早期発見、早期対応をしていかなければいけないという課題があると思っています。

 また、取り組んでいるところは取り組まれているけれども、まだ全体としては必ずしも十分ではないというふうに思いますので、全県的にどういう仕組みを作っていくかというのは、今年よく考えて具体的な形を作っていきたいというふうに思っています。

 それと同時に、県立病院機構へこども病院とか、駒ヶ根の心の医療センターとかがありますけれども、そういうところで、医療的な側面での発達障害の子ども達への対応というのも一層強化していこうということになっているので、何と言うか、本当に子ども達を支えている人達というのは大勢、関係者がいるので、学校の先生もお医者さんも、あるいは保護者も、地域の人達もみんなで協力体制を組んで取り組んでいけるようにしていこうというふうに思っています。 

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 2.県職員の住民自治リーダーについて
【男性(No.2)】

 知事さんにおかれましては、予算編成の激務の中、また、こういったお時間をとっていただいてありがとうございます。私、長野市からまいりました。12月26日の会にも参加させていただきまして、とても有意義だったと思いまして、今日また伺いました。

 本日のテーマは「地域で支える子育て」ということで、知事さんには、県の職員の長としてお願いいたしますけれども、県の職員の皆さんはみんな行政のプロです。その行政にプロの方に地域の住民自治協とかのリーダーになっていただきたいと思います。

 それで、特に退職された県の職員の方にリーダーになって、子育てとかそういうことをしていただきたいです。

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 3.児童公園の遊具について
【男性(No.3)】

 ○○学校の○○と申します。たびたびどうも。

 では、私のほうから、皆さん、見にくいので具体的なことを、2.5点言いますね、具体的なことを。

 1点は児童公園の遊具のことです。今から約4年前なんですけれども、皆さん、児童公園に行ったことがありますか。設立したのは市町村であったり県であったり、そして国の関係であったり、いろいろあるんですが、この児童公園の場所というのは、大体、選挙の時にポスターが貼られる場所なんですね。ところが、ポスターは貼るんだけれども、なかなか気がついてもらえないというちょっと皮肉があるんですけれども。

 今から4年程前、長野県内の須坂かどこかで、何か児童遊具をめぐって事故が起きたんです。そういったことが信毎なんかでも報道されて、その結果、国のほうで、何か特定公園とか種類があるんですね、その遊具について壊れているものは撤去するとなったんです。それに伴って、県や市町村は壊れているものは撤去したんですね。私は小諸ですけれども、公園の中の壊れているものはほとんど撤去したんです。そうしたら、皆さんどうなったかと思いますか、児童公園の遊具、まるっきり変わったんだと思うんです。問題はそのあとなんですね。

 問題は、その撤去したのはいいんだけれども、撤去したあと何も措置されていないんですね。一つは多分、子どもの数自身が減っているということもあるだろうし、それから場所的にニーズも変わっているんですね。昔作った場所が、今は高齢化してしまって、子どもがあまり遊ばなくてもいい、こういう状況になっているんです。今の新しい団地のほうは予算がなかなか乏しくて、つくってもらえない、そういう状態なんです。だから、どこにどういうものを作ったらいいか、こういったものをやっぱりみんなで知恵を集めてやってみたらどうかなと思うんです。

 何もお金だけで、遊具だけがいいことでなくて、お金が出なくても、金原さんでいいんでしょうか、金原さんの専門だと思うんですけれども、プレイパークというような考え方もあるんですね。そこへ、立ち木があれば木登りができるじゃないかとか、あるいは子どもが何かちょこっとしたブランコを作ればいいじゃないかと、そういった発想も含めて考えていけば、必ずしも金ものの予算を使わなくてもできるんじゃないかなと、こう思うんですね。

 阿部さんも、長野に来てから初めてのお子さんですか、プライベートなことを聞いてしまって悪いですけれども、ぜひ、子育ての真っ最中の知事ですから、その辺の兼ね合い、何か考えていただきたいと思います。

 2つ目は、やはり今から3年前でしたか、○○市というところの商店街と言ったら悪いんですが、○○さんのところに、小さい男子が置き去りにされたんですね。児童の置き去りというのは、金原さんご専門なんであとで補足していただければいいと思うんですけれども、児童虐待の、ある意味では最たるものかもしれないけれども、ある意味では避難措置とも言えると思うんです。

 子どもを虐待して傷つけてしまうよりも、という発想もあると思うんです。熊本ですか、子どものチャイルドポストという、「コウノトリのゆりかご」という名前で言われているかもしれませんけれども、子どもを救済する施設なんですね。長野県内でも、病院問題でいろいろと取り上げられる地域もありますので、そこら辺のところに、もうちょっと使いやすい病院という観点からのそういったことを考えてみてくれないかということも、単に病院というふうに限定をして問題を考えずに、そこら辺のところも絡めながらとなればいいのかなというふうに思うんですね。

 それから虐待で、0.5だけ足しますけれども、私たちの学校というのは、いじめや不登校の子どもたちを助けようとする学校なんです。ところが、今、水をとめられていじめを受けているんですね、水をとめられて。高速道路のところに建っています。金原さん、子どもに水を与えなかったらどういうふうになりますか、虐待でしょう。学校に水を与えなかったら、もう虐待もいいところなんですね。こういうことはやはりトップの決断で、勇気を出してよく聞いていただきたい。そういうことはまずいと、どこに向かっても、国に向かってもということを強く、阿部さんにはお願い申し上げます 。

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【長野県知事 阿部守一】

 まず最初の方から住民自治協議会、長野市の住民自治協議会のことですかね。県のOBとか、行政のプロフェッショナルとしてリーダーになって欲しいという、非常にありがたいお話だと思います。

 ただ、これは地域活動の話なので、私が職員に命令するというわけにはなかなかいかないと思います。

 私は県職員には、県の職員としての活動、プラス違う地域の活動をやってもらいたいというふうに思っています。

 さっきも、地方事務所で職員と対話をしましたけれども、仕事プラス違うことを何かやったら、それで皆さんの仕事の幅も広がるし、私は県と地域の皆さんに、住民の皆さんとの距離を縮めたい、垣根をとりたいと思っているんですけれども、個人でそういう活動に取り組んでもらえれば、そうした県と住民との距離感というのも近づくという話をさせてもらっています。

 これからも県の職員にはそういう話は随時して、できるだけ、私はこういう言い方をするとあれですが、県の職員のノウハウというのは、あるいは能力というのは、使い方次第で非常に地域のお役に立てる部分が多いのではないかと思っていますので、職員にはそういうことを話していきたいと思っています。

 ○○さん(No.3)のほうから、遊具の話が、これ子ども達がどういう環境で遊んで、運動していけるかというのはよく考えていかなければいけない部分だと思います。

 私、横浜市役所にいた時に、ちょうど遊具の事故が立て続けに起きた時だったので、私も子どもがいるので、一番気になっていたのは、子どもと一緒に公園に行くと、結構、気になる遊具があるんですね。何かここ穴があいているから指が入ってしまったらまずいんじゃないかとか、何かこれ、ぐらぐらしているので大丈夫かとか、そうした時にどこに連絡していいのかわからないわけですよ。だれが管理しているのかわからない。

 それで、そのとき横浜市では連絡先を、何か気がついたらここへ連絡してくださいと、それですぐ対応できるようにした。やっぱり子どもを持っている人達というのは、自分の子どもが遊んでいるところの環境というのは、多分いろいろと気になる環境はあると思うんです。あの時の遊具の事故というのは、必ずしも定期的な点検がルール化されていなかったので、そういう痛ましいことが続発していたんだろうと、そういうところは国の制度、基準を変えてもらわなければいけないことがあるんですけれども。

 本当は、一番わかっているのは子どもの親なんですよね。一緒に遊んでいるんだから、ここは危なそうじゃないかとか。危なそうだと思って、自分の子どもだけ防げればいい、あるいは、本当は他の子どもは心配だけれども、どこへ連絡すればいいかわからないというので、全然、改善に結びついていなかったのでそういうことをやったんですけれども。そんなのは別にあまりお金をかけずにやれる話なので、いろいろな工夫の余地はあるし、プレイパークみたいなことを横浜市では一生懸命やっています。

 横浜は、はっきりいって、遊ぶところがないんです。決められたスペースに行って遊ばないと、遊ぶ場所がない。私は子どもとキャッチボールするのも場所がないというふうに思っていましたし、長野県議会で毎回話題になるのは、例えば鳥獣被害対策とか、そういうのが話題になって、それは地域性があるなと思っていますけれども、横浜市議会で毎回、話題になっていたのは公園です。公園、子ども達の遊ぶ公園が足りないと。どこに行ってもキャッチボールすらできないということだったので、それに比べると、長野県は環境的には恵まれていると思います。

 ただ、本当に子ども達が安全・安心で過ごせる空間になっているかどうかというところは、よく考えなければいけない。それは、行政だけが努力するのではなくて、本当は一番よく見ている保護者の皆さんとか、関係している皆さんの声を反映できる仕組みづくりというのが一番重要じゃないかなというふうに思っています。

 水の話は、これ○○さん(No.3)から前から言われている話ですけれども、何と言うか、これ県の問題では必ずしもないだろうと。もちろん子どもの人権問題にかかわるような話であれば、それはいろいろなことを行うのもやぶさかではないんですが、またちょっとそれは別途、ここでどうこうする話ではないと思いますので、お話をさせていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

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 4.子育て相談のためのコミュニティについて
【女性(No.4)】

 上田の隣の坂城からまいりました○○と申します。

 私は、子育て支援センターとかサポートセンターの方へ行っていると、いろんなお母さんが悩みを抱えていらっしゃって、不登校から自閉症とか、いろいろな話を聞くと、共通するのは旦那さんというか、お父さんなんですよね。悩んでいるのに助けてもらえない。まあお仕事も、男性の方というのは忙しくてお仕事も大変で、子どものことまで回らないのかわからないんですけれども、結局、話になるのは、ここへお父さんを連れてこようという話が結構出るんですね。

 それで、うちもそれに同じ部類だったんですけれども、せめて、いろいろ大変だったなとかというふうに言ってもらえればありがたいんですけれども、それもよく理解されずにすごく苦しくて、今みたいにこういうあれでなくて、孤立してしまったりした場合、なお苦しい立場に至ってしまったりするんですね。こういういい建物もできていますし、本当を言うと、子育てというのは結婚する前に、女の人が本当は勉強しなければならないことというのがあるような、今、子育てを終わってみて考えると、そんな気もするんですね。今の世の中は女の人の力が大きいとか、力があるとか、出せるとか、うちの娘もそうなんですが。

 ちょっと余談になりますけれども、うちの娘が高校へ行ったときに、高校の先生が、なぜかトップになるのは女の子、進学校でもトップになるのは女の子だと。確かに女の人の力というのはあると思うんですけれども、子育てという部分になると、女でなければわからない部分というのがあって、私もちょっと子どもが、横が息子なんですけれども、子どもが小さかった時に仕事をしていてどうしても出なければいけない会議に出た時に、帰ってくると、うちの主人は半纏(はんてん)を着て暖かい格好をしているのに、息子は寒い格好をして、何でそこがわからないのかということがあったりして、そういうやっぱり細かいところというのはやっぱり母親の分野、男女共同参画とかと言いますけれども、やっぱりそこら辺は女の力というのは、もしかしたら男の人より強いんじゃないかなという感じを私は受けています。

 それでちょっと提案なんですけれども、やっぱり夫婦で、お父さんも出てこられるようなコミュニティみたいなものができればいいんじゃないかなと、軽い考えでこんなことを言って申し訳ないんですけれども、ちょっと提案なんですけれども、よろしくお願いします。

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【長野県知事 阿部守一】

 夫婦で出てこられる場所として、あるんですか、ないんですか。私は、子どもが生まれる時、長野市で、子どもの入浴のさせ方とか、そういうのに私は一緒に妻と行ったことがありました。多分、そういう場は最近結構多くなっているんじゃないかとは思うんですけれども、どうですか。

 

【こども・家庭課長 金原健次

 子育てセミナーというのが各市町村で実施をされておりまして、そういうところに男性の方も参加をされて、おむつがえとか、あるいは離乳食の作り方を習ったりというようなことをやってございまして、同時に、ご両親もお見えになってそこに参加するということもございますので、できれば一緒に参加していただければと思いますが。

 

【女性(No.4)】

 小さい頃はいいんですけれども。小さい頃はうちの主人もよく手伝ってくれましたけれども、一番悩む、多分、この中でもいらっしゃると思いますが、思春期の子どもの難しい頃なんですよね。そのために不登校になったりとか、いじめに遭ったりとか、そういった時に、結構、男の人というのは重要な地位についてしまうのか、割と仕事のほうに、逃げてしまうのかちょっとわからないんですけれども、割と思う人が、かなりこの中にもいるのではないかと思いますけれども。

 

【こども・家庭課長 金原健次

 確かにその時期、私も実は、娘が不登校になった時、県庁に勤めていてなかなかその相談に乗れなくて、妻からお叱りを受けたような時期がございました。ただ、やっぱりそれも少しずつというんですか、それを機会に話し合うことができたのかなというふうに思って、その結果、今でも私の奥さんにいていただいているので、そういう部分はよかったのかなというふうに思っているのですが。

 やはりそういう場の提供というのは、その時期というのは非常に少ないのかなというふうに思っておりますし、知事の思いと言うんですか、そういういろいろな人と話し合いながら、県政、皆さんとでそういう場を作っていくというのが大事なことなのかなという感じは、私自身として思っています。

 子育ての上で言うと、逆をやっていらっしゃるのが竹内先生という方が、先日、処遇部会の中でお話があったんですけれども。16歳、高校生ですね、性教育というか、その中で子育てというお話をされて、その子育ての中で今までこんな人がこんなふうに関わって育ててくれた。だから、お父さんとかお母さんだけじゃない、みんながいろいろな形でかかわってきたんだと。そういう思いをまた結婚して、自分たちが結婚して子どもを産むというのはそういうことなんだと。そういうお世話というか、感謝をしながら子どもを育てていくんだという話をしたら、高校生たちがぐっと乗り気になって話を聞いてくれたという話をお聞きしまして、やはりそういう機会を、先程ちょっとお話がありましたけれども、高校生くらい、中学生から高校生くらいのところで、学校教育の中でお話するというのはとても大事なことなのかなというふうな感じをしております。

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 5.子どもの権利条例について

【男性(No.5)】

 上田市から来ました○○と申します。よろしくお願いします。

 先ほど知事が、子どもの権利条例をこれから検討するということでお話いただいたんですが、知事の思いをぜひとも聞かせていただきたいです。私、この条例もものすごく期待をしておりまして、ちょっとお話を伺いたいと思うんですけれども、ほかの都道府県で制定をしています青少年育成条例の長野県版なのか、それからもう一つ、今、こういうネット社会の中で、非常に子どもが犯罪に巻き込まれるケースが非常に多くなってきていまして、多分、大人が思う以上に蔓延しているような状況の中で、ぜひとも悪い大人に対して罰則が設けられるような、こういったものも今後、検討会議に入っていくのかどうか、ぜひともお聞かせいただきたいと思います。

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【長野県知事 阿部守一】

 子どもの権利条例、これから具体的な検討をしていくので、どういう中身で、どういう制度にするかというのはこれからですけれども。

 私は、本当に毎日のように、痛ましい事件とか事故とか本当に多くなっていて、本当は温かく周囲に守られて育ち、生活していくことが、保障というとちょっと言いすぎかもしれませんけれども、そういう環境の中で育っていかなければいけない子ども達が、全然そういう環境に置かれていない状況が増えているのではないかというふうに思っています。

 ちょっと前だったら、別にこんな、子どもの権利条例なんて何なんていう感じもあったと思いますけれども。本当に子どもの頃から虐待されたりとか、あるいは、学校の中でも子ども同士のいじめがあったりとか、いじめというのは、とらえ方によってはやはり人権侵害している部分だってあるわけですし、それから、今、お話あったように、社会全体の環境というのが本当に、いわゆる問題が多く、あるいは、私でさえ何となく住みづらいというか、非常に匿名性の中で一人一人が孤立してしまっているみたいな、そういう社会に私はなってきてしまってきているのではないかと。まだ今なら踏ん張れるけれども、このままの社会の傾向がどんどん進んだら、本当に人間同士のきずなとかつながりとか、そういうところが失われてしまうのではないかというふうに思っています。

 そういう観点で、子ども達を中心にした時に、どういうことが今の社会に求められているのか。我々大人達は、どういう姿勢で子ども達と向き合わなければいけないのか、そういうことをぜひ大勢の皆さんの意見を入れながら考えていきたいなと、そういう思いでございます。

 ぜひ、これも子ども達の声も聞きたいと思いますし、いろいろな皆さんのお話を聞いて、意見をいただく中でまとめ上げていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

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 6.就労支援と子育てについて
【女性(No.6)】

 放課後児童クラブを運営しております、NPOに所属する○○と申します。今、放課後児童クラブも、保育園もそうだと思うんですけれども、待機児解消ですとか、それから放課後児童クラブの場合は、6年生までの受け入れとか時間延長というものも言われているかと思います。実際に運営していましても、保護者の方からこれだけやっていただいて助かるという声はいただいているんですが、その一方で子育て支援にはなっていても、本当に子どもの育ちの支援になっているのかというところで疑問を持ちながら、維持運営しているのが現状です。

 お母さん達やお父さん達の、就労の支援はもちろんしていると思うんですけれども、毎日毎日同じ場所に子どもが帰ってきてから、夕方、遅い時間まで預かっていることが、果たして子どもの育てに対していいことなのかどうかというものを、日々悩んでいるんですけれども。この時代なので、こういう政策が必要なのかもしれないんですけれども、その辺の、ちょっと知事のお考えをお聞きできればと思っているのが一つ。

 あと、今、子どもの貧困というのがいろいろなところで言われているかと思うんですが。埼玉県のほうで、昨年、生活保護世帯の中学3年生に向けた学習支援なんかが始まったようなことをちょっとお聞きしまして、児童クラブで見ていましても、宿題に追いついていけなかったりとか、学習がそれぞれ必要な、支援が必要な子もいるのではないかということも見受けられるんですけれども、公の対策としてそういった平等に、先ほどの権利にも重なる部分があるかと思うんですけれども、教育を受ける権利が子ども達には平等にあるかと思いますので、その辺でもし長野県として考えていることがありましたら、お考えをお聞きしたいと思います。以上です。

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【長野県知事 阿部守一】

 すごく本質的な問題だなと思って伺っていました。就労支援、何というか、働きやすい環境と子ども達に望ましい環境というのは、必ずしも一致していないのではないじゃないかということですよね。確かに、長野県ではあまりないかもしれませんが、都会へ行けば本当に、必ずしもいい環境ではないところに子どもが預けられているという現状もあるわけで。そういう意味で、就労支援としての子どもの居場所と、子ども達にとって最善の居場所というのは、全てにおいてイコールではないのかなというふうに思います。

 本来は両方満足しているんだというのが一番望ましいことだと思うので、これは多分、本質的な問題なので、お金にゆとりがあればすごくいい環境を全ての子ども達に用意して、なおかつ、待機児童をなくすという環境ができるんでしょうけれども。今おっしゃったように、待機児童、長野県はないと言っていますけれども、ないんですか・・・私は懐疑的というか、私がこんなことを言ってはいけないと思うんですけれども、探せばあるというので、本当に身近で行けるどうかという、そういうところもなくはないし、あと長時間保育とか病児保育とか、そういう部分というのはまだまだ必要とされる部分があるので、今のお話を聞いて、子ども達の環境とその預ける保護者の、ちょっとどういう形が望ましいのかというのと、常に両方意識しながら考えなければいけないというのを改めて認識をさせていただきました。ありがとうございます。

 学習支援、貧困の話で、僕はそもそも学校で勉強して、なおかつまた塾まで行かなくてはいけないという日本の教育というのは、一体どうしてそうなってしまっているのだろうというふうに思うところがありますけれども。今年の予算の中で、私の思いとして強く思っているのは新しい公共、新しい公共というような、わかりづらいかもしれません、私は地域のことは地域の人達が主体的にやって、パブリックなことは、全て県だとか市町村だとか行政が独占しているわけでなくて、そういった地域の人達とかNPOの人達が取り組んでいきやすいような環境をつくるということが、私としては一つ、仕事だと思っているんです。それで学習支援みたいな話は、できれば先生のOBとか、地域の人達とか、あるいは学生とか、そういう人達が担ってもらうことができないだろうかというふうに思いますね。

 ただ、それは、では県がやりましょうといって、税金をかけてやるということが本当にいいのかと考えたときに、私は、ややいろいろな面で躊躇するところがあります。躊躇するところというのは、また行政がやれば画一的な対応にしかならないというところがあって、貧困の問題にも直面しているし、その学習面での課題を持っている子ども達というのは、やっぱりもっと柔軟に対応してあげなければいけないのではないかと思うので。はい、では今日は何時で終わりみたいな、そういう行政の仕方には、実はあまりなじまない。むしろ、行政はそういう取り組みをする人達を応援するような仕組みとして考えて、それは地域の人達とか身近な人達、学生、あるいは第一線をリタイヤしたような人達、団塊の世代これから増えていきますから、私はぜひそういう人達が参入できる仕組みをつくっていくのがいいんじゃないかと。それは、そういうルールをつくるところは、もしかしたら行政でやったほうがいいのかもしれないんですけれども。私のイメージは、今のお話を伺っていて、そこは行政が直接やらないほうが実はいいんじゃないかというふうに思って伺いました。ありがとうございます。

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 7.児童クラブについて

【女性(No.7)】

 3歳と5歳と7歳の三人の子どもを育てて、フルタイムで仕事をしています。私の職場の上司の理解が非常にいいために、休みもとりやすかったり、子どもが病気のときにもすぐ対応できたりするんですが。

 本当は今日は皆さんの意見を聞ければそれでいいと思っていたんですけれども、児童クラブの話が出て、ちょっと意見を言いたいと思います。

 私、7歳の子どもを、小学校1年なんですけれども、仕事が終わって迎えに行くともう7時で、毎日預けています。1日も休まず預けていまして、児童クラブを運営されている方には非常に感謝をしています。本当におかげでお仕事をさせていただいている。今、その環境がいいのかどうかという話があったので、ちょっと保護者の立場としてつけ加えさせていただければいいかなと思って手を挙げたんですけれども。

 仕事をしているほう側からの言いわけかもしれませんが、子育てというのは密度も大事かなというふうにすごく思っていて、私も朝、大体4時ごろ起きて子どものことをやって、夜寝るのは子どもと一緒に寝てしまうんですけれども、一緒に子どもと過ごす時間は1日2時間半ぐらいで、短いです。でも、すごくそれを意識して生活するようにしていまして、子どもと密度を濃く毎日を過ごしているつもりです。ですから、何というんですか、自分としては、子どもに対しての愛情が足りていないと思っていないというか、それが子どもが大きくなってからどう影響するかというのはわからないんですけれども、児童クラブを運営されている人の助けをいただきながら、でも、親としても子どもに密度を濃く深くかかわっていけば、働いていけるのではないかなというふうに、それから、もちろん職場の理解も私の場合は非常にありますので、その分、助け合ってやっていけばいいのかなというふうに思っています。

 非常に児童クラブ、今いっぱいで、上田市さんから昨日お電話が来て、できたら民間の運営のほうにかわってもらえないかという相談もあったんですけれども、うちの場合、ちょっと共働きで祖父母もいないということで、児童クラブさんのほうに来年もお願いしたいという話をしたんですが、児童クラブさんがあることで非常に助かっている保護者というのがたくさんいるということをお伝えしたくて、すみません、手を挙げました。

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【長野県知事 阿部守一】

 多分、親と子どもの関係性というのは、もう画一的にこれがベストだということではなくて、思いの強さだったり、いろいろな環境によって大分違ってくるんだろうなというふうに思います。

 私が、さっき両方考えなければいけないんじゃないかというふうに申し上げたのは、個人的な関係性の問題でなくて行政として考えるときに、とかく働く人達のためにいっぱいつくろうという感覚だけでなくて、やっぱり子ども 達の視点に立って、県としての保育なり、児童クラブなりのあり方を考えなければいけないなという、そういう意味でありますので。

 子どもと親との関係というのは、私と自分の親とか、私と自分の子どもの関係だって、全く違う環境ですよね。そういう意味で、いろいろある中で、やっぱり強い思いとか愛情があれば、いろいろな形で伝わってくるんだろうなというふうに思います。ありがとうございます。

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 8.次世代サポート課について
【男性(No.8)】 

 坂城町から来ました。すみません、母が話したあとで話していいのかどうか迷ったんですが。昨日は知事とも、実は松本で若者の会をさせていただいて、本当に昨日も今日も、また会えると思わなかったので、非常に光栄だと思っています。お疲れ様です。

 話したいことというと2点なんですが。1つ目は、先ほど次世代サポート課の話が出ましたが、これは多分、子育て中の親御さんも含めて、ちょっとまだどんなものになるのかというのがはっきりわからないというのが実際のところなんですね。これの説明が、やはり新聞等で報道されているものプラス知事にもう少し話していただきたいというのと、私の個人的な把握なんですが、次世代サポート課の対象年齢、対象者というのはどのような者、どのような人、どのような方が対象になるのかなというのが、主な関心事です。というのも、今の話、次世代の子どもだけのサポートなのか、それともその親もサポートするのか、その企業もサポートするのかどうなのかという、拡大解釈すればものすごいことになってしまうことなんですね。

 私自身、実はもう3年前に仕事をやめまして、いろいろ仕事も転々として大変、今、個人的には苦労している。でも、会社側としては、あいつは甘ったれているという、そういった若者の一人です。なので、こうやって出てこられる若者、あまり若者ならいいんですけれども、出てこられない若者、悩める若者に、どう県が、行政が、もちろん基礎自治体もそうかもしれませんが、どうやっていくか、どう支え合っていくかというのは、やっぱり見えてこない。

 というのは、その若者を放っておいたら、一部であっても、やっぱり国にとって、県にとって苦になるわけなんで、そういった、発達障害のこともそうなのかもしれませんが、幅広い意味で若者を支えるというのを県としてどう考えているのかというのをちょっと聞かせていただきたいというのが1点目。

 最後に一つは、そういったところに若者を実際に参加させていく。例えば、次世代サポート課に、県の職員の若者をたくさん配置していただいて、そういう若者の職員と実際の市民の若者とのミーティングを開くだとか、そういった、何というんでしょうか、斬新な、もちろん年配の県職も必要かもしれません。でも、若者のことは若者がよくわかっている。それを県職の若者が年配の職員、ベテランの職員につないでいくというシステムも必要なのではないかというふうに思います。

 主に、次世代サポート課の具体策をお聞かせ願いたいのと、今の若者をどう配置していくかという2点、お聞かせください。

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【長野県知事 阿部守一】

 次世代サポート課、私の思いとしては、本当に不登校だったり発達障害だったり、いろいろな課題を抱えている子ども達が、若者達が増えている中で、さっきも言ったように、縦割りで対応しているわけです、行政は、全部。これはこういう話、これは福祉の話、これは医療の話と、そういうことがないように全体のコーディネートをする組織にしたいと。できるだけ私は、今、話し合っているのは、何歳までとか、それはもしかしたら企画課でそういうことを考えているんですか。私はあまりそういうことは、厳格に考えないほうがいいと思っているんですけれども。

 どこかな、勤労者福祉センターというのがよくありますよね、ああいうところへ行くと、対象年齢が何歳だとか、あるいは女性何とかセンターは働いている女性だとか。何かそういうことはもちろん、調査したり、何かいろいろ研究するにはそういう分け方をしても私はいいとは思いますけれども、何かそういうことと、それってどこから出てきているのかというと、大体、国が縦割りだから、そういうことで分けてしまっているので。そういうふうなことを、あえて自主的にやらなくてもいいんじゃないかと。ファジーなほうが、例えば二十歳から21歳になって、急に何か全然人間が変わってしまうわけじゃないですし、というふうに私は思っています。

 若者をたくさん配置していってはどうかというのは、これは一つのいい提案だとは思いますが、公務員を増やすことがいいとは私は逆にそう思っていないところもあって、公務員は窮屈なところもいっぱいあるわけです、窮屈なところも。昨日もちょっと言ったと思うけれども、県民の皆さんが行政に対して不満を持っていて、何かこの職員は対応が悪いなと、それは確かに態度が悪かったりすれば、それは申し訳ないとおわびしないといけませんけれども。公務員というのは、法律に基づいて仕事をしているから、例えば法律とか条例とか、あるいはそれに基づくルールとか、皆さんの思いと違っていたとしたら、それはその職員が悪いのではなくて、その法律が悪いという話を、ちょうど昨日したと思うんです 。

 それと同じで、要するに行政の側に若者がいっぱい入ってもらっても、それは僕は一つのやり方としては十分あると思います。ただ、そうすると、みんながみんな杓子定規なルールの枠組みの中にみんなはめられてしまって、逆にあまり柔軟な行動ができなくなってしまうのではないかと思っています。

 むしろ今回、県としてやろうと思っているのは、パーソナルサポートモデル事業を湯浅誠さんと夜な夜な横浜で集まって考えていた時の構想というのは、行政の縦割りはもう永久になくならないし、それは必要悪であって、NPOとか市民の側にもっと権限を委ねようと。だから、若者支援のグループとかっていっぱいありますよね。私は、むしろ行政の中にそういう人達が参画していくというベクトルよりは、むしろ行政の権限をそういうグループの人達に持ってもらえるような仕組みをつくっていったほうが、実はいいんじゃないかと思っています。

 ただ、そういう形を本当に実現していくためにはいろいろなことがあって、例えば個人情報保護がこれだけいろいろ叫ばれている中で、行政の持っている情報をNPOの人達と単純に、はい、みんなで一緒にやるから共有しましょうということができるかというと、なかなかそうはいかないし、では、行政とそういう人達の関係性というのはどういう関係がいいのかといったら、今、考えられるやり方というのは委託経営、委託しましょうという形、そうすると、お金を出す側、もらう側とか、委託する側、される側になってしまって、どうしてもその行政と協働するという形には究極的になりづらい。最初に思いを持った人が制度設計をしたときの、当初は、では一緒に協力してやっていきましょうかというのができても、しばらくすると何となく、元の木阿弥というか、上下主従関係に、委託する側とされる側関係になりかねない。

 本当は何か、私は行政とNPOのコラボレーションとか、協働、共創というのは大事だと思っていますけれども、その関係性のあり方というのは、新しい何というか、対等の、委託でない関係性みたいなものがつくれると、提案いただいたみたいなことが実現できるのではないかなというふうに思いますので、これは新しい公共の円卓会議というのを今度つくりますので、そういうところで、その市民の活動と県民の活動と、その県行政とのかかわりのあり方の姿というのは、ぜひ考えていきたいというふうに思っています。

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 9.養護を必要とする子どもの支援について
【女性(No.9)】

 上田市からまいりました○○と申します。昨年末から今年にかけてタイガーマスクが大変に有名になって、とても児童の養護施設がクローズアップされて、社会的業務を必要とする子どもが実は世の中にはたくさんいるんだということがわかり、実に、ここに入っている施設の中の子ども達が、実は本当は両親はいるのに両親と一緒に暮らせない子ども達がたくさんいるということがとてもわかったことは、ある意味では、とてもよかったと思います。それで、知事が今回、来年度の予算の中に児童相談所の職員の増員ですとか、また、いろいろそういうところにお金を入れてくださることは大変感謝しております。

 それで、これは一市町村だけではできない、社会的養護を必要とする子ども達への支援を、県としてどんなふうにさらにやっていきたいというふうにお考えになっているか。そしてもう一つ、やっぱり愛着を考えたときに、里親制度はとてもいい制度だと思うんですけれども、この里親制度を多くの県民はどんな制度か知らない方がとても多くて、本当はそういうことであれば、自分でも何かできるんじゃないかと思う県民に、啓発していくことはとても大事なことだと思うんですけれども。そのようなことを、社会的養護を必要とする子ども達への支援の知事の思いをお聞きしたいと思います。

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【長野県知事 阿部守一】

 さっきも権利条例の話で申し上げましたけれども、社会全体で温かく包んであげなくてはいけない子ども達が、必ずしもそういう環境に置かれていないということは、改善をしていかなければいけない部分だと思っています。

 タイガーマスク現象は、日本の社会がまだ根底では本当に助け合い、支え合おうという気持ちが根強く存在しているのかなということを改めて教えられたのではないかと思いますし、逆に言うと、そういう思いとか気持ちをもっと社会的にルール化して、つないでいけるようなことを考えられればいいんじゃないかなと。多分、みんなそれぞれいろいろな気持ちを持っていますね。困っている人がいたら、私も協力してあげたいなとか、助けたりしてあげたいなというのは潜在的にはあると思うんですね。あんなのはどうでもいいやふうに思っている人というのは例外的なんじゃないかなというふうに思いますので。

 私はそういう思いを形にしていけるような仕組みづくりみたいなことは、これは行政としてもかかわって、これ行政がやらなくてもNPOでもできるかもしれませんが、行政が一緒になっていいものができればつくっていきたいなと。

 でも、寄附を集めるのも、単に、はい寄附をしてくださいということではなくて、例えばマラソン大会にチャレンジしますと。私はこれで完走します。だから、私は皆さんからいただいた寄附をこういうところに使います、応援してくださいみたいな話で、そういう仕組みをやっているNPOもありますけれども、そういう人が動くというのは冷たいルールで、あまり環境が動かないので、もっと温かみのあるルールを、温かみのある仕組みというのをぜひ、これは温かみのある部分というのは、行政としては結構不得意なところだと私は思っていますので、そういう意味では県民の皆さん、NPOの皆さんと一緒になって、そういうのを考えていきたいというふうに思っています。

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 10.発達障害児への支援について(その2)
【男性(No.10)】

 信州大学の○○です。今日のテーマは地域の子育てということで、子ども達というと、例えば発達障害とかそういうのがあって、知事が、今、教育体制というのを大きく取り上げていると思うんですが、今、学校の発達障害とかというのは、かなり、小学校を中心にピックアップされてきて、その就学前の段階で、発達障害の子とか、そうした困った、困り感を抱えている子ども達をどのように発見していくのか、どのようなシステムをつくることをお考えですか、お聞かせください。

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【長野県知事 阿部守一】

 発達障害の子ども達は、できるだけ早期に発見して、それで適切な対応をしていくことが大変重要だと思っています。さっきもちょっとお話ししましたけれども、北信のほうでは福岡さんという人が中心になってチームをつくって、保育園とか巡回して、そういう子ども達を早期発見してサポートするという体制をつくっていますし、駒ヶ根のほうは5歳児健診とか、そういう形で対応しようということでやっています。

 私は、実は健診方式がいいのか、巡回方式がいいのか、いろいろある中で、少し長野県全体でどういう方式が望ましいのか、というのをしっかり考えなければいけないなというふうに思っています。どうもやっぱり、ただ、健診もやっぱりそのお医者さんがそれなりの知識と経験がある人が対応しなければいけないというふうなこともあるし、巡回のほうはスタッフ、いろいろな人達がそろって、ある程度、時間が必要になってくるので、長野県全体で早期発見して対応していくような仕組みというのは、どういう形が一番いいのかというのは、私の頭の中では、まだきちんとした答えが出ていないという状況です。

 発達障害の子ども達に対してどういう対応をしていくかというのは、今年、そうした私の問題意識も踏まえて検討してくれるということになっているんですね、なっているので、そこで県としての考え方をまとめて、できるだけ早く具体的な取り組みをしていきたいというふうに思っています。

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 11.育児で困っていることについて
【女性(No.11)】

 たまたま下のにじいろ広場で遊んでいて、ここで知事が見えられるので、もしよかったらどうぞと言われて、そのまま来てしまった○○と申します。

 行政がかかわれるかどうかはちょっと考えずに、とにかく、今、育児をしていて困ること、気づいたことが3つあるので、お話ししたいと思いました。

 まず1点目は、先程からお話が出ている児童クラブなんですが。私は7歳、5歳、10カ月の3人の子どもがおりまして、一番上の子どもは児童クラブへ通っています。ただ、児童クラブの人数が多いので移動してくださいという電話が私のところに来ました。ただ子どもと話して、やっぱり児童クラブが楽しいので移りたくないということで、今は移ることはしませんということで、上田市のほうに回答をしました。児童クラブの先生とも話して、どうなんですかというふうに伺ったんですが、やっぱり場所が狭いけれども、でも、上田市と話し合って、もうちょっとどうにかしようとは思っているけれども、ちょっとまだ解決策は見えていませんという話でした。

 2点目は、父親の育児参加なんですが。今、世の中、もう人員削減で、うちは帰ってくるのは夜中だったりしまして、日中子どもを見ているのはもうすべて、寝る時間まで夫が帰ってくることはなく、朝を迎えるんですけれども。平日が父親が育児に参加するのは、本当に30分ぐらいとかで、多分、夫も育児に参加したいと思う、気持ちはあるとは思うんですけれども、やっぱり仕事に追われているのでなかなか、工夫しないと時間がとれない状況で、それなので、ちょっと私、母親の負担がかなりかかってきまして、子どものことで何かけがをしたり、子ども達が友だちとトラブルを抱えたときの相談など全部私にかかってきまして、私も相談したいんだけれども、だんなが帰ってくるのが夜中の12時とかで、私もそこまで起きていられないので、結局、話さないまま朝を迎えて、朝も下の子の離乳食だ、育児だと、ワーッとやっている間にもう行ってしまったということが何回かあって、もうちょっとお父さんが帰りやすい世の中になってくれれば、お母さんももうちょっと心に余裕ができるんだろうなと毎日思っています。

 あと産科医療のことなんですけれども。私は何事もなく自然分娩できたんですが、上田市でもし妊娠中にトラブルがあると、佐久病院か厚生連に、篠ノ井の厚生連に運ばれることになっていまして、妊娠したいけれども、上の子がいて、佐久病院だったり厚生連に通うのはちょっと大変だから、2人目は考えられないとかという話はやっぱり周りで聞くので、佐久病院と厚生連に行かれるから、それでもありがたいじゃないという意見もあるかもしれないんですけれども、やっぱり子ども、上の子を抱えてそこまで通院するのは、まあやってできないことはないんですけれども、やっぱり大変ですし、多分、本人の体も負担があると思うので、この3つが、今、育児をしていて気になることです。

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【長野県知事 阿部守一】

 ちょっと児童クラブの話で、移動してくださいというのはどういうこと、ほかへ行ってくださいということなんですか。出ていけと。

 

【女性(No.11)】

 定員がいっぱいなのでほかのところに移ってくださいという話が出ていまして、そこに移ったとしても、そんなにスペースがあくわけではないという話なんですが。

 

【長野県知事 阿部守一】

 地理的に偏在しているところなんですか。すごくいっぱい子どもが集まっているところとそうでないところがあるということなんですか。

 

【女性(No.11)】

 そういうわけではないので・・・

 

【長野県知事 阿部守一】

 そういうわけではないのなら、では、どういうわけなんですか。

 

【こども・家庭課長 金原健次

 一応、運営の補助の基準で70人が一番の大きな単位になっていて、70人を超える場合には、もう少し違う、違うというか、もう一つつくって、70人がいいかどうかという問題もございますけれども、できるだけ、長野県の場合、平均するともうちょっと少なくて、平均すると40人ぐらいになるんですけれども、都心部では70人を超えるようなところがございますので、70人を超えないように、一つ一つの児童クラブについてはそういうことで、運営費できちんとできるように対応していってほしいと、市町村にはお願いをしております。

 

【女性(No.11)】

 あと、移った場合、児童クラブから違うところへ移った場合、利用料もかなり上がってしまうので・・・

 

【長野県知事 阿部守一】

 上田市の人にちょっと解説してもらったほうが、私の理解も必ずしも十分でなくて、ちょっと今の話の中で、ポイントをちょっと市の人がいたら教えてもらっていいですか。

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女性

 すみません、私、上田市内で運営しているので、ちょっとお伝えしますと。児童クラブは月3,000円の保育料でできるんですが、今、移ってくださいというのは学童保育所なんですね。それで学童保育所は保護者の方にも運営にかかわっていただいて、ちょっと私も、まだこちらに来て間もないんですけれども。ちょっと児童クラブと学童保育所でまた違うというところがあって、多分、今、おっしゃっていた児童クラブもわかるんですけれども、定員が今40名のところで、今、ちょっと倍以上の希望がという現状がありまして、そこで、今、何とかできないかというような話し合いを進めている状況であるということなんです。

 

【長野県知事 阿部守一】

 申し訳ありません、それで移動してくださいと。嫌だというのは、児童クラブから学童保育には移りたくないと。それとも場所、地理的な問題なんですか。

 

女性

 場所というより、利用料が上がるのと、確かに学童に移っても、児童クラブだとすぐ目の前で、学校の校庭なので、そのまま飛び出して遊べるんですけれども、学童だと見た感じ、狭そうなんですよね。

 

【長野県知事 阿部守一】

 それは教育委員会と分かれているから、福祉と教育委員会に分かれているから、それは、何かさっきの縦割り行政の一つの大きな課題ですよね。

 ちょっと、横浜市のときも同じような話があって、学童がいいのか、その2つ制度が並存していて、どっちを強化すべきかとか、いろいろと希望があるからなかなか一律には言えないんじゃないかという議論をしていましたけれども。それは、保護者の皆さん達の感覚というのは、制度が並存していて、どういうふうになれば望ましいのかということですね。

 

女性

 基本的に児童クラブへ入れるお母さん達は働いているので、一応、児童クラブも保護者で何人か役員はやるんですけれども、年1回の夏祭りのときだけお手伝いするという形で、ちょっと私も学童のほうはよくわからないんですが、とにかく保護者の方が何回か、月一で参加しなければいけないものもあって、別でも何か行かなくてはいけないので、働きながらだとかなり大変という話を聞いたことがあって、そんなこともあって移りたくないというお母さん達が多いんだと思うんです。

 

【長野県知事 阿部守一】

 学童保育のほうがいいという人も多いんですか。

 

女性

 いることはいます。

 

【こども・家庭課長 金原健次

 どうも担当者から説明を聞くと、その学童保育、いわゆる学童クラブというものは、いや、学童保育というのは上田市さんの特有、本当の児童クラブが、全般的に広まる前に民間で何か始められていて、そこで上田市さんが放課後児童クラブをつくったという、放課後児童クラブが後発だったので、そういうことで、学童保育については民間の方が運営されていらっしゃるので、そこは結構利用料をいただいてやってきたということで、児童クラブと比べると、やはり高くなっていくというのが実情のようでございます。

 それは、今、空き教室を使って教育委員会のほうでやっている放課後子ども教室というのと、それから、私どもが所管している放課後児童クラブというものと、その学童保育そのもの、上田市さんが昔からやっていた学童保育というのはちょっと合致しない部分があるようなんで、その辺のところで利用料も高くなっているんだろうということで、今、私、担当のほうから聞いたところでございます。

 

【長野県知事 阿部守一】

 制度の枠組みにはおさまらないような感じですね。

 

【こども・家庭課長 金原健次

 そんな感じで、上田市さん独特の、独特というか、以前からそういう学童保育というのがあるということです。

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【長野県知事 阿部守一】

 ちょっとこれ、あまり県がつべこべ口出ししないほうが、市のほうで検討してもらったほうがいいような課題のような気がしますけれども。

 いろいろな制度が並存しているというのは、幼稚園と保育所の話も幼保一元化をどうしようかという話になっていますけれども、何というか、社会福祉とかの部分というのは、善意でいろいろな取り組みが進められてきているという部分と、それから、その制度を設計し行政的にやっている部分と、いろいろなものが混在しているという自治体もあるんですね。それは、そういう意味で、こっちからあっち、あっちからこっちという話は非常に不都合する部分というのはあるんじゃないかと思います。

 私の感覚からすると、そういうものはやっぱり利用者の側から、まずどういうふうな形にしていきたいのかという問題提起をしてもらって、行政としてのかかわり方というのは、社会福祉法人なりNPOの人達が行っているものについては、あくまでも間接的に補助するとか、しないとかというかかわりになるというのが多いので、そういうのは、ではこういうところも補助対象にしようとか、これは補助できないとか、補助するにしてもこういう形だとかということも含めて、ぜひ皆さんの声を聞きたい。出してもらったほうがいい部分かなと。今のお話は、移動してくださいというお話だったんですけれども、結構いろいろな問題があるかというふうに思いました。

 父親の育児参加の話は、さっきも話が出ていましたけれども、どうなんでしょうか。私もあまり胸を張って参加したと、しているとは言いづらいところが正直言ってありますけれども。ただ、男性も女性も働きやすい、そして地域とか家庭の生活、このバランスのとれる社会にしましょうということはぜひ進めていかなければいけないと思うので、ただ、そのときに具体的に何をやればいいのか。そのワーク・ライフ・バランスがとれた社会をつくりましょうというふうに啓発しているだけでは何も変わらないので、今みたいに、例えば父親が育児参加しやすいような環境というのは一体、だれがどうすればできるかというのは、これはよく考えていかなければいけない。これは行政だけでできないし、企業の皆さんにも協力してもらわなければいけないと思います。今度、中期計画をつくろうと思っているので、私は、暮らし方だとか、生活の仕方というのを変えていかなければいけない部分が結構多いと思っています。それは環境の問題にしても、今の暮らし方とかライフスタイルというのを変えていかなければ、持続可能性がない社会じゃないかというふうに思っているので、ぜひそういうところに今みたいなご意見をどんどん出していただければ、県としてもよく考えて、具体的な戦略をぜひ出せるといいなというふうに思っています。

 それから、産科医療の話は、これはそもそもお医者さんが足りないというところが根源的な問題なので、直ちに改善されるというものではならないかもしれないです。今、お話があったように、出産すること、子どもを産むことをためらわせている大きな要因だということであれば、非常に重要なテーマだと思います。これは、まず医師の全体の不足を解消して、医師のバランスも考えなければいけないということもありますけれども、全体の中でその産科医療の、小児科医療のあり方は考えたいと思います。それで、どちらかというと、今までは、これはパブリックな部分なんだけれども、どちらかというと自由という感じがするんです。行政が全部コントロールしているわけではないですね。ここに開業してねとか、ここに病院をつくりましょうとか。だから、だんだん、もう少し公的な関与とか、公的な支援というのは、医療の分野で増やしていかないと、社会的な最適性が損なわれてきているというふうに思いますので、私としましては、医療の部分については、県としてもより踏み込んだ考え方、対応していきたいと思っていますので、ちょっと今のご意見は十分念頭に置いておきたいと思います。ありがとうございます。

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【企画課長 島田伸之

 すみません、ちょっと補則させてください。

 最後のご意見の産科医不足というお話ですと。今、知事から申し上げましたとおり、非常に産科医を確保することとか、どこの自治体も、県全体もそうなんですけれども、非常に実は難しくなっているという状況があります。したがって、それは一生懸命やらなければいけないというふうに思っています。

 それで、上田市さんは、私がお聞きしている範囲だと、上田市産院が現在産科医不足ということで休止状態だと思いますけれども、産科医の確保ができたということで、確か来年ということでよろしいんでしょうか・・・産院そのものは・・・移転改築ですか。現状よりも充実されるということでよかったんですか・・・ということで、上田市さんのほうも大分努力をされているというふうにお聞きしております。

 それとあと、その前のお話のあった、父親の育児参加というお話なんですけれども。これも知事から申し上げたとおり、ワーク・ライフ・バランスという横文字で申し上げていますけれども、男性が育児に参加するというのは非常に重要なことだと。だけれども、先ほど来、お話が出ているように、現実はなかなか難しいということの中で、企業も努力しなければいけないし、ご本人自身も努力してもらわなければいけないということだと思います。

 その中で、実は先程ちょっと申し上げた、県民会議もいろいろ、いろいろな人が入ってワーキングでいろいろやっているんです。その中でこんな話が出ていまして、子育ての心得の5つの親の姿というのを、ある先生がお話になられているんですけれども、どういうものが5つの親の姿かというと、1つは、子どもの育つ力が信じられる親。それから、2つ目として、やはり周囲の人の力を上手に借りられる親。3つ目として、やっぱり完璧を目指さない親。0点から少しずつ伸びるということを待っていこうと。それから4つ目として、子育てに悩んでいる自分を恥じない親。それから5つ目として、自分と異なる考えや価値観にも寛容な親ということですね。

 できるだけ周囲の人の力、2番目で申し上げましたけれども、周囲の人の力を上手に借りられる親になろうというようなことをおっしゃっていまして、それは地域の行政のサービスもあるでしょうし、地域のNPOなり、サークルの人達というようなこともあるし、それからもっと言うと、本当にご近所さんの中でお友だちにご相談するとか、本当に困ったときは、だんなさんとか。そういったことがやっぱり、できるところでいろいろな人の知恵をお借りする、力もお借りするということがやっぱり子育てについては一番大事なんだろうという議論をしておりまして、そのために、では地域でどういう仕組みができるかということを、みんなでもうちょっときちんと議論して、形にしていこうというようなことをやっています。

 参考になったかどうかあれですけれども、そんなこともありますので、よろしくお願いします。

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【上田市 子育て支援課長】

 上田市の子育て支援課長の樋口と申します。先程の学童保育の関係で、ちょっと今、教育委員会のほうへ確認をさせていただいてきました。

 ある小学校の地域のところで、児童クラブと学童保育所が両方ある地域があるんですが、そこのところで、今現在のところの学童保育所のほうは、ちょっとまだ定員のほうにあきがあって、それから児童クラブのほうが定員がいっぱいということの中で、市のほうからお電話させていただいた時には、もし移っていただけるような状況であれば、移っていただけませんかというようなことの中で、必ずしも、どうしても移ってもらわなくては困るということでは決してないので、心配しないでくださいということでした。

 確かに定員が40名という形になっているようですけれども、実際には毎日使う方と、それから週1回とかという方たちもいますので、登録人数としてみれば、人数は多くなってはいるけれども対応できないという状況ではないので、心配しないでいただいて大丈夫だということでしたので、お伝えだけさせていただきたいと思います。

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 知事あいさつ
【長野県知事 阿部守一】

 どうも今日は長時間にわたりましてありがとうございました。

 日本全体もそうですが、長野県も大きく時代を変えていかなければいけないのではないかなと思っています。日本全体が、ある意味でいろいろな閉塞感に覆われている状況だと思います。経済的にも活気がなくなってしまった、町も活気がなくなってきてしまったなと、人口もどんどん減っていくし、なかなか産みたくても子どもが産めないというそういう社会であってはならないというふうに思います。これは、ぜひ皆さんと力を合わせて、長野県をより元気に、そしてより安心して暮らせる県にしていきたいというふうに思っています。

 長野県の今の推計人口は、これから20年間で30万人、人口が減るという見通しになっています。これは推計ではありますが、ただ、これから産まれる子ども達の数は増えたり減ったりしますけれども、今いる人口構成というのは、そのまま横にずれて高齢化していくわけですから、そんなに極端に変動することにはならないだろうなと。そうすると、いろいろな意味で、これまで何でも右肩上がりで、人も増えれば、税収も増えれば、経済のパイも拡大すればという、そういう前提でいろいろな物事を考えてきたことが、もはや通用しない時代に入っています。これまでの仕組みやルールが通用しない時代の中で、どういう社会をつくっていくかということをこれから皆さんと一緒になって考えていかなければいけないと思っています。

 人口が減ったりすることというのは、悪いことばかりではないと私は思っています。確かに人口が減ると、消費活動は今までよりも低調になってくるので、それは景気が悪くなったりするということはあります。しかしながら、より付加価値が高い生産物を生産したりとか、あるいは、長野県は本当にすばらしい資源がいっぱいありますから、いろいろな地域と交流を活発にすることとか、いろいろな可能性があると思っています。

 子ども達に対しては、実は子どもの数、放っておいても減っている。これは少子化対策で極度に減り過ぎることは止めなければいけないという部分はありますけれども、なかなか急に歯止めをかけられるものではないです。まあ数が減るということは、反面、きめ細かく本当は対応していくことも可能になってくるという部分もあります。

 ただ、先程もこの施設をご案内いただきながらお話を伺わせてもらいましたけれども、ある程度障害を持っている子ども達に対して、専門的な知識や経験を持った人達がしっかりとサポートしなければいけないわけでありますが、そうした専門職の皆さんの数は必ずしも充足していない。先程からずっとお話がありますけれども、お医者さんの数も必ずしも充足していない。そういう中で、当面は今いる人員、今いる体制の中で、どうすれば最適の解ができるのか。中長期的には、新しい人材の確保とか育成も含めて、どういう形で子ども達に向き合える体制をつくっていくのか、あるいは支える体制をつくっていくのかということが、これから本当に安心して子どもを生み育てる長野県をつくるためには問われているんだろうというふうに思っています。

 今日は皆様方の問題意識、まだまだ本当はお話を聞きたい部分はありますし、おっしゃりたい方もいるかもしれませんけれども、また私はこういう場はこれに限らずどんどんつくっていきたいと思っています。中期計画をつくるに当たっても、皆さんの声をできるだけ入れていきたいと思っていますので、ぜひどんどんいろいろな場面で、県の発信にアンテナを張っていただけるとありがたいと思いますし、どんどん県政に対してのご提案とかご意見をいただきたいというふうに思います。

 皆さんと力を合わせて、子育て、安心できる県をつくるということを改めて皆さんに申し上げまして、私からの御礼のあいさつといたします。どうもありがとうございました。

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