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更新日:2013年8月18日

平成23年10月13日開催 県政タウンミーティング資料

テーマ:『これからの商店街のあり方について』

日時・会場

  • 平成23 年10月13日(木曜日)18時00分~20時00分
  • 長野県佐久勤労者福祉センター 第5会議室

会議録

 目次

本文


事前説明
【司会】

 皆さん、大変お待たせいたしました。お忙しい中、県政タウンミーティングにご出席いただきまして、誠にありがとうございます。本日の司会進行を務めさせていただきます県の広報県民課の角田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 本日の進行につきまして、若干説明をさせていただきます。阿部知事の方からごあいさつを申し上げました後、『これからの商店街のあり方について』をテーマに意見交換に入らせていただきます。まず、県の取組につきましてご説明させていただき、「旗あげアンケート」というワークショップの手法を用いまして、出席される皆さん全員で意見を共有しながら、知事も含めまして意見交換を進めさせていただきたいと考えております。
 なお、進行役を務めていただくファシリテーターには、長野市在住のフリージャーナリストの内山二郎さんにお願いをさせていただいております。内山さんにつきましては、ご存知の方が多いと思いますけれども、神奈川県のご出身で、かつてベトナム戦争後にベトナムを歩かれたり、帰られてからマグロ漁船に乗られたり、映画の助監督を務められたりということで、多彩なご経歴をお持ちでございます。
 本日のこの集会の会議録でございますけれども、お名前などの個人情報を伏せさせていただきまして、後日ホームページで公開させていただきますので、ご了解いただきたいと思います。
 最後に、お手元にお配りしました資料(詳細後述)ですけれども、この後、県の方からの説明に使用させていただく資料と、アンケート用紙を配布させていただいております。アンケートにつきましては、会議終了後回収箱に入れていただきますようご協力をお願い申し上げます。私からは以上でございます。
 それでは、阿部知事よろしくお願い申し上げます。

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 知事あいさつ
【長野県知事 阿部守一】
 皆さんこんばんは。県政タウンミーティングが佐久での開催ということで、こういう時間にもかかわらず、大勢の皆様にお越しいただきましてありがとうございます。今日のテーマは商店街を考えるという、『これからの商店街のあり方について』というテーマでありますけれども、県政タウンミーティング自体は今年度4回目です。私としては県庁という組織と、長野県の県民の皆さんとの距離感を何とか縮めたいなと思って、タウンミーティングをやらせていただいているわけですけれども、とかく行政がやると、例えば私がこちらに座って、来ていただいた皆さんがそちらに座って、意見を言ってもらうのはいいのですけれども、私は答える側、要請されてそれは今後検討しますみたいなことを言う場合がありがちだと思っているのです。
 そういうやり方も私は必要な場合もあると思いますけれども、今日のテーマみたいに商店街のあり方を考えるというのは、これは例えば私がこうだというふうに行動をすれば、商店街がたちどころに元気になるのであれば、これはとっくの昔に多分元気になっていますね。むしろ私たち行政、県あるいは地元の市町村の皆さん、それから商店街の皆さん、あるいは周辺に住んでいらっしゃる住民の皆さん。いろんな人たちが、実はこういう課題があるんじゃないかと、こういうことをやったらいいじゃないかということを持ち寄って、私も知事をさせていただいていますけれども、私もいっぱい悩みはありますね。右肩上がりで税収が増えているときは、皆さんに補助金をいっぱい配っていい顔をできたかもしれないですけれども、そういう時代ではもうないわけでありますし、それから私が長野県はこういう地域にしたいとか、例えば豊かな自然環境をもっと生かせるんじゃないか、あるいは健康長寿、本当にこれまでどおり維持できるかという課題を解決するのは、私一人ではできない訳でありまして、これは皆さんと一緒になって考えて、一緒になって行動していくということが大事だと思っています。
 そういう意味で、今回の県政タウンミーティングは、内山さんにファシリテーターをやっていただいて、私も皆さんと同じように参加をさせていただいて、ワークショップ形式で開催させていただいたところであります。ぜひ皆さんの思いとか、皆さんの課題とかを持ち寄る中で、いい方向を目指していけるとありがたいなと思っています。
 先ほど、岩村田商店街の寺子屋塾とか子育てお助け村とか、青春食堂でもご飯を食べてきましたけれども、岩村田の商店街は本当にいろんな工夫をされて、取り組まれている地域だと思っています。県としてもそういう取組を一緒に共有しながら、これからの商店街のあり方、まちづくりのあり方を私自身も一緒に考えて、そして方向性が定まれば一緒になって行動していきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
 今日は大勢の皆様にご参加いただきましたこと、重ねて御礼申し上げまして私の冒頭のあいさつといたします。よろしくお願いいたします。

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【司会】  それでは、意見交換に入ります前に、県の方から商店街の現況等につきまして、県の経営支援課長の町田の方からご説明をさせていただきます。

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 <県からの説明>

 ※説明資料は、 こちらからご覧下さい。
 資料1(PDF:848KB) 「長野県の商店街の現況」経営支援課作成(14ページ)
 資料2(PDF:46KB) 「旗あげアンケート設問と選択肢」経営支援課作成(1ページ)


【経営支援課長 町田秀俊】
 
 皆様こんばんは。ご紹介いただきました経営支援課長の町田でございます。私に与えられた時間はたった5分ですので、ポイントだけお話させていただきます。
 県では3年に1回商店街の実態を調査させていただいておりまして、今年はその調査の年に当たります。先頃、中間集計がまとまりました。本邦初公開であります(資料1(PDF:848KB)参照)。知事にも今日初めてお見せしたわけですけれども、その集計結果の一番の現況、商店街が今どんな状況になっているかについてお話をしたいと思います。
 商店街。ここ一応認識を共通化させたいということで、買い物の場所であり、コミュニティのよりどころですけれども、ここでの定義は実態調査結果もございますので、その下にございます10店舗以上の会員によって組織され、かつ共同事業を実施している商店街と定義いたしております。これでやらせていただきたいと思っております。
 次に、商店街の現況。まずは、商店街の推移です。この調査は、昭和53年から始めました。ピークが昭和56年です。今回の速報ですと、当時454あった商店街が、現在235プラスアルファぐらいですけれども、30年間で半減いたしました。
 次に、その商店街の中のお店の変動ですけれども、減少と答えたお店が63.8%ということで、6割以上の商店街の店舗数の減少を抱えている。しかも、その減少の内訳を見ますと、その右の縦の方をご覧ください。10%以上20%未満が3分の1を占めていると。このような状況になっております。
 次をお願いします。景況感の推移ということです。これは、3年前の調査時と比べて繁栄したか、変わらないか、それとも衰退したか。実は、今回注目すべき変化がありました。それは何かといいますと、ずっと右肩上がりで増えていた衰退が減ったのです。逆に、停滞が増えたのです。これは何を言っているかと、おおよそですけれども、後退局面から低迷局面にいよいよステージが移ったのではないかなと、そのように今思っております。でも、その一方で繁栄しているところがちょっと増えたのですね。平成20年は県内で2商店街でしたが、今回は4つの商店街が繁栄というお答えをいただいております。これは、いずれも非常に商店街の活動に取り組んでいるところです。
 次をお願いします。衰退の原因ですけれども、ここにありますとおり域外の大型店への流出とか、あるいは商店の減少、景気低迷。これが3つの大きな理由となっております。
 次をお願いします。商店街といいますのは、今一番大きな問題とされていることの1つに、空き店舗率というものがございます。ここでご覧いただきたいと思いますけれども、なかなか空き店舗の調査は難しくて、お答えいただけなかったところ、あるいは不明というものが37%ありますけれども、その他をご覧いただきたいと思いますが、もう半数以上が空き店舗を抱えている。空き店舗なしはわずか8%程度ということです。
 そこで、今回初めて調査の中で、その空き店舗について一体どうしたいかという意向を聞きました。そうすると、新たな事実が分かりました。何とその空き店舗の所有者の方の半分は、店舗として利用するつもりがないとお答えをいただいております。一方、こちらは何とか貸したい、あるいは売りたいのだけれども、なかなかそうならないという方が増える一方で、利用する意向がない方が半分もいたと。これが新たな事実として分かってきました。
 では、次をお願いします。空き店舗となった理由は、ご覧のとおり後継者不足、あるいは経営不振からとなっております。
 次をお願いします。その空き店舗の全国との比較ですけれども、長野県の空き店舗は全国よりは低くなっております。しかしながら、ご覧のとおり右肩上がりで増えております。現時点での速報値で、平成23年は7.9%です。
 次をお願いします。もう1つ避けて通れないのは、大店法との関係です。もう皆様十分ご承知かと思いますけれども、大店法の規制緩和の経緯です。元々は昭和49年にできました大店法が施行されまして、売り場面積を中心とした商業調整が行われてきました。平成4年1月以降、段階的に緩和されております。平成 12年5月末に大店法が廃止され、それに変わる法律として一番下にございますが、大店立地法が施行されました。従来は商業調整ですね。出店調整とも言いますけれども、商業調整から現在では大型店ができたことによる生活環境保持のための交通とか騒音の調整、環境調整に移行しています。
 このようなこともございまして、 大規模小売店法の出店状況、それとあわせて商店街の変遷をグラフで示したものです。平成14年を100といたしまして、大型小売店舗数がどのように増えたのかということ。あわせて商店街数がどのように減ってきたのかということを表しております。ご覧のとおりですが、ただここで分かるのは必ずしも大型店舗が劇的に増えているわけではないのですね。むしろ増加傾向が鈍化している状況にあります。その一方で、商店街数の減少というのは極めて大きいということです。ちなみに、平成14年におけるいわゆる大型店対小売店の売場シェアですね。大型店のシェアは、平成14年には約55%でした。それが、平成23年ですと60%をちょうど超えたくらいとなっております。以上、大店法の関係等です。
 その次をお願いします。ここで最近話題になっているのが、高齢買い物弱者の問題です。昨年度、商工労働部ではこの調査を行いました。県内に5万2千から8万人の買い物弱者、65歳以上の方で近くの商店がなくて、かつ交通手段を持たない方ですが5万から8万人。これは、高齢者人口の約1割に該当いたします。今回県といたしましては、そこの下にございますけれども、買い物支援全般をお引き受けと。ちょっとそこまでは行かないのですけれども、高齢者の方をお客様とする、顧客とする新たなビジネスモデルが作れないかどうかという、商工労働部の支援ですけれども、その実証をやろうということで、先程来お話をしております岩村田商店街さんも手をあげていただきまして、取組が始まったところです。他にも2か所、計3か所で今取組がそれぞれ始まっております。
 例えば、阿南ショッピングセンター。これは、ご承知のとおり阿南町は大変な山間地を抱えております。やはり、買い物の楽しみも大事だということで、ここで送迎サービスを始めました。山間地を車で巡ってお客様を乗せて、それで共同店舗で買い物をしていただく。このような事業を今やっております。
 中心市街地再生支援モデル事業ということで、今、県でやっている取組は、とにかく地域コミュニティをよりどころとしての中心市街地の再生。ここにポイントを置きまして、まちづくりグループに対し市町村を通じて補助をしています。計画策定、それから事業の実証を2か年間の3年間をパッケージといたしまして、最大3,150万円の事業費に対して2分の1を補助ということで、今ご覧のように大町、千曲、上田で取組が始まっております。県といたしましては、他にも小布施、伊那市でもやっておりますが、これらの市町村の事業をモデルとして県内各地にその普及を図っていきたいということです。
 最後になりますけれども、ここ佐久市は皆様お分かりかと思いますが、お隣のショッピングセンターは県内で一番大きいショッピングセンターですね、売場が。その一方で、県内は元より日本中から注目されている元気な商店街もあります。こういう大変素晴らしい場所ですので、皆様方の活発なご意見をぜひお聞かせいただきたいと思っております。以上でございます。

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 <意見交換(ワークショップ)>

 

【ファシリテーター 内山 二郎】
 皆さんこんばんは。先ほどご紹介いただきました今日のファシリテーターを務めさせていただきます内山二郎と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 ファシリテーター。何かちょっと聞き慣れない言葉かもしれませんけれども、ワークショップではよく司会進行とか、議長さん役をファシリテーターと言うのですけれども、特別に何か見識があって、このタウンミーティングやこれからの商店街のあり方について熟知したり、何か方向性をしっかり知っている人間ではなくていいのです。ファシリテーターというのは、ニュートラルな立場から、できるだけ皆さん肩の力を抜いて本音で議論ができる、そういう場づくりをするのがファシリテーターの大きな役割なのですね。したがいまして、今日も皆さんの本当に忌憚のないご意見をお聞きしながら、これからのこの地域の商店街の方向性、あり方について皆さんと議論を深めていきたいと思います。知事さんも地方事務所長さんもそちらの席に座っていらっしゃいます。先ほど知事のお話がありましたけれども、こういうふうに相対立する姿ではなくて、一緒に未来を見ながらこれからのあり方について考えようという、そういうタウンミーティングです。どうぞよろしくお願いいたします。
 そして、今日の方法なのですけれども、例えば1つ目を出していただけますか。こんなアンケートをみんなで旗あげをしてやっていただくのですけれども、これに使うのは皆さんの資料の中に入っている色紙でございます。ちょっとこれを確認してください。これは、「旗あげアンケート 質問と選択肢」(資料2(PDF:46KB))という、これを赤とします。よろしいですね。それから、「信州発 食と味覚フェア」(資料省略)という、これを青というふうに。それから、「県政タウンミーティング 次第」(資料省略)これを黄色です。よろしいですか。それから、「アンケート用紙」(資料省略)これが緑と考えます。そして、今の説明があった資料(資料1PDF:848KB):配布用は白黒印字)、これが白ですね。
 これを使いながらいくのですけれども、例えば1「あなたが抱く、商店街のイメージはどのようなものですか?」ということで選択肢が5つありまして、この中で一番自分の気持ちに近い色紙を1枚だけあげてくださいということであげていただき、集計をとりながら議論を深めるという。多様な意見をみんなで共有し、そして議論を深めるという、そういう手法なのですけれども、何か初めての方法だし、ちょっと硬いですね。ワークショップでは、こういう状態を「アイス状態」というのですね。凍っている。体も心も凍っていると、本音が出てまいりません。そこで、ちょっと体を動かしたり動いたりしてこのアイス状態を解いて、そしてそれから入っていきたいと思います。

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 <アイスブレイク>
【ファシリテーター 内山二郎】
 皆さん資料をお持ちだと思いますが、それはちょっと自分の腰掛けのところに置いて、この中を自由に動き回って、そして5分間だけの時間ですけれども、例えば「こんにちは」と握手をする。「私はどこどこの○○です。どうぞよろしくお願いします」と。今日は県からも随分いらしているし、地元の方もいらっしゃいます。もう知っている顔はいいです。知っている顔のところは握らなくていいですからね。知らないところとか、知事さんの顔はもうみんな知っているけれども、握手をしたことはないという方がほとんどだと思います。ですから、知事のところに殺到しても結構ですけれども、とにかくこの中を自由に5分間動き回って、どれだけお互い握手をして自己紹介できるかという、ちょっとそんなところから入ってみたいと思います。これでいいですか。
 では、5分間自由に動いて、ごあいさつをしてください。もう積極的に動いてください。できるだけ沢山の人と、数をかせぐというのがこのゲームなのです。次々に握手をしていってください。次々に握手をして、ごあいさつをしてください。あまり話し込まない。相手を替えていく。どんどん相手を替えていってください。県の皆さんとも、なかなかこういう機会はないと思いますので、ごあいさつをしてください。どんどん動きましょう。人数をかせいでください。なかなか行政の方とこういうかたちで親しくお話をする機会がないと思いますけれども、次々相手を替えていってください。
 そろそろよろしいでしょうかね。お席にお戻りください。同じ地域に住んでいながらも、顔は知っているけれどもなかなか言葉を交わしたことがないという、そういう関係の方も多いと思います。ましてや、県の職員の皆さんと親しくお話をするということは、なかなかないのですけれども、今日のタウンミーティングというのはそういう意味もあるんじゃないかなと思います。

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 <ワークショップの趣旨説明>
【ファシリテーター 内山二郎】
 それでは、早速旗あげアンケートから入ってまいりたいと思いますけれども、このルールは簡単です。とにかく自分の気持ちに一番近いのを1枚あげるということと、どうしてもこの4つの選択肢の中に自分の気持ちにそぐうものがなかったら、「その他」をあげる。その他、大いに結構です。そして、いろんな意見があるということをみんなで共有することが大事なので、自分の意見と違った意見や全く反対の意見が出てきても、頭から否定しないというのがこのワークショップのルールです。「ああ、俺とは違うけれども、そういう考えの人がいるんだ」「ああ、知らなかったけれども、そんなことに悩んでいる人がいるんだ。なるほどね」というふうに、意見をお互いが尊重し合うというのがこの基本です。それと、もう1つは全員参加です。全員がとにかく自分の意思を表明するということです。この2つのことを守っていただくと、とても楽しいワークショップになると思います。
 それでは、早速まいりたいと思います。担当者が色紙を数えます。では、いきましょう。


(以下、ファシリテーターの発言を一部省略する。)

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 設問1 あなたがいだく、商店街のイメージはどのようなものですか?

 それでは、設問の第1、ちょっと入口のイントロ的な設問ですけれども、1赤、買い物をする場所である。2青、人々が集い賑わっている場所である。3黄色、シャッター通りであるというイメージを持っている。4緑、イメージがわかないなという人は緑。その他のイメージをお持ちの方は白。どれか1枚をさっとあげていただけますか。
 皆さんありがとうございました。大丈夫ですね。結果が出ました。
 商店街のイメージは、赤の買い物をする場所であるが9人で33%、賑わっている場所であるが12人で44%、シャッター通りが2人で7.4%、緑のイメージがわかないなという人が1人で3.7%、白が3人いらっしゃいました。それで、このワークショップというのは、少数意見を大事にするということがありますね。白がいらっしゃいましたね。どんなイメージですか。


(設問1の回答集計結果)
1. 赤
2. 青
3. 黄色
4. 緑
5. 白
買い物をする場所
人々が集い賑わっている場所
シャッター通り
イメージがわかない
その他
9人
12人
2人
1人
3人
33.3%
44.4%
7.4%
3.7%
11.1%


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【男性(No.1)】

 ちょっと賑わっている場所と相当迷ったのですけれども、それと合わせて地域のコミュニティというか、情報発信の場とか、そういう機能もあるんじゃないかなと。

【男性(No.2)】

 個人的には、いろいろ頼りになる場所かなと。その道のプロの皆さんがいるので、例えばこういう物を買いたいといえば、今時ネットでも買えちゃうのですけれど、そうではないところでいろいろアドバイスをしてもらったり、そういうことはいろいろお話をしながら。

【ファシリテーター 内山二郎】
 人と人との関係ができて。

【男性(No.2)】

 それができる場所だなと思うのです。

【男性(No.3)】
 僕は、直接商店街といろいろやりとりをしているもので、団体的な活動の場所みたいな、そんなイメージです。
 どこどこ商店街とどこどこ商店街と、行政とのやりとりを。事務局とかをやっていますので、立場上そういう発想になってしまうので。強いて言えば、頼られる場所みたいな。


【ファシリテーター 内山二郎】
 イメージがちょっとわかなかったという緑の人がいらっしゃいました。


【男性(No.4)】
 商店街にもいろいろな商店街がありまして、確かに賑わっているところもありますし、シャッター通りになっているところもあり、商店街ってこうなんだ、あるいはこういうものを求めているんだというところは、ちょっと正直なところ分からないなということで、緑にさせていただきました。


【男性(No.5)】
 赤です。やはり、商店街はお店があって、買い物をする場所かなと。

【男性(No.6)】
 青をあげました。これは本当の希望というか、目標といいますか。それが青であるべきだということで、青にしたのですけれど。実際は3番ですかね。

【男性(No.7)】
 青です。やはりそこを目指して商店街の内部にいますので、お客様が集まるふれあいのあるまちということを目指していますので、そうありたいということですね。

【女性(No.8)】
 私も青です。やはり、希望的なのですけれども、そうであってほしいということで。やはり、商店街というのは人が比較的ごちゃごちゃしていて、そこに何か交流があって活気があるという。

【女性(No.9)】
 黄色です。私は、逆に青であってほしいのですけれども、地域内でお世話になっているのですが、いろいろ視察に来ていただくのですけれども、やはり困っている方、シャッターが増えてしまって困っている方がたくさん来ていただくので、まだまだ悩んでいる商店街さんがたくさんいらっしゃるということで、現状はそちらの方が多いんじゃないかなと思いまして、イメージはそちらが強いです。

【ファシリテーター 内山二郎】
 問いに対するとらえ方というのもありますよね。それはまた自由でありますけれども、こうあってほしいというとらえ方と、現状はこうだというとらえ方もある。これもOKですね。

【男性(No.10)】
 赤です。やはり、希望とすれば賑わっていた方がいいというのがあるのですけれども、希望としたら商店街のイメージとすると、買い物をする場所だというイメージですね、基本的にですね。

【男性(No.11)】
 青です。やはり人々が行き交って、そこに更に人を呼んで賑わいが増幅していくようなイメージというのですか。

【女性(No.12)】
 赤です。近くに商店街はないのですけれど、商店街と聞くと買い物をする場所だなというイメージです。

【男性(No.13)】
 赤です。目的を持って買い物に来る場所。

【男性(No.14)】
 赤です。買い物をするということは、お金を使って自分の欲しい物を手に入れると、非常に楽しい場所だと。こういうことで、買い物をする場所と私は思います。
自分の欲しい物が手に入る。お金を使えると、こういったような。

【男性(No.15)】
 私は赤ですね。これは私の子どもの頃、買い物をするお客様でごった返していたイメージがありますので、もう商店街というのはおまんじゅうを買いに行くだけではなくて、その空間とか安らぎとか、そういった憩いとか、そういったところの物を買うものというふうに私は考えておりますので、そういった買い物をする場所とイメージをしております。

【男性(No.16)】
 私は青です。漠然とした設問だったのでちょっと分からなかったのですけれども、こうあってほしいなという。

【ファシリテーター 内山二郎】
 ここで知事に。皆さんこんなイメージを今現在の商店街にお持ちだということなのですけれども、どうでしょう。

【長野県知事 阿部守一】
 私も青なのですけれどもね。白というのもあったかもしれないですけれども、私はやはり人が集う場所と。さっき岩村田商店街を見せてもらって、例えば子どもたちもいたりとか、お年寄りも集うとか、やはり人が集まる場所ということで、商店街というと買い物というかたちに確かに行ってしまう感覚もありますけれども、もう少し私は広い感覚でイメージした方がいいのかなという思いを込めて、それから期待を込めて青にしております。

【佐久地方事務所長 松本有司】
 私は赤です。いろんなイメージがあるのですけれど、ちょっとこの質問は原点に返ってみようかなということですね。残念ながら、売る方はやったことがないものですから、買う方なので、商店街のイメージとしては原点に返って買い物をする場所かなと。もちろん、それぞれのイメージは全部ありますけれども、ちょっとこの質問は原点に返ってみようかなということです。

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  設問2.あなたは、最近の商店街に元気がないのはどのような理由だと思いますか?
【ファシリテーター 内山二郎】
 なるほど。分かりました。まず、今皆さんがお持ちの商店街のイメージをちょっとみんなで確認するというところから始まって、これからあと3問行くわけですけれども、とりあえずここまでいいでしょうかね。
 それでは、設問の2にまいりますね。「あなたは、最近の商店街に元気がないのはどのような理由だと思いますか?」さっきの1とも関連してくるのですけれども、1の赤、魅力のあるお店がないから。カッコして、品揃え、価格等々とあります。2の青、いろいろなお店や商品が少ない。カッコして、買い物が一度では済まない。あっちのお店に行ったり、こっちのお店に行ったりしなきゃならないということなのでしょうかね。3番の黄色、閉店時間が早く時間が合わないとか、休日が合わないという理由だと。4番の緑は、駐車場が不足している。今はどこに行くにも車の時代になってきた。そこで駐車場がないから。5番の白は、その他です。この中でいろいろあると思いますけれども、あえて1枚あげるとすればというルールで行きましょう。
 白が多かったですね、今回はね。順番に行きますね。赤の魅力のあるお店が少ないは10人で34.5%。青のお店や商品が少ないは、10人で34.5%、これは同じですね。黄色の時間が合わないという人は0であると。4番の緑は駐車場の不足、これも0。白のその他は9人という。黄色、緑は結構あるのかなと思ったのですけれども、これは0でしたね。白から行きましょう。

(設問2の回答集計結果)
1. 赤
2. 青
3. 黄色
4. 緑
5. 白
魅力のあるお店がない(品揃え、価格 等)
いろいろなお店や商品が少ない(買い物が一度で済まない)
閉店時間が早く時間が合わない(休日が合わない)
駐車場が不足している
その他
10人
10人
0人
0人
9人
34.5%
34.5%
0.0%
0.0%
31.0%


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【男性(No.1)】
 正直、他の魅力のある店がないとか、商品が少ないという理由も、来るお客様の立場からすればあるかとは思うのですけれども、それだけじゃない。商店街に求める役割というのですかね。ちょっと正直よく分からないというのがあるのですけれども。 商店街に求める役割というのが何か変わってきているんじゃないのかなと思いまして、何でガラガラになっちゃったのかなというところまでつかめない状況なので。

【ファシリテーター 内山二郎】
 元気がないというのは認めるのですか。

【男性(No.1)】
 ないところもあるという。

【男性(No.2)】
 (白) 赤と青に近いとは思うのですけれども、やはり魅力が減少しているところは、商品が少なくなったというのではなくて、やはり大型店舗にお客さんがやはり嗜好として、相対的に大型店舗に比べて品揃えが少なかったり、要するに魅力のあるお店が少ない。むしろ、大型店舗にそういう言い方がいいかどうか、お客さんを取られているというところにやはり一つ。

【ファシリテーター 内山二郎】
 知事さんも白。

【長野県知事 阿部守一】
 1、2、3、4番、これは商店側の問題ですね。そういう面も確かになくはないと思うのですけど、例えば魅力あるお店が本当にないのかといったら、あるのですよね。探せばあるし。だけど、それが伝わっていないので、これは店の側の問題になっちゃっているのですけれども、必ずしも店の側の問題だけではないということと、それからやはりライフスタイルが変わったり、高齢化とか人口減少だったり、あとはまちのつくり方。大規模店舗の話もまちのつくり方に関連するのかもしれないのですけれども、やはりそれがどうしても中心市街地を核に人々が行きかうようなつくりには必ずしもなっていない社会になっているので、そういう意味では元気がないのは商店街の努力ということだけはない、様々なものがあるなというので、私は白にしています。

【男性(No.3)】
 1番から4番が全部絡み合っているような感じだと思うのですね。相対的な流れの中でこうなっていると思うのですが、ある意味構造的なことになっちゃっているのかなと感じています。
 あまり岩村田の商店街がそうだとは思わないのですけれど。

【男性(No.4)】
 後継者問題だと思います。若手がもう少し力を発揮しないとダメかなということですね。

【女性(No.5)】
 先ほども意見が出ましたけれども、1のことに近いのですが、やはり大型店舗とかスーパーが全部にできていますので、そちらに行く方が多くなってきたのではないかなと考えています。

【ファシリテーター 内山二郎】
 利便性の問題ですね。やはり、大型店の方が消費者としては便利。

【女性(No.5)】
 そうですね。主婦の目線から行くと、やはり価格も商店街よりは安いイメージで行ってしまいますし、品揃えもあるし、選択肢も多いということで、ついそちらに行ってしまいます。

【男性(No.6)】
 1から4までが全てが複合してこういう状態になったと。今賑わっているところというと、ショッピングモールが第1にあげられますよね。ショッピングモールの魅力というと、まず1か所で全部ほとんど全ての物が揃う。それから、駐車場から入ってしまえば、暑さ寒さも関係ないということがあげられますね。その中には、地域にはないお店が。例えば、上田のヨーカドーのモールだとそこにしかない店があって、東京といいますか。関東に行くよりは近いので時々買い物に行くのですけれど。
 そういう点と、それからさっき知事も言いましたけれども、ライフスタイルが変わって、歩いて行くのではなくて車で移動をするので、例えば20km離れていても30km離れていても、そんなに苦にならなくて移動ができるというところですね。かつての商店街を考えてみれば、自転車で来たり、歩いて来たりしか移動の手段がない場合には近くの店で我慢していたというのですかね。満足していたのですね。そういう時代の流れとかそういうものに合っていないので、それからさっき言った4点のところが不足しているといいますかね。そのせいだと思います。

【ファシリテーター 内山二郎】
 駐車場の問題もあるということは1つに決められなくて、1から4までが複合的に何か関連しているのではないかというね。あの4つの中では、とてもとても説明しきれない、原因を追及しきれないというようなことが出てきましたけれども、でも赤と青が10人ずついらっしゃいました。

【男性(No.7)】
 青です。基本的にはこれが目立つ原因でしょうけれど、根本は全く違って、そのようなところも全部入っていて、商店街としての取組が今までは他の大きな店舗とかスーパーがなかったので、昔はですね。だから、そこに行ったんだけれど、それができたからそこに来なくなったというだけですから、結局商店街が今のニーズというか、それに沿わないでやってきたからこれが起きていると思います。

【男性(No.8)】
 青です。どなたかがおっしゃっていましたけれども、やはり複合的な要因が絡み合って元気がなくなっていると思うのですが、例えば魅力のあるお店がない、少ないということが、いろんなお店や商品が少ないということにも当然つながっていきますし、それで閉店時間、駐車場不足。そういったものも全て要因として最終的にはいろんなお店や商品が少なくなっていく負の連鎖みたいなかたちだと思うのですね。

【男性(No.9)】
 赤です。自分が商店街にどうしたら行くか、行かないかというところから捉えまして、駐車場が不足していても行きたくなる工夫をして行くだろうし、時間が合わなくても工夫して行くだろうし、お店や商品が少なくても何か魅力があれば行くだろうというところから、赤の魅力あるというところといいますかね。何かそういう行きたくなるようなものがあれば、行くんじゃないかということで赤にしました。

【男性(No.10)】
 青です。商品あるいはお店が少ないと。比較して少ないということになると思うのですけれどもね。結局、今まで出ている大型店との比較みたいになると思うのですが、その商店街なら商店街を歩いてみた時に、先ほど私はお金を使うという話をしましたが、やはり歩く楽しさみたいなものがお店や商品の少なさ。後にも出るかもしれませんが、入りやすさみたいなところにあるのかなという感じです。

【男性(No.11)】
 赤色をあげました。魅力あるお店がないというか、少ないということで。私自身も自分の店舗を構えてというところで、大変心苦しい設問だなと思うのですけれども、やはり先ほどの1番にもありましたとおり、買い物にいらっしゃるお客様が多いと。買い物をする場所だというイメージがあるのだけれども、やはりそういうお店が、魅力のあるお店がないということは、来店集客につながっていないということで、賑わいも生まれないということで、元気がないというふうに。

【男性(No.12)】
 やはり、赤です。先ほども話に出ていましたけれども、要は買い物の場所ということでお店を見ていれば、商品数が少ないとか比較になるのでしょうが、やはり商店街の中でということであれば、商品だけじゃなくて人間的なつながりとか、ふれあいとか、そういったものの部分も含めて。要は、先ほどもおっしゃった行きたくなるお店というものがあれば、駐車場が遠かろうが何だろうが、まちを歩いてくださるという。理想ですけれどもね。そういう部分の魅力あるお店というものがあれば、やはり商店街に人は足が向くんじゃないかなということですね。

【ファシリテーター 内山二郎】
 お店一つ一つと同時に、ストリートそのものもまた魅力的になればいいと。

【男性(No.12)】
 そうですね。そういうお店がたくさんあればということで。

【男性(No.13)】
 私は赤をあげました。皆さんがおっしゃっていることとほとんどかぶっちゃうのですけれど、魅力のあるお店って、私は面白味という部分に注目して、私は大体買い物に行くのは面白そうなお店に行くので。
 例えば、何か色のきれいな商品ですね。心惹かれる物とか、多分さっき言ったように食べ物だったら有名店があるとかですね。商店街だったら、惹かれる商品があれば行くので、今の商店街だとそういうのが若干。大型店舗はきらびやかで面白そうな物があるけれど、商店街はそういう面白味があるかなというと、ちょっと欠けているかなと思いました。

【男性(No.14)】
 私も赤です。今までもそこにあるように、品揃えもそうですし、価格も魅力がないというものが元気がない。

【男性(No.15)】
 私は赤をあげたのですけれども、やはり人間的な魅力もなくなってきていると思うのですよね。前より元気がないから、だんだん店主が魅力がないというか、店員が魅力がないというか。

【ファシリテーター 内山二郎】
 ひきつける磁力がだんだん薄れてきているという意味ですかね。

【男性(No.15)】
 来ないから、ますます暗くなるというかね。元気がないと。

【男性(No.16)】
 赤ですね。商店街に元気がないのは、その店の業績が悪いから店主に元気がありません。したがって、魅力というのは、やはり1店舗1店舗の魅力が商店街全体の魅力になると、私の持論なのですけれども、そういった時にも昔はそこしかなかったのですね、商店が。今はもう本当にお客様が選ぶ時代なのですね。選ばれる時代というか。そうなった時に、やはり私たち店主は変化に対応できなかったのです。あまりにも対外的に環境の変化がスピードが進むものですから、私たちの商店がお客様に対して、魅力ある店ってどんな店なのだろうというところのスピードが追いついていかなかった。結果的に魅力のないお店が多いと。そこが元気がない一番の原因だと思います。特筆するとすれば、そんなことではないかなと思います。

【ファシリテーター 内山二郎】
 町田課長は、皆さんのご意見を聞いていてどうでしょう。

【経営支援課長 町田秀俊】
 全て当たっていますね。そのとおりですね。1つ付け加えるとすれば、私の説明は早かったのですけれども、実は大型店も伸び悩んでいまして、もちろん商店街も大きく落ち込んでいる。その背景にあるのは、やはり消費年齢人口が全体的に、買ってきていただけるお客さんが減ってきているのですね。そういう中で、それはやはり大型店も同じようにしのぎを削って、時代の流れに遅れないように、多分しているのだと思います。そういう背景が、多分ベースにあると。

【ファシリテーター 内山二郎】
 どうして元気がなくなったのだろうという設問なのですけれども、こんなに多様なご意見、原因分析が出てまいりました。これはまた一つ一つもう一遍振り返りながら、原因を詰めていく必要があるかなという感じがいたしますけれども、この元気がない理由は何だと思いますか、というこの設問に対して、まだちょっと私にも言わせてという人はいらっしゃいますか。

【男性(No.17)】
 岩村田商店街は、結構元気な魅力のあるお店が多いわけですね。その中で老舗といわれる長い年数を経営されているお店も結構ありますが、そのお店はその時代に合わせてやはりイノベーションしてきた。その時代に合わせてきた。人気を守ってきているわけですよね。そういうお店が結構あります。
 それで、商店街そのものも新しい情報発信をしていますよね。青春食堂もそうですし、いろんな仕掛けをしながら発信していく中で、変化というものを外にアピールしているということになります。今、近くのショッピングセンターでも最近リニューアルして、やはり変化していますよね。人を飽きさせない工夫を大型店もやっております。商店街も今や経営のメカニズムを持って、岩村田商店街も今は「経営商店街」に入っているかなと思っております。ですから、全国でも注目される商店街の1つと言えるんじゃないでしょうかね。
 それと、もう1つ言えることは、商店街そのものは過去の商店街は発展を阻害してきたメカニズムがあります。
自分の商売と違う商売をやりたいと。事業を違う展開をしたいと。多様化して、例えば家電の小売りから違う医療の小売店に行きたいと。ところが、近くに医療の小売店があった場合、ご迷惑をおかけしちゃうからというようなことで遠慮しちゃう。そういう発展を阻害するメカニズムが、商店街そのものに遠慮するということがあったのではないかなと思いますね。
だから、逆に商店街の中で競争原理を働かせるような方法があれば、同じような業種があるとすれば面白いことが起きる。

【ファシリテーター 内山二郎】
 いろんな意見が出てきました。知事は白をあげられましたけれども、どうですかね。

【長野県知事 阿部守一】
 今日、私は1参加者なので、偉そうなことを言う立場ではないですけれども、多分見る視線によって大分違うと思いますね。やはり、私はどちらかというと自分のやるべきことという視点で見ているので、商店街の皆さんの努力はもちろんしていただかなければいけないという前提ですけれども、それ以外のことをむしろ我々がやらなければいけないかなというので、白にさせてもらっているのですけれども。あの4項目で私があえて選べと言われれば、多分赤ですね。

【佐久地方事務所長 松本有司】
 先ほど申し上げましたけれども、今日は原点に戻ってという。
 基本的に言うと、ちょっといろんな、今、知事が言われた要素もありますけれども、基本的に元気がないのは、単純にはお客さんが少ないからということですよね。今、そのお客さんがなぜ少ないかという議論を今しているのかなという、そういう気は。そうすると、やはり原点なのかなということです。

【広報県民課長 角田道夫】
 先ほど、最後の方でおっしゃられた商店街の持つ歴史的な因習というか。それはあるんじゃないかなと。私も某市の商店街の皆さんと付き合ったことがありますけれども、明らかにそういうふうに感じました。

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  設問3 あなたは、これからの商店街には何が必要だと思いますか?


【ファシリテーター 内山二郎】
 やはり、それが変化に立ち遅れていってしまう原因になっているというね。ということで、設問の2、元気のない理由をみんなで分析していただきました。これもまだまだ議論が深まる問題だと思いますけれども、それでは設問3にまいりましょうかね。最後の方でまた大いに皆さんのご意見を聞きたいと思います。
 それでは、設問の3です。「あなたは、これからの商店街には何が必要だと思いますか?」ということですね。1の赤、気軽に買い物ができること。2の青、多くの人たちが集える場があること。3の黄色、高齢者への買い物支援など地域の課題に対応できること。4の緑、まちの治安や防犯に役立つこと。5の白、その他ということになります。あえて1枚あげればということで、さあどうぞ。
 よろしいですかね。ありがとうございます。これは割れましたかね。緑は0ですね。結果が出ました。赤、気軽に買い物ができることが必要だと。6人、 20.7%。青の集える場所があるということが、5人の17.2%。黄色の地域の課題に対応できる事が必要だと。これが13人。これが一番多いですかね。それから、緑の治安や防犯に役立つと。これが0でした。白、その他が5人です。5人から聞いてみましょう。後ろから行ってみましょうかね。白でしたね。
 



(設問3の回答集計結果)
1. 赤
2. 青
3. 黄色
4. 緑
5. 白
気軽に買い物ができること
多くの人たちが集える場があること
高齢者への買物支援など地域の課題に対応できること
まちの治安や防犯に役立つこと
その他
6人
5人
13人
0人
5人
20.7%
17.2%
44.8%
0.0%
17.2%

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【男性(No.1)】
 はい。ワクワクさせるような、そのような雰囲気であり、そういう商店街のイメージがあるといいかなと。行ってみたくなるような。

【男性(No.2)】
 4番の設問にも絡んでくるかもしれないのですけれども、今ネットでもスーパーでも何でも買える時代になっちゃって、頼めば次の日に届くとか、そういうことで物自体はどこでも安い金額で買えるので、やはり先ほどから話があるようにちょっと専門性といいますかね。主要な部分に特化した、強みを特化した店づくりというか。そういったお店であれば、より強いんじゃないかなと。
 例えば、時計屋さんとかですと、私はG-SHOCKですけれど、タグホイヤーとかそのような高い時計持っている人が、通常はそういうメーカーにオーバーホールしてもらうとうん万円するのですけれども、そのお店に頼むと半分ぐらいの金額でやってくれる。そうすると、それ待ちで、例えば3か月待ちとか、そのようなかたちで常に予約で埋まっているというようなことで。業種にもよると思うのですけれども、やはりそのような専門的・・(聞き取り不能数秒)・・というかたちでやっていますけれども、そういうところも伸ばすと考えました。

【男性(No.3)】
 2番の質問とちょっと似てくるのですけれども、商店街であの人に会いたいとか、あのお店のあの匂いを嗅ぎたいとか、あのお店のあの物を買いたいとか。そういう、先ほども意見が出ましたけれど、ワクワクするようないろんな要素がいっぱいないと、人は行かないと思うのですよね。そういうものをいかにつくり出していくか。場だけではなくて人間関係もそうだし、そのまち特有の匂い。そういったものが必要になってくるのではないかと。そのためには、やはりそのお店が本当に磨きのかかった、キラキラしたものがいっぱいないと、そういう空気は生まれないと思います。
お祭りに行く時にワクワクしますよね。何かがあるだろう、何かが待っているんじゃないかみたいな、そういうものがやはり商店街にないと人は集まってくれないんじゃないかなという気がしています。

【男性(No.4)】
 赤、青、黄、緑、どれでもいい、どれも必要だとは思うのですけれども、商店街自体が何を目指すのかというところをはっきりしていくということが必要なのじゃないかなと。それがはっきりして、それに向かって商店街が一致団結してやっていくことが必要なのじゃないかなと。目指すものは何でも構わないのですけれども、一体感が出たまちづくりということを考えた時に、商店がはっきりしたビジョンを持っているというのは必要なのじゃないかなと。

【女性(No.5)】
 黄色をあげました。私は、逆に商店街としてこれから何ができるかということを考えた時に、車のある人は遠くの郊外の大型ショッピングセンターとかに行けますけれど、でも車にもう乗れない方ですとか、そういう方たちにはやはり近くの商店街が、いろんな業種が揃っているということはとても大切なことだと思います。

【ファシリテーター 内山二郎】
 地域の課題というと、例えばどんなことですかね。お年寄りの問題だとか。

【女性(No.5)】
 それもあります。お年寄りと、それから障害のある方とか、それから小さい子どもさんを連れてなかなか買い物に行けない方ですとか、介護をしている方もなかなか時間が取れないですね。

【女性(No.6)】
 私は青にしました。やはり、買い物もしていただきたいのですけれども、一番は、まちに人が歩いている商店街というのが、自分としては一番と思っていて、そのためにはやはり人々のふれあいのできる場所というのがないと、人が集まってこないのかなという思いがあります。

【女性(No.7)】
 私は黄色です。先ほどの女性の方がおっしゃった、高齢者の方とか障害者の方と。私の場合は小さい子どもがいるのですけれども、子どもを抱えてスーパーなり商店街って、なかなか買い物に行きづらいのですけれども、商店街で構えているというよりは今後これからは出張というような、出前的な、公民館なりに行って、そこで高齢者の方とか近くの方、なかなか普段買い物に行けないという方のために、出前出張というようなかたちを取っていただけると利用しやすいかなという気がします。

【男性(No.8)】
 黄色です。やはり、高齢化社会を迎えてきていまして、確かに元気な年配の方が非常に多いのですけれども、その中でやはり筋力とか衰えてきておりまして。ちょっと私が感じたのは、ある郊外型のスーパーに行った時に、お年寄りの方が70を過ぎている方だと思うのですけれども、やはり大量にコーヒーの缶を買われて、それを車に移す時になかなか移せない。体力が弱っているのだと思うのですけれども、そういったところは、やはり大型店ではできないことを商店街が担っていくことができるんじゃないかなと思いまして、黄色をあげさせていただきました。

【男性(No.9)】
 黄色にしました。やはり、商店街というのは地域の御用聞き的な役割というものが必要なのじゃないのかなということで、やはりその地域が何を求めているかということを理解することによって、そういったことが大切なのじゃないかなと。
 そういった役割を果たすのは、やはり商店街なのじゃないかなと思います。

【男性(No.10)】
 今来たばかりですが、黄色だと思います。やはり、その前の青と同じように、集える場所をどういうふうなかたちでつくっていくのかということだと思います。それが地域の課題だろうなと思います。

【男性(No.11)】
 私は黄色です。赤、青、緑とも、例えば地元の方からそういう気軽に買い物をしたいとか、集える場所が欲しいとか、防犯のそういう事業をやってもらいたいと。それがその地域の課題なのじゃないかなというところで、全ての空き店舗も商店主の都合ではなくて、地域のニーズに応えるかたちで空き店舗対策をしようと。商店主都合のまちづくりはしていかないということがありますので、迷わず黄色をあげました。

【男性(No.12)】
 私は赤をあげたのですが、商店街の課題として集える場所とか、ふれあいというようなこととか、先ほどから言っていますけれども、ちょっと昨日別のワークショップみたいなことをやったのですが、その中で一般の方の意見で、実は商店に入りづらい。買い物をしなきゃ出られないという、入りづらいし出にくいという、そういう意見が出たのですけれども。
それが、商店街の小さいお店のネックであるというご意見があったのです。そういったことを逆に言えば、大型店というのは一言もしゃべらなくても、物を要はカゴに入れてレジを通れば買い物ができるわけですよね。ふれあいが全然ない。全然ないとも言いませんが、そういったものがあまり少ない。でも、商店街としては逆にそこを魅力のある店として、先ほどから言っているように流れということですので、逆に大型店の方にあって商店街の方にないものは、そういう気楽に買い物ができるという意味合いなのかなということなのですね。ですから、品揃えとか値段ももちろんなのですが、入りやすくて出やすいお店であればお客さんがもっと入っていただける。そういう気持ちも大切かなということで、やはり原点で買い物をしていただくことが一番なので、その部分でも大型店にできてこちらにないものという意味では、そういうことかなということで。
 そこはもう既に商店街として取り組んでいますので、あとは個々の店でそういう。やはり、買い物が原点ですからしていただくと。そういうことでお願いします。

【男性(No.13)】
 私は白をあげました。今日はシンプルにということで、やはりさっきの話の続きなのですけれどもね。今、お客様に来ていただくためにはということをまず考えようと。4番なんかも非常に大事なことですし、3番なんかも非常に大事な課題だし、おそらく何か1つをやれば、これで商店街がすぐ活性化するというものはおそらくなかなかなくて、複合的だとは思うのですけれども。ただ、ちょっと問4は先に見ちゃっているので、魅力アップみたいな。
 そういう意味で、やはり気楽に買い物ができるというのに近いのですけれども、やはり個々の商店の魅力アップですよね。やはり個性的で、さっき大型店の話をしましたけれど、大型店にないものをやはり出していかないといけないし、例えば商店街組合としてみれば、1から4までみたいなことをいろいろやはり試行錯誤しながらチャレンジできるまとまりといいますか。最近思っているのは、やはり人なのかな。リードしていく人だとか、ついていく人も含めて人づくりみたいなもの。先ほどの後継者の話も出ましたけれども、そういう人のエネルギーを集約できるような商店街組合であっていただければ、非常にいいなということをちょっと感じました。

【ファシリテーター 内山二郎】
 知事、こんなご意見がいっぱい出ました。コメントをどうぞ。

【長野県知事 阿部守一】
 私が皆さんにコメントをするというのは。私は青なのですよね。集える場所「が」あるというイメージより、集える場所「で」あるということの方が近いかなと思っているのですけれども。
 商店街自体が集える場所であるということにぜひしていきたいなと思って。さっきどなたかがおっしゃっていましたけれども、やはり何を目指すかはっきりさせなきゃというので、多分そこのイメージによって選択肢がそれぞれ違ってきているのではないかと思うのですけれども。私などはやはりヨーロッパのまちに行ったり、中心に広場があって、そこに観光客も含めて地域の人も集まってきて、お茶も飲めば買い物もすればと。そういうイメージが根底にあるので、どうしてもやはり集える場所であること。そういうことが必要ではないかと思っていますけれどもね。

【経営支援課長 町田秀俊】
 一方でお客さんが来なくて、商店主も元気がなくなっちゃった。それで商店街が減っていくという。その一方で、買い物したくてもできない人が増えている。買い物弱者です。
 その買い物弱者支援のような生活支援まで、更には治安や防犯まで、そのような期待までされては、これはまた商店街の荷が重いかなと。大変じゃないかなと思いました。むしろ、ターゲットを絞ればもっと商売ができるのではないかと。例えば、本当に買い物をしたくてもできない人が、お年寄りは結構お金を持っていますよね。どうしてその人たちに買い物をしてもらえないのか。これがいきなり買い物支援となっちゃうから、ちょっと不思議だなと。

【男性(No.14)】
 私は黄色です。商店街の役割は、昔と今では大きく役割が変化していると感じております。私たちの商店街は、住みよいまちづくりの中の商店街の機能というものを目指しているのですけれども。昔は商店街があってまちがあったのですね。やはり、上から目線でお客さんと接していたと。そうではなくて、まちがあって商店街があると。まちづくりがあって商店街があるというような発想になりますと、これはまちの商店街の機能というのは2つありまして、にぎわいの創出とコミュニティの担い手を担っていくわけです。そうすると、商店街は地域の中の公共というものに対してお役立ちしなくてはいけないというふうになってくるのではないかなと。
 公共的なことについては、安心、安全、福祉、食育、あとは文化の継承等々があると思いますけれども、その部分はやはりこれからの商店街には必要なのではないかなと。公共的な役割ということに対して、きちんとまちをゾーニングして、行政もきちんとインフラ整備をした中での商店街の役割というのを明確にしていくと。こんなかたちが、次の商店街のあり方ではないかなということを考えております。

【女性(No.15)】
 私も御代田町に住んでいるのですが、岩村田の商店街は始終車で行っているのですが、なかなか立ち寄るのが車はやはり結構多いので、交通が多いのでやはりとまるのがなかなか大変なのですけれども、目的がはっきりしていれば、ここの店にはもう寄ってお菓子を買うと決めたなら、どんな手段を取ってもとまるのですけれど。やはり、そういう行きたい店が1つ2つあります、岩村田には。それがもっと増えていけば、やはり皆さんそういう、そこのお菓子がおいしいとか、そういうことがあるのですよね。そちらに行かなければないというのがあるので、そういったのが。そこに行けば。
 そういう意味からいけば、岩村田の商店街というのは魅力あります。

【女性(No.16)】
 皆さんやはり何とかしようという商店街の人たちはそういう気持ちもあるし、買う側としてはやはり地元で何とか協力したいという気持ちもあるので、皆さん気持ちは一緒だと思うのですけれど、私はやはり赤の気軽に買い物ができることという。やはり買い物をしないとどうにもならないので、行った時に気楽に。だから、いろんな幅の人たちが入れる場所がその商店街に揃っていて、選択肢がいくつもあるとやはりいろんな人が集まってくるのかなという。

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  設問4 あなたは、商店街が魅力的になるにはどのようなことに力を入れていくべきだと思いますか?


【ファシリテーター 内山二郎】
 いろんな人たちが行ってそこで買い物ができる。そういう選択肢がある、そういう商店街ということでしょうかね。
 それでは、最後の設問にまいります。設問の4「あなたは、商店街が魅力的になるにはどのようなことに力を入れていくべきだと思いますか?」という問いでございます。1の赤、商品の充実、個性的なお店づくりなど魅力アップ。さっきから全部いろんな意見が出ていますね、もう既に。2の青、新規のお店を増やすなどの空き店舗対策が必要だと。3番の黄色、イベントやユニークな企画で集客を図る。4番の緑、駐車場やアーケードなどの整備。ハードの整備ということでしょうか。5の白、その他です。自分の気持ちに一番近い色を1枚あげるとすると何色でしょう。はい、どうぞ。
よろしいでしょうかね。はい、ありがとうございます。1の赤の個性的なお店づくりが、17人。青の新規のお店を増やすが、2人。黄色が1人。イベント、ユニークな企画というのが必要、1人ですね。それから、緑の駐車場やアーケードなど、これは0。白のその他は9人とあります。これが多いですね。聞いていきましょう。こちらから、白をあげられた方。


(設問4の回答集計結果)
1. 赤
2. 青
3. 黄色
4. 緑
5. 白
商品の充実、個性的なお店づくりなど魅力アップ
新規のお店を増やすなどの空き店舗対策
イベントやユニークな企画で集客を図る
駐車場やアーケードなどの整備
その他
17人
2人
1人
0人
9人
58.6%
6.9%
3.4%
0.0%
31.0%

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【男性(No.1)】
 この赤、青、黄色、緑のやつというのは、新聞にもいろいろデータが載っていたりするのですけれど、何をやってもうまくいっていないような気がするのですよね。セブンイレブンというのは、思いつきにいつでも行ける場所。それから、大きなところというのは駐車場があって、どんなところからも行ける場所ということは、商店街というのはいつも行きたい場所になるはずなので、イメージを違うものとして確立していった方がいいと思うのですよね。だから、歩いていてちょっと思いついて入れるセブンイレブンとかそういうところというのは、すごく最初はできた頃はどうかなという意見の方が多かったのですけれど、これだけ席巻しちゃっていますよね。それがいいかなと思っていたら、商店街ってのは、今はずっと衰退していっていますよね。
 昔はそこしかなかったり、そこに行くと知っている人がいたり、買い物に行っても遊べたりというのがあったのですけれど、それがみんな大店舗に取られてしまって。そうすると、思いついて行くのではなくて、いつもそこに行っていたい場所にすれば、買う方向にも行くかもしれませんが、最初は基本的にはそこにいつも行ってということで、さっきの集う場所ということなのですが。ただ、もう少しみんながイメージを共有するように、いつもいる場所というキーワードでやった方がいいような気がします。

【男性(No.2)】
 単純になかなかこれが力入れていくことが1つとかにならないと思いますね。例えば、赤の問題は個店の問題ですよね。店の問題で、青の店というのは政策的な問題であったり、黄色もそうですよね。だから、先ほどそういう意味でおっしゃいましたけれども、施策、計画的なまちづくりというのは、やはりこういう場を通してこんなまちにしたい、あんなまちにしたいというものをしっかりと見据えて、ではそこからはディテールの部分で何をしていかなければいけないのかという考え方にしないと、ちょっとやそっとのことではもう何十年ですから、来られないのではないかと。
 どんなまちにするかという方向性をみんなで絵を描けるかどうかですね。

【男性(No.3)】
 商店街で今話をしているのですが、商店街の前に各商店があっての商店街だなと思うのですね。それで、スーパーですとか、モールの店とかという店と、商店街の商店と決定的に違う、これは乗り越えられない違いがあるのですが、それは商店は個人でやっているということなのですね。私がお店に買いに行くのは、さっきも上田に行った話をしましたけれども、それは商品を買いに行くのであって、物を買いに行くわけですね。物でしかないわけですね、買いに行くのは。ただ、商店となると、商店主の個人としての魅力。それを突き詰めていくことがまず大事じゃないかなと思うのですね。
 ただ、つまらない人がやっている店はつまらないに決まっているわけですからね。面白くて積極的に生きている人がやっている店は、品揃えも片寄っているにしても面白い物があるだろうし、積極的に話をすればまた違う方向に行くようなことも、可能性もあるので。

【ファシリテーター 内山二郎】
 物だけで行くんじゃなくて、そこにそのお店を営んでいる人に会いにも行っている。

【男性(No.3)】
 そこが究極の選択肢だと思うのですね。ただ、どうやって面白さを増すかというのは、各個人の努力しかないので、それは自分の努力で自分の魅力を上げて、それを店づくりに生かしていくということが多分必要だろうと。

【男性(No.4)】
 私は白なのですけれども、やはり商店街の地域における役割みたいなものが、やはり明確に。というのは、先ほど課長さんが最初に長野県の商店街が約半分ぐらいに減っちゃったという話があったと思うのですけれども、地域の人たちが要は言葉は悪いのですけれども、もう必要じゃないよというような。要するに、他に買い物に行ってしまっているというような話の中で、地域にその商店街あるいは商店というのが必要なのかどうかというようなところから出発していかないと。
 いろんな産業を見てもそうだと思うのですけれども、やはり時代の流れの中で必要じゃないものはどんどん淘汰されて、そして新しいものが出てきているという部分があるんじゃないかと思って白にしました。

【男性(No.5)】
 (白) 人材的な育成だと思うのですけれど、魅力を発信する人というのは、大体そういう人が牽引力になって引っ張っていく、先導していくかたちで商店街が動いていくと思うのですね。それに賛同してやった人たちというのは、今度はそれぞれのお店に戻ると、今度はその人がトップですから個性的なお店づくりになってくるし、新規にお店を出す人もいれば、ユニークな企画をうって、「何かやろうよ」と声を上げてくる人もいるし、駐車場を商店街のために貸しましょうという話になってくると思うのです。やはり、ある特定の人間になっちゃうのですね。やはりリーダー的な、人材的な育成が必要かなという気がします。

【男性(No.6)】
 (白) いろんなお店の強みとか、それは商品力であったり、品揃えであったりといろいろあると思うのですが、商店主の力であったり。そういう能力で、何でこんなにお客さんが来るのだというような店がいくつか出てくることが大事だと思いますね。それだけじゃなくて、やはり商店街の中で人が集う仕組みというか、そういうものがあわせてやらないといけないんじゃないかなと。

【男性(No.7)】
 商店街でも、やはり皆さん商売をやっているわけですね。そのためには、やはり儲けなければ企業の存続はあり得ない。商店街の存続もあり得ないでしょうしね。儲ける仕組みづくりを共に考える。そこに全部ありますけれども、個性的なお店をつくれば儲かるのか。あるいは、新規のお店を増やせば儲かるのか。イベント、ユニークな企画をやれば儲かるのか。イベントをやっても結構儲からないんだよね。駐車場ったって儲からないよねと皆さん思っていますよね。では、儲ける仕組みって何だろうといつも考えてはいるのですけれど、「儲ける」という字が「信者」と書きますよね。それってファンをつくること。信者ですから、ファンをつくること。
 それからもう1つは、「にんべん」に真ん中に「ごんべん」があって「者」があって、人と人の要するにコミュニケーションという字ですよね。要するに、コミュニケーション能力を非常に高めて、お客様との距離感を縮めていく。
 それからもう1つが、岩村田商店街の中でも呉服屋さんが3軒ありますよね。呉服屋さんというのはコンサルティングセールスだと思っております。それから、薬局さんがいくつもあります。これも、コンサルティングセールスですよね。コンサルティングセールスというのは、要するに生活者の生活の質を高めるためのお手伝い、お役立てだと思っております。だから、生活に溶け込むために何がサービスできるかなというコンサルティング的なので。
 あと、皆さんと連携力、異業種交流というかね。その中からまた新たな価値を産み出す仕組みづくりと。

【男性(No.8)】
 やはり、今までの話の流れと似たような話になりますけど、人がどんな人かなというのは非常に魅力の1つかなと思うのですよね。以前お伺いしたお店で、お客さんが漬け物を持ってお店に来るのですよ。そのお店の中にお茶を飲む場所が設けてあって、お客さん同士がお友達になって、その中でいろんな情報交換をしたり、そこでお茶を飲みながら、では今日はこんなのが欲しかったのよという話になったりとか、逆にこんなのが欲しいんだけど、そういうのがこのお店で取ってくれないのとか、そういう事態が発生したので。そういった意味で、今、先にお話がありましたけれども、ファンづくりとかコミュニケーションというのも、実はそういうふうにつながってくるのかなという気がします。

【ファシリテーター 内山二郎】
 まさに、私どもは長野でもまちの縁側づくりというのをやっているのですけれども、それと何か相通じる話かなという気がしました。

【男性(No.8)】
 比較的長野県というのは、生真面目商店街が多すぎると思うのですね。もっと不良っぽいというかね。わい雑性のある、そういう商店街があってもいいじゃないかと思うのですね。

【女性(No.9)】
 1つは、商品の充実というのは個店ですけれども、商店街として商店の充実というのは、私が子どもの頃は八百屋さんがあって、魚屋さんがあって、肉屋さんがあってという、そこの商店街をくぐってくれば、ほぼ生活に必要な物が揃ったのですよね。今はそれが揃っている商店街というのがちょっと少なくなっていて、だからこそやはり大型店に行くとそこだけで全部揃ってしまう利便性というのが、すごく皆さんがそこを好んでいくというのが分かる気がするのです。そういった意味で、やはり商店の充実というのはとても必要なことですし。
 それともう1つは、大型店と個店の違いというのをやはりそこで明確にして、会話を逆に求めている消費者がいるということですね。お店に行ってそこの商店主さんと話をしながら、買わない日もあるけれども、何かあった時にはそこで買おうという。会話をすることによってお互いの信頼が持てたりとか、それからお店の人もこの人はどういう好みだということまでも分かるくらいの、そういうことができるのが商店街だと思うので、そういったところで魅力をアピールしていけばいいのかなと思います。

【男性(No.10)】
 私は赤をあげました。商店主としてという部分のお店づくりというのと、あとはお買い物をされる方々にとって、後ろの女性の方にあったように、いろんなものを買い物をするということでは、商店街でそういうお店をつくるということにおいて赤にしました。

【男性(No.11)】
 黄色です。つい最近の日曜日ですが、これは全然このものとは違うのですが、こういう発想をしたらいいのかなと思ったのが、先日、佐久漁業組合がニジマスの釣り大会がありまして。行きましたら、その発想の原点は何だといいましたら、今まで長野県の禁漁は11月1日から来年の2月15日までニジマスを釣ってはいけないようになっていた。だけれども、それが2年前に外れたので、そこから考えてマス釣り大会をやったと。実際にはどのくらい来るのでしょうかね、なんて話をしたら、最初は100人かな、150人かなと言っていましたら、8時半現在で450人を突破したというような話になりましてね。こういうふうに何か。例えば、県の施策の中でそういうものがたまたま外れたと。それを何か課題にしようという人がいたということで、ああ、これはこんなふうにイベントといいますか、それをユニークに企画みたいなかたちでつなげていったら、これは1つの例ですけれども、商店街とかそういうものにもつながるかなと思いまして、たまたま黄色をあげました。

【男性(No.12)】
 赤をあげました。やはり、商店街は個店、個店の集まりなもので、その商店街の中に魅力的なお店が1軒あって、そのお店に負けないようなお店を自分もつくりたいというようなことの相乗効果の中で、お店が増えていけば商店街に足を運ぶ方が増えていくんじゃないのかなということで、一応個性的なお店づくりをすることによって、商店街の魅力が増えるんじゃないかなと。

【ファシリテーター 内山二郎】
 青をあげられた方。

【男性(No.13)】
 単純な話なのですけれども、1つにはシャッターが閉まっているお店があるのが寂しいじゃないかというのが1つと、あと赤の個性的なお店づくりというのと絡んでくると思うのですけれども、新規で入ってくるお店の中に、個性的でお客様を呼べるお店があるんじゃないかというところで、新規のお店を増やすというアプローチの仕方もあるんじゃないかなということで。

【長野県知事 阿部守一】
 私は、新規のお店を増やすというよりは、空き店舗を生かすという。後にくっついている方が。お店を増やせばいいとは必ずしも思っていないのですけれども、空いているところにいろんなさっきの集いの場だったりとか、先ほどどなたかがおっしゃった、今の商店街を見た時に、ラインナップとして欠けている分野ってあると思うのですよね。そういうものを例えば企業誘致をやるみたいに、商店誘致とかね。そういうことも使えるし、これはどうしても職業病なので、自分の仕事に関係しているところをどうしても選んでしまうのですけれども、例えば長野県全体からすれば空き店舗の問題だけではなく空き家も問題ですし、合併等でいらなくなった公共施設も問題だし、そういうことをやはり横につなげる。空いているものというのは、マイナスイメージになっているのですけれども、実はそれを生かす方法というのは工夫次第で様々あるんじゃないかなと思っているので、私は新規のお店を増やすよりは空き店舗を生かすという。

【佐久地方事務所長 松本有司】
 先ほどのシンプル理論から言うと赤なのですけれど、逆にやはり最後複雑になってしまいまして、例えば商店街の会長に私がなったとして、では皆さん個性的なお店づくりをやってくださいで終わるかというと、それで終わらないのがやはり今の悩みなわけなのです。そういう意味で、私は白だったのですけれども、ちょっと今の知事のお話に近いのですけれども、例えば30軒商店街があるとすると、そのうち30軒とも個性的なお店ということは、これはある意味あり得ないと思うのです。半分そうなるとすごいことのような気もするので、ある意味では大変厳しい言い方だけれども、商売を成功される方もいれば、なかなかうまくいかない方も。さっきの人づくりもちょっと入ってくる。ということは何かと言えば、ちょっと知事の話にもありましたが、1つ流動化というかね。
 例えば、空き店舗などはどんどんやっていらっしゃいますけれども、チャレンジされる方をどんどん入れる仕組みつくりも必要だろうし、やはり商店街は、単純に言うと個性的なお店づくりだとは思いますけれども、やはりトータルとして行政だとか商店にないのを、例えば会長さんになった時にはそういう取組で1つずつ潰していくしか、やはり方法はないのかなと。絶対的なものはもちろんないと思いますけれども、ちょっと今の、私も新規のお店を増やすというのがちょっと引っかかったのですけれども、そういう意味での人の流動化といいますかね。そういうことも刺激になりますね。

【男性(No.14)】
 2、3、4は、これは商店街の組織という組織力で達成することはできるのですね。赤の1番の個性的なお店づくり。これは、もちろん組織力で個性的なお店づくりを空き店舗対策でやることはできるのですが、これは商店主の問題になってくるのです。これはやはり組織力と、個の商店主の両輪が商店街を魅力的にすると考えているのですね。そうなりますと、商店街の生き残る道は、大型店にはない強みを出していかなければいけない。同じ業種でも圧倒的に優位に立たなければいけないとなってくると、やはり個性的なお店づくり。これは何のために商いをするのか、誰のために商いをするのかという自問自答をした時に生まれてくるのが、志とか経営の理念だと思うのですけれども、それを更に突き詰めていきますと、やはり個性とか、独創性というふうになってくると思うのです。その個性や独創性がやはりお客様のニーズとうまくマッチングして、そうすると魅力的な店だというところでお客様に評価をされますので、商店街独自のカラーの魅力的な商店街が出来上がってくるのではないかなと思いますので、一番は人の行為ですから非常に難しいのですが、あえてそこをやはり個人的にはメスは入れられないのですが、タブーですからね。人間関係が壊れてしまいますので、やはりそこのところが一番全体の組織の商店街の魅力づくりとしては、1つのハードルかなと考えておりますので、一番力を入れていきたいと考えております。

【ファシリテーター 内山二郎】
 組織と個をどうマッチングするかというね。そこのところで、共通のビジョンをどう描けるかというのが大きな問題かもしれませんね。

【経営支援課長 町田秀俊】
 あえてまたちょっと。冒頭の説明、今日のお手元の資料の2枚目のグラフですね。空き店舗の話と、今は組織と個の話があって、むしろ今、個にちょっと着目したいのですけれども、空き店舗が相当程度あるのですね、高い程度で。それで、行政もずっと空き店舗対策をやってきて、県も今やっています。でも、なかなかうまくいかないですね。でも、その原因がここで少し分かったという。何と商店主の半分は、空き店舗を利用するつもりがないと、ここなのですよね。この 46.3%。
 この点について、今日商店主の方もいらっしゃいますし、あるいはその他の方もいらっしゃると思いますが、ぜひそのお立場でこれは一体どう解釈すべきなのか。また、一体打開する方法があるのか、ちょっと問題提起をさせていただきたいです。

【ファシリテーター 内山二郎】
 問題提起、みんなで考えていただきたいということですね。
 この問題、これから皆さん自身が考えて方向性を出して、そして実際に行動を起こしていっていただかなければならないテーマですけれども、これについてもっと私に言わせてという人はいますか。

【男性(No.15)】
 私は、商店とは関係ない会社員なのですけれども、商店街として自分の店の範囲といいますかね。半径500メートルぐらいのところにある人たちが商店街の商圏といいますか、ねらい目だと思うのですね。そこにある需要なり何なりを商店街としてチームワークをつくれば、いろんなことに応えられると思うので。さっきの高齢者の問題もありましたし、例えば水漏れしたとか、屋根が壊れたとかいう、そういうこともありますし、具合が悪くなってどこかへ連れていくとか、そういう即対応できるような、商店街とは離れるかもしれないですけれども、自分の近くの住民に頼られるということが大事ではないかと。

【男性(No.16)】
 赤に入れたのですけれども、やはり1つ1つのお店と周りのお客様の気持ちの距離というか、人と人との距離がもっと近づくための努力と先ほどもあったのですけれども、各商店の努力がやはり商店街としての努力に繋がってくるのかなと思います。

【ファシリテーター 内山二郎】
 ワークショップはこの辺にします。「いやそうではない、こういう考え方もあるよ」という意見がここに今日はすごく出てきた。これは私にとっては、すごいワークショップのファシリテーターとしては冥利(みょうり)に尽きるなという感じがいたします。最後までこのワークショップにお付き合いいただきまして、どうもありがとうございました。ここから先は、皆さん自身がお考えになるということなので、知事にマイクをお渡しします。

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 知事あいさつ
【長野県知事 阿部守一】
 私がまとめるのですが、ちょっとまだまだ時間が足りないところもありまして、3問目で、私は2番(多くの人たちが集える場所がある)にしたのですけれど、これは3番(高齢者への買物支援など地域の課題に対応できること)が非常に多いのですよね。今日はいろんなお話を伺っていて、私も非常に触発されるところも多かったなと思っているのですけれども、まずはやはり商店の皆さんの個の魅力づくり。これはもう必要最低限の話なのだろうなと思います。
多分その上で、世の中がいろいろ変わってきている中で、問3で3番を一番多くの皆さんがあげたということは、私は実はすごく重要だと受け止めていまして、これは商店街の皆さんと、私たち行政がもっとコラボレーションする余地が山ほどあるんじゃないかと。
 さっき空き店舗の話をしたのですけれど、別に空き店舗を私は単に商店にするということだけではなくて、例えば行政のいろんな相談窓口をつくらなければいけないという時に、とかく県の施設を使ったりするのだけど、それであまり人が来なかったりするところが正直あって、今日は商店街をテーマにしたタウンミーティングで、もう1回、私はこのタウンミーティングを公約に掲げた時の原点を皆さんの話を聞きながら思い出したのですけれども、私はこれをまちの中でやりたいのですよね、まちの中で。まさに空いているところとか、日ごろ皆さんが集っている喫茶店でも食堂でも何でもいいのですけれども、そういうところでやって、何か人が集まってやっているじゃないかと。これは、どんな話だか覗いてみようという人たちがいるようなタウンミーティングにしたいというのが私の思いの原点で、皆さんのお話を伺っていて、やはりそういう意味でのコラボレーションも私は相当程度やれる可能性はあると思いますし、逆にこの地域の課題に対応できる商店街を目指す時にどういうことをしたいのか、何が地域の皆さんのニーズに応える道なのかというのをどんどん提案していただけると、私も積極的に皆さんと一緒に、これは県がやるとか商店街がやるのかではなくて、文字どおり対等協力関係でやることがいっぱいあるなという気づきを得たのが、私としては最大の今日の収穫です。
 多分、それぞれ皆さんが思われたこととか気付かれたことがあると思いますけれども、そこまで私は総括できないので、ちょっと自分の思いを総括させていただいてあいさつに代えさせていただきたいと思います。
 ありがとうございました。

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