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更新日:2021年7月4日

平成28年4月10日に開催した県政タウンミーティングについて
「子どもを性被害から守るための条例(仮称)骨子(案)について」

開催概要

1 基本情報
 開催日時 平成28年4月10日(日曜日) 10時から12時15分まで
 場所 長野県伊那合同庁舎 講堂(伊那市)

2 意見交換
 (1) テーマ 「子どもを性被害から守るための条例(仮称)骨子(案)について」
 (2) 参加者
 県民59人
 長野県知事 阿部守一
 進行役 長野県県民文化部 こども・若者担当部長 轟 寛逸
 実情報告者 長野県性教育研究会 会長 渡邉智子氏

 

会場の様子

 本年3月25日に公表した「子どもを性被害から守るための条例(仮称)骨子(案)」の内容について説明するとともに、子どもの性被害の実情をお聞きし、問題意識を共有しながら議論いただく機会として、自由参加の形式で開催しました。

 はじめに、県から条例骨子(案)の基本的考え方や具体的項目等について、他県の条例との比較や用語の解釈などを示しながら説明し、続いて子どもの性被害の実情について「長野県性教育研究会」会長の渡邉智子氏からお聴きしました。
 その後、会場からの意見をお聴きする流れで進みました。

 実情報告では、日頃、医療現場、相談現場で接している方でないとわからない子どもの性被害の実態について発表していただきました。
 昨日の実情報告同様、大変深刻な性被害の実態であり、「子どもの性被害は、最も悲惨でつらい経験で、本当の意味で立ち直ることは難しい。ぜひ皆さんにご理解いただいて、いい形で長野県が子どもたちを守っていただきたい。」との発表がありました。 

 つづいての意見交換では、日頃から青少年の補導活動をされている方や、学校関係者、市町村議会議員、助産師の方など、様々なお立場の方59名が参加され、積極的に発言をいただきました。

 はじめに処罰規定に関するご意見をいただいた後、条例全般のご意見をお聞きしました。「条例を制定して終わりではなく、問題が生じた場合には改正できるように。まず制定することが子どもを守る県民の義務ではないか。」「今、この時点でも、県内のどこかで子どもたちが被害を受けているのが実態ではないか。一日でも早い条例制定を。」「条例を生かすも殺すも地域における運用にかかっている。条例、性教育、県民運動が三位一体となって初めて効果を発揮すると思う。」「小学校とか中学校での性教育は身体の仕組みばかり。」「子どもたちと接している先生方・学校との協働が大事なのではないか。」「性教育、人権教育とともに、動植物を育てる体験を通して命の尊さを学ぶことも大切ではないか。」「新聞を読んでいて学校の先生や警察の不祥事など、公務員の職務倫理観が低下している。」「性教育だけで子どもを守ることは難しい。条例による抑止力が必要。」「性被害の加害者の多くは身内であり、条例でなんとかするのは難しいが、限定的な実効性はあるので、廃止を含めた見直しを盛り込んでいただきたい。」など様々なご意見をいただきました。

 12名の方に発言をいただき、知事からは、「率直なご意見をいただいた。今まで共有されていなかった子どもの性被害の実態についてプライバシーに配慮しながらも、もっと多くの県民の皆さんと問題・課題を共有して進めていきたい。条例を作っただけでは世の中は変わらないので、どう具現化していくかということは、ぜひ皆さんのご協力をいただきながらしっかりと進めていきたい。」とのコメントで終了しました。

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